フレンチドロップ 「週刊スペルバウンド 784号」 フレンチドロップの竹本です。 ギャロー・ピッチの生みの親。ルー・ギャロのお話です。 初めてマジックに出会ったのは製鋼会社に勤めていた26歳。 この製鋼会社は当時のアメリカで相当大きな規模だったそうです。 本人はエンターテイナーではないし、そうなりたいと思ったこともないとのこと。 ルー・ギャロで一番知られているのは、やはり冒頭のギャロー・ピッチだと思います。 ハンピンチェンムーブをより発展させたもので、より自然に何気ない動作で行えます。 コイン・ボックスや、4枚のうち1枚を銅貨に変更したウィンクド・シルバーなどに使われています。 ギャロー・ピッチは、バーノンが理想的なスライトに求める自然さなどすべての条件が揃っているとか、20世紀最もオリジナルのコインスライトとか言われています。 4Fの創始者エディ・ファクターとも親しく、ルー・ギャロにちなんで、4Fコンベンションの年間最優秀人物賞は、"ルー・ギャロMVP賞"と名付けられているそうです。 6人いる子供のうちの1人が、マイク・ギャロです。 マイク・ギャロはコインマジック界の大御所的存在ですね。 フレンチドロップでは下記の取り扱いがあります。 ■『ニューヨーク・コインマジック・セミナー 第1巻 日本語字幕版』 (PVでカイノアが暴れている……。) https://www.frenchdrop.com/detail?id=2215 ■『サイアミーズ・コイン』 (12手順とボーナス3手順を含むゴージャス冊子付き) https://www.frenchdrop.com/detail?id=473 先日バーで庄野さんがギャロー・ピッチと言えば、1枚ずつやるやつやなとか意味がわからないことを言い、意味がわからない実演を見せてくれたのがきっかけで、そう言えば本を持っていたなと思って読んでみました。 ちなみにギャロー・ピッチでググると、鼻くそみたいな動画が出て来てそっとブラウザを閉じました。 それでは新商品のご紹介です。 その前にフレンチドロップ図書室に珍しいものが入りましたのでご紹介いたします。 ───────────────────────────────────────────────── フレンチドロップ図書室更新のご案内 ───────────────────────────────────────────────── …………………………………………………………………………………………………………………………… ■『フレンチドロップ図書室: 月刊カリヨン 46冊セット』 by トリックス …………………………………………………………………………………………………………………………… 商品ページを作成するために、ちらちら中身を見ましたが、当時のマニアの熱量にビビりました。 それぞれがどれだけ洋書読み込んで作ってるのでしょうかこれ。 しかも無料で配布されていたというのですから、さらに驚きです。 超有料級の情報ばかりではないですか。 古き良きなのか悪しき時代なのかわかりませんが、様々な書籍からそれぞれの方が気に入ったものを 持ってきているので、そりゃ嫌でも濃い内容になります。 それにしても当時のマニアは本当にどうかしているというのが、これを読むとわかります。 https://www.frenchdrop.com/detail?id=7025 ───────────────────────────────────────────────── 新商品のご案内 ───────────────────────────────────────────────── …………………………………………………………………………………………………………………………… ■『バタフライ・プレイングカード V3』 by オンドレイ・セニチカ …………………………………………………………………………………………………………………………… 異次元のマーキングです。 自由に混ぜられたデックから、デックを広げることなく、どこにカードがあるかわかります。 1枚抜き出されたカードもわかります。 マークド・デックっていざ実戦で使うと探す時間がストレスじゃないですか。 ボリス・ワイルドは生で見たとき、それでわかるの? というくらい早く見つけだしていましたが、バタフライ・プレイングカードはそれ以上。瞬間的にわかります。 https://www.frenchdrop.com/detail?id=7030 …………………………………………………………………………………………………………………………… ■『ビヨンド・リフォーム』 by マシュー・ライト …………………………………………………………………………………………………………………………… ビリビリに破られたカードが、あべこべに元に戻ります。 破られたカードが表、裏ぐちゃぐちゃにくっつく異色ものかと思いきや。 意外や意外。導入からラストまで、手順として完成度が高いのです。 シンプルでわかりやすいし、時々やろうと思います。 https://www.frenchdrop.com/detail?id=7032 …………………………………………………………………………………………………………………………… ■『コラプシブル・ワイン・グラス』 by ジョシュア・ジェイ …………………………………………………………………………………………………………………………… 要するにデックにぴったりサイズのワイングラスです。 ライジング・カードや、ディングルのシンパセティック・カードとかに最適です。 こういうワイングラスってなかなか見つからないんですよ。 休日道具屋筋とか行くと、デック持ってワイングラスに突っ込もうとしてる人ばっかりですもんね。 そんな無駄な時間を消費するくらいならこれをどうぞ。 https://www.frenchdrop.com/detail?id=7031 ………………………………………………………………………………………………………………………… ■『シルバー・エキストラクション・プロ』 by 竹本 雅人 ………………………………………………………………………………………………………………………… 昔から心惹かれるエフェクトに、シルバー・エキストラクションがあります。 銀貨から銀を抽出する。夢がありますね。 ところが実演を見ると、誰のバージョンもやりたいと思えません。 分析すると、肝心の抽出を観客の想像力に丸投げするのに、手がかりに銀らしきものの塊とオムニ化したコインしか与えない点だと感じました。頭の中で、結末が最初の銀貨と繋がりませんでした。 そこから、色々思い悩み、寝食を忘れ、1ミリくらいリアリティを増すことに成功したのか、失敗したのかわからないのが このシルバー・エキストラクション・プロです。ご紹介しているハンドリングは一例です。色々遊んでみてください。 https://www.frenchdrop.com/detail?id=7024 ──────────────────────────────────────── 後書き ──────────────────────────────────────── スタッフA「だから庄野さん、レクチャーしてくださいよ」 庄野氏「いやや。俺には人様にお教えできることがない」 A「めっちゃあるじゃないですか。実戦で演じるための知識が求められてる時代で、庄野さんその分野のプロじゃないですか。場数から見ても、何から見てもトップ・オブ・トップじゃないですか」 庄野氏「知らん」 PAKIRAさん「PAKIRAです。よろしくお願いします」 A「この子、府大ですよ。教えに行ってあげてくださいよ」 庄野氏「ええで。交通費くらいくれな」 A(それはええんかいっ!!) そう言えば僕らが学生の頃も、庄野氏はいつでも教えに行ったるでっておっしゃてくれてましたね。 そのときは、お昼ご飯くらいおごってくれなでした。 こういうところ、惚れちゃいますよね。庄野氏。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 竹本 雅人 株式会社フレンチドロップ 〒542-0072 大阪市中央区高津1-2-18 TEL:06-6764-0678 FAX:06-6191-6130 E-Mail: shop@frenchdrop.com http://www.frenchdrop.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━