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「奇術探究」は毎号ひとつのテーマで作品を紹介する小冊子です。奇術家たちの様々なアイディアが楽しめます。
今回は「水漏れと油漏れ」プロットの最新研究成果を中心に、赤と黒をテーマにしたパケットトリックが楽しめます。
「水漏れと油漏れ」プロットでは、原案通りエキストラを1枚使うものもあれば、赤4枚と黒4枚だけのノーエキストラでできるものもあります。他にもクライマックスに一工夫されたものなど、それぞれに特長があり、1つ1つの手順が高いクオリティとなっています。
その他、「水漏れと油漏れ」プロットから離れた手順も2作品収録されており、これもまた上質です。
才能ある研究家達が、細かいところにまでこだわって作ったそれぞれの作品、心ゆくまでご堪能下さい。
【収録内容】
■漏れた水の行方 ―― ゆうきとも
ゆうきともによる野島伸幸の「硬水」と橋本昌也の「インク漏れ」の紹介や、ゆうきともが「水漏れと油漏れ」プロットでの核とする考えなど。
■硬水 ~水漏れと油漏れ~ ―― 野島伸幸
原案と同じくエキストラを1枚使う手順。無駄な動作が少なく、すっきりしています。
■インク漏れ ―― 橋本昌也
使うカードは赤4枚、黒4枚のノーエキストラバージョン。パケット同士の接触が無いのは嬉しいところ。赤と黒から1枚ずつカードを減らす部分の説得力も損なっていません。操作に一貫性があり、覚えやすい手順です。
■軟水 (流水2) ―― ゆうきとも
こちらも赤4枚、黒4枚のみのノーエキストラバージョン。カードを減らす枚数を、一度に赤から2枚、黒から2枚にすることで、2段階の現象にした手順です。
■レッド・オア・ブラック ―― 野島伸幸
4枚の黒いカードを示します。
そのうち2枚が赤いカードに変わります。その2枚をテーブルに置きます。残りは2枚の黒いカード。この2枚は1枚ずつ赤色に変わった後、再び黒色に戻ります。テーブルに置いたカードを見るとこちらも黒色に戻っています。
カラーチェンジが連続して起こるテンポの良い手順です。
■フジカラーその前に ―― ゆうきとも
赤、黒5枚ずつのカードを示します。それぞれのパケットから、赤いカード、黒いカードを1枚ずつ取り出し、テーブルに隣り合うように置きます。残りの赤と黒のパケットはそれぞれ赤・赤、赤・赤と黒・黒、黒・黒に分け、赤・赤2組は先ほど取り出した赤のカードのところへ、黒・黒2組は黒のカードのところへ裏向きに並べます。目印の赤・黒のカードをペアにしておまじないをかけると、4組すべてが赤・黒のペアに変わっています。簡潔で分かりやすい現象です。
■オイル・オア・ウォーター ~逃げた水の行方~ ―― ゆうきとも
本誌第2号に収録されている「逃げ水~油少し多め~」のバリエーション。もともとの「逃げ水」のクライマックスに「オイル&クイーン」のオチも加わっています。
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