題名に恥じないスーパーなレクチャーをあなたにお届け。
これは以前からVHSで出ていたものですが今回あらたにDVD化されました。まだご覧になっていない方も多いのではないでしょうか?
そんな方は今、ぜひ見て下さい。
藤原さんは、あまり知られていませんが当店でも大人気の
ビジネス・カードプリンターの考案者でもあります。
ご存知の通り、この商品はテクニックは一切使わず、アイディアのみで素晴らしくビジュアルな現象を可能にしています。このDVDにはそんな藤原さんの
アイディアの数々が収録されています。解説されている手順全てに共通して言えることは、難しい技法を一切使わず、使う道具に工夫をすることで、マジシャンが負担なく演じられるということです。
シルクやロープ、新聞紙やお札を使った手順と演じているジャンルは様々ですが、どれも難しいテクニックを必要としないのです。スライハンドに自信のない方も安心して演じられます。さらにここで扱われている手順のほとんどはサロン向きなので、大勢の前で演じる時には大いに役立ちます。
藤原さんの演技は決して自分を主張していくような派手なスタイルではありませんが、その独特な雰囲気は観客のクスリと言う笑いを誘います。
新聞紙からせんべいがいっぱいでてくる手順など、プロダクションにせんべいを選ぶなんて何てセンスが良いのでしょう。粋です。
派手な演技ではなく、イブシ銀な演技、スライハンドではなく、アイディアでの解決法がお好きな方はこれを見て下さい。
スーパーレクチャーの意味がよく分かるでしょう。
- 「液体の行方」
- 新聞紙に注いだ液体が一瞬にして消えます。消えた液体はなぜか元のコップの中に戻っています。
- 「紙幣になる紙切れ」
- ちぎったティッシュ・ペーパーを手の中に押し込んでいくと1万円札になります。こういったマジックによく使われるあの道具は必要ありません。
- 「20世紀ローズ」
- シルクの手順です。一本のバラ、茎から花をとると、その花から緑色のシルクが出てきます。さらにバラの花もシルクに変わり、それを内ポケットにしまいますが、最後には緑色のシルクの間に挟まって出てきます。
シルクでのバラの作り方も解説されています。
- 「即席トピット」
- ・ハンカチと茶たくを使います。
茶たくをハンカチでおおうと消えてしまいます。そして消えた茶たくはマジシャンの内ポケットから出てきます。
- ・ハンカチと湯呑み、タバコのボックスを使った手順です。
ハンカチでおおったタバコケースが消えてしまいます。そして…オチは言わない方が良いでしょう。実際に見て下さい。ミスディレクションを使った素晴らしい手順です。
工夫次第でいろんなことができます。
- 「ロープカットオープナー」
- 1本の輪っかになったロープを使います。それに結び目を作りハサミで切らずに、おまじないをかけるだけで1本の普通のロープになります。
- 「ロープスルーネック」
- 首にくくりつけた抜けるはずのない2本のロープの端をマジシャン自身が引っ張ります。するとマジシャンの首がしまって…といのは冗談で、ちゃんとマジシャンの首を通り抜けます。
文字にしてしまうと大したことなさそうですが、実際に見て下さい。けっこうハラハラしてしまいます。さらにロープに絡ませたシルクがロープの貫通と同時に首の後ろから前に出てきますので、貫通したことがより強調されています。
- 「3色ボールの応用」
- 同じ色のボールを3個ずつ、3色について用意します。計9個のボールと底のない筒を3つ使います。それぞれ色の違う3つのボールを集め、それを3組作ります。その3つの組をそれぞれ筒の中に入れますが、筒をどけてみるとボールのは3つとも同じ色になっています。
- 「ドンドンシルク」
- その名の通り穴の開いた新聞紙からシルクがどんどん出てきます。
- 「札裂き」
- 鉛筆をお札でくるみますが、破らないと取り出せないようにします。その状態で鉛筆を思いっきり引っ張ると、破れた音とともに鉛筆が出てきますが、お札を確認すると破れたあとはありません。
- 「ピンチ」
- 数あるポストカードの中から特定の1枚を一瞬で取り出します。割り箸を使いますが、本当に一瞬で取り出すことができます。
- 「シルクとヒンズーノット」
- ロープに結び目を作るとそこからシルクが出てきます。ここは心して見て下さい。かなりビジュアルです。そのロープに結び目を1つ作りますが、結び目はだんだんと端に移動していき、消えてしまいます。最後にロープをシルクの中から取りだしていくと、そこには結び目が何個もできています。
- 「胸ポケットからのスチール」
- 名前の通り胸ポケットからのスチールです。ベリーナチュラルな動作なので、これでバレルとしたらそれはあなたの練習不足と言わざるを得ません。
1枚のシルクを結んで、その結び目をほどくと2枚になります。最後にはその2枚の間から巨大なシルクが出てくるという手順の中で使います。いろいろ応用できそうです。巨大なシルクを、取り出してからキレイに広げるたたみ方も解説されています。
- 「ユビガル20世紀シルク」
- 3色のシルクの中の1色を手の中に押し込むと、他の2色のシルクの間にくくられて出てきます。最後にはそのシルクの中から紙で折られた鶴が4羽出てきます。
- 「ラバーズシルク」
- 赤色と白色のシルクを2枚ずつ使います。まずは結ばれた状態のシルクの結び目を一瞬でときます。赤、白2枚のシルクをテーブルの上のグラスに入れ、もう2枚は手に持ちます。手に持ったシルクの両端にそれぞれ結び目を作りますが、引っ張るとその結び目同士がくっつきます。ここでグラスの中のシルクを確認すると、触れていないにも関わらず結び目ができています。そのシルクをいったんグラスに戻し、先ほどのシルクの結び目を取るとグラスの中のシルクの結び目も取れています。
最後には「寿」と書かれたいかにもおめでたいシルクが出てきます。ここで使われるシルクを使ったフォールスカウントは面白いムーブだと思います。
- 「1000ベイプロ」
- 新聞紙からびっくりするくらいのせんべいが出てきます。せんべいが出てくるごとに新聞紙はきちんと改めます。