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コラム

第8回 地獄少女(2023.9/22 up)

今週はワールドカップ バレー 2023観戦の合間をぬって「スピリット百瀬をしのぶ祭」に参加してきました。構想段階から話を聞いており、どこまで実現出来るのかと思っていました。百瀬氏の実績、主催者の人徳で40名程の協力者が集まりましたが、個々の参加ですので、それをコントロールして計画通りに進めていくには困難が付きまといます。そう言った意味で遅れも出さずに進行させた実行リーダーの方に拍手です。

海外のコンベンションなどに行くとボランティアの人が大勢います。そういった文化の低い日本で、これだけの人達が協力したということは、その背後には協力を考えた何倍もの人がいるわけで、百瀬氏の影響の大きさを改めて実感します。大御所の方々も含めて大勢介したのは、島田晴夫氏の忍ぶ会以来だと思います。天海賞やマジックランドのイベントが無くなってしまったので、今はパーティなどでみんなが集まって交流するという場がありません。もっとこういった企画があるといいですね。


スピリット百瀬1

スピリット百瀬2

今回は初のアニメからの手品シーンです。オープニングとPVをご覧下さい。後者は第4シーズンのPVで、紹介するのは第1シーズン中の一話ですが、そちらのPVは見つかりませんでした。

『地獄少女』

地獄少女

原案: わたなべひろし
原作: 地獄少女プロジェクト
監督: 大森貴弘
声 : 能登麻美子(閻魔あい)、水樹奈々(柴田つぐみ)、うえだゆうじ(柴田一)
製作: 地獄少女プロジェクト
出演: 川谷拓三(旭日斎天坊)、浅茅陽子(お浜)、和田求由(浩志)
放送:2006年
時間:1話25分


「地獄少女」は、時代劇「必殺シリーズ」の現代版で、法では裁けない怨みを依頼者から引き受け、憎む相手を地獄へ送るというものです。「必殺シリーズ」のように金銭は取りませんが、人を呪わば穴二つというように、依頼者自身も死後にその報いを受け、地獄へ堕ちるという設定です。

原作は「なかよし」に連載された漫画で、その後、アニメ、テレビ・ドラマ、映画、舞台化されました。実写版では、復讐を引き受ける閻魔あい(地獄少女)の雰囲気を出せていないため、ドラマも映画も今ひとつでした。又、当然のことながら漫画よりもアニメの方がビジュアルですので、地獄へ送るシーンなどはカラフルでドラマチックになっています。アニメは第4期までありますが、特に第1期が良く出来ており、地獄少女を演じるウィスパー・ボイスの声優、能登麻美子が毎回の口上(上の写真参照)を言うところはぞくぞくします。


地獄少女

第1期16話「旅芸人の夜」は巡業するハッピー・サーカスが舞台で、5分のところでイリュージョン・マジックが出てきます。女の子が箱に入り、剣を刺した後、布を掛けてからどけると消えており、観客席後方から出てきます。そして女の子は舞台に上がる時に転けてしまいます。当初は、失敗ばかりするその子が団長に折檻されていて、団長を地獄に送ろうとしているように見えます。実はそのマジックには双子を使っており、それが観客席から登場する秘密だったのです。そして脚光を浴びない双子の姉の方(ユミ)は妹(ユキ)に意地悪をされ、ステージで失敗を繰り返していました。実は姉が妹を地獄へ送ろうと地獄通信に依頼していたという話です(午前零時にサイトが現れ、そこに地獄へ送って欲しい人の名を書く)。因みに、この話は漫画の方にはありません。

マニアックなところでは、第4期(宵伽)のオープニングのナレーションはひし美ゆり子です。アンヌ隊員ファンの方は必見です。アマゾン・プライム、U-NEXT、ニコニコチャンネル、楽天TVなど、色々なところで有料で視聴できます。又、アニマックスでは何度も放送されているので、その内にまた放送されるかもしれません。

次回は旅芸人の手品師が主人公のアニメ「イリュージョニスト」です。

参考文献

栗田研:「映像の魔術 地獄少女」『Four of a Kind Vol.19 No.3』(チェシャ猫商会, 2021) p.655


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