2月12日13時半から、栄公会堂(JR京浜東北線 本郷台駅下車徒歩9分)で横浜マジカルグループ第60回マジックフェスティバルが開催されます。事前予約制ですが、席に余裕があるので、当日でも入れます。60回記念ということで、特別な企画もご用意していますので、是非、お越しください。
予告編は見つかりませんでしたので、ペギー葉山による主題歌から。
監督:斎藤武市
出演:小林旭(原田譲司/原田義之), 浅丘ルリ子(山本春江), ペギー葉山(本人), 南田洋子(はま子), 内田良平(北村)
配給:日活
公開:1959年
上映時間:78分
ペギー葉山の同名曲が大ヒットしたので、1959年に製作された作品。映画の方も大ヒットし、これが元で渡り鳥シリーズが作られました。映画冒頭、“ダイスの目”の異名を取る凄腕賭博師、原田譲司は賭博罪で入っていた刑務所から出て来ます。因みに、小林旭は特攻隊で戦死した兄の原田義之の役も二役で演じています。この機に足を洗おうと故郷の高知へ帰りますが、まっとうな職業に就こうとしても賭博の世界へ引き戻そうとする昔の仲間に邪魔されます。又、幼なじみの春江は父親の借金100万円の形に北村から結婚を迫られています。いたたまれなくなった譲司は東京に戻り、兄の婚約者だったはま子のところに世話になったりします。その後、春江が高知から譲司のところへ逃げてきて、追ってきた北村から春江を取り戻すために、賭博で一晩で100万円を稼ぐことを決意します。63分、腕が鈍っていないか確認するために、ダイス・スタッキングを小林旭自身がやっています。テーブルに並べられた5個のダイスをまとめてカップでさっとすくい、戻す動きだけで立てます(いち往復のみ)。ダイスが立っていることが示された後、カメラが手元から本人の顔へと移り、にやっと笑います。その撮影には何度も失敗するだろうと長巻のフィルムが用意されましたが、撮影本番では2回目で成功させたのは有名な話です。以下でその話をしています。ただ、インタビューで当人は上の面がピンぞろと言っていますが、記憶違いのようで、5個を積み上げるだけです。
日活マイトガイトーク その6『南国土佐を後にして』
67分、賭博シーンで対戦相手が振ろうとした時に譲司が相手の手を押さえると、小指でダイスを1個パームしています。譲司は100万円を稼いで、春江を取り戻すことができるのか?
映画に登場する5個のダイスを振る賭博は上海ダイス(別名シカゴダイス。5個のダイスを振り、基本的には、できるだけ大きい数字で、できるだけ同じ目を多く出した方が勝ち)と呼ばれ、全部同じ目を出した状態をファイブ・オブ・ア・カインドと言います。昔のバーテンダーはダイス・スタッキングができるようになるまではシェイカーを振らせて貰えなかったそうです(スタッキングでシェイクする時に氷がどのように動くかを学ぶためだそうですが、カクテル作りに役立ちますかね?因みに。小林旭の役はダイス・スタッキングができるからか、バーテンダーが多いです)。
ペギー葉山は本人役で、譲司を励ます役で出ています。因みに、写真が趣味でもあったみかめくらふとの三瓶米蔵氏はペギー葉山の写真も撮っていました。
小林旭シリーズはまだしつこく続きます。