パリオリンピックが始まりました。開催国は成績を残すために力を入れるので沢山のメダルを取り、その次のオリンピックでも育成が生きているので良い結果が残せるのが一般的ですが、日本はこの1年ぐらいの成績は良くない競技が多く、定番の種目はあまりメダルが取れないと予想しています。去年、博多での世界水泳を見に行きましたが、コーチのパワハラや育成の問題か、メダルどころか自己ベストを出した選手も少なかったです。
アーティスティック・スイミングはいくつか取れるでしょうが、競泳は本多灯の1個だと思います。バドミントンは不祥事で強化費用を削られたため、強化合宿があまりできておらず、メダルは取れて混合ダブルスの1個でしょう。卓球は中国の壁は高く、女子シングルスは中国のワンツーで、3位は中国選手以外にはまず負けない早田ひな、男子は中国と他国の差が女子ほどないので、誰かが中国選手を破るかもしれません。団体女子も中国がかなり抜けていますが、2番手の日本とそれより下の国も差があるので、銀は取れるでしょう。平野美宇と張本美和のダブルスのできいかんです。混合ダブルスのハリヒナも中国以外には負けないので決勝まで行くでしょうが、王と孫のペアにはちょっと勝てないと思います(初戦の北朝鮮も気になります)。
柔道は井上康生から鈴木圭治に監督を交代してから成績が落ちてきており、金メダルの数はかなり減るでしょう。日本よりも競技人口が多いフランスが声援の後押しで躍進しそうです。団体戦は東京オリンピックでは決勝でフランスに負け、世界選手権も含めて初めて金を逃しましたが、リベンジしてほしいですね。体操男子は個人、団体共に中国と争うことになり、個人は橋本大輝が取れると思いますが、団体は中国に部がありそうです。
サッカーは男子は強豪国が出ていないので、オーバーエイジ枠を使っていないのは気になりますが、メダルのチャンスです。女子も準決勝まではいくでしょう。
バスケットボールは男子は1勝が目標、女子はベスト8まででしょう。バレーボール女子はリベロを3人(控えも含めて)登録するという思い切ったことをやってきていますが、所詮、ディフェンスなので、点には直接結びつきません。どうせやるならミドルブロッカーの宮部愛梨をサイドアタッカーで起用するなど、相手にデータが無い戦術でやらないとベスト4は難しいです。ブレイキンやスケートボードなどの新しい種目や、最近、伸びてきたフェンシングなどは取れるでしょう。フランスは競泳、卓球などで良い選手が出てきているので、目標以上のメダルが獲得できると思います。
予告編からどうぞ。
原題:Adieu l'ami
監督:Jean Vautrin
脚本:Jean Vautrin, Sébastien Japrisot
原作:Sébastien Japrisot
出演者:Alain Delon (Dino Barran), Charles Bronson (Franz Propp)
配給:日本ヘラルド映画
公開:1968年
上映時間:115分
製作国:フランス、イタリア
チャールズ・ブロンソンが「荒野の七人」「大脱走」で注目された後に出演し、主役のアラン・ドロンを喰ってしまい、ヨーロッパ進出への先駆けとなった作品です。それからしばらくは「雨の訪問者」「狼の挽歌」など、フランス、イタリア映画に出演していました。原作者のセバスチアン・ジャプリゾの小説はいくつか映画化されています。フランス推理小説大賞を受賞した「シンデレラの罠」は“私はこの事件の被害者であり、犯人であり、探偵です”という設定が当時としては斬新でした。映画化もされており、どのように映像化したのか興味ありますが、DVD化はされていません。変わった着想の推理小説がお好きな方はどうぞ。ジャプリゾの小説は望月芳郎というフランス文学者が何冊か翻訳していましたが、悪訳で読みにくかったのを覚えています。文学者が必ずしも文章がうまいとは言えませんからね。手品の訳本も沢山出す人ほど、読みにくい傾向にあるように思え、読みたくなくなるので、考案者に気の毒です。又、ジャプリゾがアメリカ人作家デイビッド・グーディスの小説「Black Friday」を脚色して映画化したものが「狼は天使の匂い」です。
それをジャプリゾによるノベライゼーションで出版されたものが「ウサギは野を駆ける」で、ウサギとは「不思議の国のアリス」に出てくるウサギを指しています。ストーリーは全く違い、犯罪映画ですが、アリスの世界をモチーフにしており、監督のルネ・クレマンが独特の雰囲気を出しています。又、ロバート・ライアンが癌で余命を宣告され、最後に選んだ作品で、その演技は滅び行く、死んで行く者を感じさせます。ただ、タッチはフランス映画なのですが、舞台はニューヨークやカナダなので、最近、十数年ぶりにBSプレミアで見直した時には奇妙に感じました。チェシャ猫も出てきますので、アリス好きな方は見てみてください。町山智浩が下記で解説しており、ジャプリゾの作品には、たわいもない賭け事が登場することを述べています。
話が逸れたので「さらば友よ」に戻しますと、男の友情を描いた映画を挙げると必ず入ってくる作品で、ストーリーは、アルジェリアから復員したプロップとバランが組んで金庫破りをする話です。ラストの何も語らずにさっとタバコの火を差し出し、ブロンソンの顔が明るく照らし出されるところは名シーンです。
この映画では、グラスにすれすれまで酒を注いでおき、プロップがそこへコインを5枚入れてみせるという賭けが何度か出てきます。映画はコインをグラスに入れるシーンから始まります。
その後、バランは復員して貰った給料は汚い金だから持っていたくないとプロップと賭けをします。これが上記の動画のグラスに何枚か入れていくシーンです。その後も、走っている車の中でも行っています。
又、終盤、プロップが逮捕されて刑事に賭けを持ちかけ、負けたら白状すると言うところでも出てきます。ただ、これらのシーンは単にコインをグラスに入れていくだけで、それ以上のことはないです。そのシーンのために本編を見る必要は無いでしょう。
次回も賭けが出てくる映画、アラン・ドロン主演の「ボルサリーノ」です。
8月10日 23時30分~ 「ジョン・ウィック:コンセクエンス」 WOWOWシネマ
8月27日 3時45分~ 「地中海殺人事件」 ザ・シネマ
8月30日 16時10分~ 「ジョン・ウィック:コンセクエンス」 スターチャンネル