最近の若いマニアの言葉。 「僕はエニエニしか見せない。エニエニを馬鹿にする人には見せない」
予告編から。
原題:Lethal Weapon 2
監督:Richard Donner
音楽:Eric Patrick Clapton
主題歌:George Harrison
出演:Mel Gibson (Martin Riggs), Danny Glover (Roger Murtaugh)
配給:ワーナー・ブラザース
公開:1989年
上映時間:110分(ディレクターズ・カット版118分)
製作国:アメリカ
2人の刑事(自殺願望のあるマーティンと定年が近いロジャーのコンビ)による刑事アクション。メル・ギブソンはいかれた役を演じさせると天下一品です。メル・ギブソンと言えば「マッド・マックス」(1979年)ですが、主演のオーディションの日に、前夜に喧嘩し、そのままのボロボロの服装で現れ、それを見たジョージ・ミラー監督が気に入って主演に決まったそうですが、そういったところから、本人もいかれているのかもしれません。因みに「マッド・マックス」は、その後の漫画、アニメ、ゲームに多大な影響を与えた作品ですので、見ておくべき映画でしょう(Amazon Primeで見られます)。漫画「北斗の拳」は暴走族のキャラクターなどをもろにパクッています。アメリカ映画では見られない表現や展開が新鮮で、低予算のため郊外で撮影したことが功を奏して近未来感がうまく出ています。オープニングのカーチェイス・シーンから見せてくれて、最初に見た時はどこまで飛ばしていっても平地というオーストラリアの広大な印象が残りました。そう言えば以前、中野駅前の喫茶店に入った時に、マッド・マックス・フリークの人たちがおり、登場人物の服装をしている人たちと映画の話で盛り上がったことがあります。新宿より西の中央線沿線はやはりサブカルの街だなと思いました。
話を戻し、「リーサルウェポン」は1作目が大ヒットし、4作製作されましたが、回を追うごとにおちゃらけた感じでシリアス感が薄れていっており、2作目もその点では微妙です。1作目は敵役を演じるケイリー・ビジーが表情を出さない不気味な暗殺者を演じており、断然お勧めします。こういった映画の成功の秘訣は、主役と互角に渡り合える悪役を設定することです。因みに5作目が企画途中で監督のリチャード・ドナーが亡くなったため、メル・ギブソンが代わりに引き受けて進行中だそうです。又、テレビ・シリーズもあります。
冒頭8分、リッグスは、拘束衣を着せられても抜け出せると、警察署の同僚達と賭けをします。彼は肩を脱臼したことがあり、自由に外すことができ、肩を外して拘束衣から抜け出ます。賭けに勝ったのでみんなから金を集めますが、その中にあった金貨でコイン・ロールをします。
次回は大泉洋がコイン・マジックをする「晴天の霹靂」を紹介します。
1) 栗田研:「映像の魔術 リーサルウェポン2 炎の約束」『Four of a Kind Vol.9 No.3』(チェシャ猫商会, 2005) p.295
8月25日 5時20分~ 「桂文珍の演芸図鑑」 NHK
8月28日 23時~ 「中国語!ナビ(20)」 Eテレ
9月1日 3時30分~ 「Youは何しに日本へ?」 J:COMテレビ