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第79回フーディーニ＆ドイルの怪事件ファイル謎解きの作法　第４話　怪人バネ足ジャック(2025.2/05 up)

予言のマジックの演出を思いついたのでひとつ。誰かがやっていそうですが．．．。

４つ以上のものからひとつを選び、客が選んだのは４番目のものです。
予言には、「May the fourth be with you!」と書かれています。

意味が分からない人は、「スターウォーズ」を見ましょう。又、シリーズ９作の中からひとつ選んでもらうという演出で、最初に公開されたエピソード４をフォースして、上記の予言を見せてもいいでしょう。因みに、封切り当時、私はテアトル東京に見に行ったのですが、並ぶために２時間ぐらい前に着いたら既に開場して上映が始まっており、C3POとR2D2が砂漠を歩いているシーンでした。長蛇の列だったので早くに入れて、最初の上映よりも前に１回多く上映したのでした(他の劇場では予定通りの時間に上映したようで、ずっと待たされたわけです)。映画産業が廃れるとともに、シネマコンプレックスでの、ホームシアターに毛の生えたような小さなスクリーンによる上映だけになり、大型スクリーンで見ることがなくなってしまい寂しい限りです。オープニングでスター･デストロイヤーが登場するところなどは、大画面で見て圧倒されました。

さて本題です。第76回に挙げた予告編の第４話のところをご覧下さい。

『フーディーニ＆ドイルの怪事件ファイル謎解きの作法　第４話　怪人バネ足ジャック』

原題：Houdini & Doyle
監督：Daniel O'Hara
出演：Michael Weston(Harry Houdini), Stephen Mangan(Arthur Conan Doyle), Rebecca Liddiard(Adelaide Stratton), Tim McInnerny (Horace Merring), Emily Carey (Mary Conan Doyle)
Escape & Magic Consultants：Danny Hunt, Stephanie Clark
シーズン数：1
話数：10
製作：fox（アメリカ）、ITV（イギリス）、global（カナダ）
放送：2016年3月31日(イギリス)

今回はフーディーニがマジックを見せるシーンが登場します。ある晩、バス会社の社長のところに「地獄の刃を突き刺してやる」と書かれた脅迫状が届きます。その夜、社長は自分の家の窓から転落死し、その直後、門番はコウモリ男のような影が建物から向かいの建物へ飛び移るのを目撃します。５分、いつもの３人は捜査に乗り出し、門番に話を聞きに行きます。フーディーニを見て驚いた門番は、「次の公演が見たかったんですが、券が売り切れで」と言うと、フーディーニは「最後の２枚はここにあるよ」と、門番の胸ポケットからチケットを２枚取り出してみせ、渡します。フーディーニは、社長を恨む者の犯行と考えますが、ドイルはロンドンに伝わる怪人“バネ足ジャック”の仕業と考えます。14分、フーディーニはドイルの家でドイルの子供たちにマジックを見せます。デックを左手に表向きにディーリング･ポジションに持ちます。ボトム･カードはハートAです。右手でデックを覆うと、スペードQにカラーチェンジし、右手は空であることを見せます。ここは最初から右手にスペードQをパームしておき、手で隠しながら置いてきただけです。「カードの奴よく逃げるんだ。見つけないと」とフーディーニが言い、子供たちに探させると、ハートAはマリーの背中にぶら下がっています。「違うのやって」とせがまれ、テーブルに飾ってあった船医をやった時に貰ったという置物をハンカチでカーテンのようにして隠して消します。消すところはワンショットです。そうこうするうちに第２の被害者が出て…。

パームしたカードをデックの上に置くことでカラーチェンジする方法では、如何にしてカードをパームの状態へ持っていくかが重要です。いずれ紹介する「リオブラボー」でもそういったシーンがあり、色々と工夫が見られます。

このシーンは前回紹介した、男の腹から臓物を取り出すシーンです。