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マジックバイエル 2巻セット

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ジャンル 書籍 / オムニバス
シチュエーション ステージ
シリーズ フレンチドロップ図書室
価格 ¥ 8,000
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加藤英夫著ステージマジックの教則本シリーズです。4つ玉編とファンカード編の2巻セットになります。

1973年に発行されたものです。これから4つ玉やファンカードを始める方に向け、基礎から丁寧に解説しています。情報の少なかった当時は相当有益であったことでしょう。

ファンカードでは、使用するカード、カードの加工から始まり、広げ方のコツ、スプリングのやり方などが解説されています。

4つ玉では、ボールの出現・消失方法からスチールの方法、最後にしっかりとルーティンを解説しています。

イラストも豊富で基礎は十分に習得できるでしょう。技法を丁寧に解説しているだけでなく、美しく見せるコツや演じる心構えまで教えてくれます。

50年ほど前の本ですが、今見ても良い資料だと思います。



加藤英夫 (著)

出版年:1973年6月 初版

発行:日本マジックアカデミー

*ピアノを初めて習う人が、初めから月光ソナタを練習するでしょうか。いいえ、ピアノにはバイエルという初心者のための教則本があります。同じ音を何回も続けてたたいたり、片手の5本の指の単純な音階練習から始まって、だんだんと高度な技術を修得できるようになっています。

*奇術ではどうでしょう。奇術を初めたばかりの人が、エンビ服を着て、ぎこちない手つきでを出しています。それはま まるで、ピアノの初心者が‘エリーゼのために’にとりつかれ、ギターの初心者が禁じられた遊びにとりつかれた姿に似ています。そのように基礎を身につけないうちに難しい曲を練習することは、上手にできないばかりか、いつのまにか悪いクセをつけてしまうものです。

*このシリーズは、 奇術の基礎をみっちりと練習していただくための、いわば教則本です。しかし、ピアノを基礎から練習するほど忍耐のいるものではありません。初めのいくつかの技法をマスターすれば、それがすぐ実戦 (?) に役立つように 構成されています。これは初心者のための入門書であると同時に、いままでたくさんの奇術をどんどん覚えてこられた中 級以上の方々に、身につけた奇術をさらに磨きあげていただくためのものでもあります。

シカゴの四つ”は、もともと玉突きのボールを形どった小さなボールを扱うことから、"マルティブライングビリヤードボール"とか。“ビリヤードボールマジック”とか 呼ばれています。まったく指先で行われる奇術だけに、 スライハンドマジック(手辣奇術) の中でも、もっとも代表的なものであり。スライハンドマジックの重要な技法や要素をほとんど含んでいますので、これを学ぶことは、奇術の基礎を身につける上で、非常に大切なことです。

一説に四つ玉の創案者は、19世紀におけるフランスのポーティエ・ド・コルタといわ れていますが、これはあくまでも、ボールのシェル (半球)の発明者ということで、おそらくボールを使ったマジックはもっと古くから行われていたに違いありません。のちに、シュルを番で2コつなげて使用する方法が、ネルソン・ダウンによって考案されましたが、現代のように、ポール3コとシェル1コで演するスタイルは、ロタパーグによって考案されました。ロタバーグがシカゴの奇術家であったので、"シカゴ四つ玉”と呼ばれるようになったという説があります。

最近、ジェルをたくさん使って多量のポールを出現させる方法も考案されていますが。あくまでもボールマジックの主流は、ボール3コとジェル1コを使うロタパーグ以来の方 法であり。市販されているポールのセットも、そのためのものです。当書では、ボール3コとシェル1コ以外をほとんど使用しないで行える手順を目的として、基礎から順番に解説しましたので、これをしっかりマスターすれば、現代の四つ玉の優れた技法をあなたのものとすることができます。

他の奇術にもいえることですが、とくに四つ玉の上達法は、手にボールをなじませることです。使っているうちに、自然のうちにボールも手につくようになってきて、落としたりしなくなります。また。ふだんやっていないようなやり方でポールを指間にはさむためどうしても初めのうちは、なかなか思うように技法をマスターできないでしょう。それは神経がなれていないのですから当然です。それを克服するには、反復練習しかありません。

上手に演じられた四つ玉は、不思議さばかりか、美しさすら感じさせます。そんなことを心に描きながら、しっかりと練習してください。

扇のように広げられたカード、それをあやつる奇術師の手さばき。奇術に興味をもった人なら、ほとんどの人がやってみたいと考えるに違いありません。カード奇術には、フ ラリッシュ”(装飾技) といって、カードで一種の曲芸のような扱いを見せる分野があり ます。これらは、あくまでも曲芸であって、奇術ではありません。ところが、これから皆さんが学ぼうとしているファンカードは、フラとしての扱いと、奇術の現象とし しての扱いの両方か。多種多様な形にくり広げられるものですから、じつにバラエティーに 富んだおもしろ味があるわけです。

もちろん、たんにカードを扇状に広げる方法は 古い文献にも見られます。しかし、それをいろいろな扱い方を手順にして見せて成功させたのは、今世紀最大のスライハンドマ ジシャン (手棟奇術師)といわれている。 アメリカのカーディーニです。文献的には、1935年に初めて“EXHIBITION CARD FANS という専門書が出版されたのが、ファンカードに関する初めての本格的文献です。

しかし、その文献以後ファンカードの専門書は出ていないようですし、アメリカでは カーディーニいらい、 ファンカードを本格的に行う人はいません。 最近、 東京の風路田政 利氏が、アメリカの奇術大会でファンカードを演じて、たいへん好評を博しました。それらのことを考えると。ファンカードはむしろ日本で育った奇術だといえるでしょう。その証拠に、アメリカ製のファンカード用カードよりも。日本製のものの方が種類も豊富ですし、図柄もファンカードに通したものが多くあります。

当書には、基本的な広げ方から始まって、フラリッシュとしての技法、奇術的方法、そしてファンカード以外のカードのフラリッシュの方法をいくつか集録し、そして最後に手の一例を記しました。これらをマスターされた方は、カードのフラリッシュの中等技 でを修得したことになります。それらを応用して、あなた独自の手順を組みたてられるととを望みます。

ファンカードは、曲芸と奇術の織りなす魅力が生命なのですから、かっこよさにのみお 憧れてもいけませんし、また複雑な現象ばかりでもたいくつしてしまいます。 そのへんを認識したうえでファンカードと取り組んでください。

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