硬い素材のサムチップ。
サムチップの名手、サルバノによるサムチップレクチャー
様々な種類のスワミギミックがあり、書きやすさや自然さを求めて、その多くを試してみました。
このサムチップタイプのスワミギミックは、一番敬遠していた物なのですが、使ってみると一番のお気に入りになりました。
【文字が書きやすい】
スワミギミックの多くは、文字が書きづらく、せっかくの予言は幼稚園児が書いたような文字になってしまいます。
その点、書きやすさと筆圧共に、このサムチップタイプのスワミギミックは他のどのスワミギミックよりも書きやすい物でした。
購入したばかりの物は芯が長いので、短くしてください。その上で、文字を書くときには、鉛筆の芯とサムチップの腹の2点を紙面に当てるようにすれば、筆圧も強くしっかりと文字を書くことが出来ます。
【着脱のストレスがない】
スワミギミックは爪に取り付けたり、ワックスで指に付けたりする物が多いのですが、その着脱が意外に面倒くさいものが多いと感じています。ペタペタのワックスが付いた状態でポケットに入れておくのは嫌ですし、演技後に指から剥がすのにもストレスを感じます。
ワックスやひっつき虫や両面テープは、いざ演技する時の為に、張り替えたり粘着力を確認する必要がありますし…。
その点においても、このサムチップタイプのスワミギミックは、ポケットに入れておきさえすればいつでも装着することが出来ますし、演技後は指から剥がす必要もなく抜くことが可能です。
【ネタバレの不安】
また、多くのスワミギミックはネタバレを防ぐ為の工夫がされています。小さくしたり、演技後にポケットに手を入れずにギミックの処理が出来るようにしたり。
この点において、このサムチップタイプのスワミギミックが一番不安要素があるものだと思っていました。
しかし、演技中に演者の親指を凝視する観客はまずいませんし、もとより右手の親指はメモ帳の後ろにあるので、「追われていないのに逃げる必要はない」と気付きました。
「ザ・グレーター・マジック 10巻 サルバノ・サムチップ」では、サルバノが色付きのサムチップで演じているのをご覧になった方も多いと思います。
サムチップを親指に付けっぱなしでいるのではなく、サルバノのように観客の目線から隠す術を身につければ、このサムチップタイプのスワミギミックは誰の目にも止まることのない物になるのではないでしょうか。
このシンプルなスワミギミックが、一番いいです!
(^o^)