世界のマジック界にその名をとどろかせるホアン・タマリッツ。緻密な理論を積み上げ、それをきっちり実践することで並み居るマジシャンたちを煙に巻いてしまう現代の名人です。
その彼がトップマジシャンに向けて、膨大な知識の一端をシェア。実際に観客であるマジシャンを引っかけてしまう現場を目撃してください!
前半部分にはタマリッツ・スタイルの演技が収録されており、中にはマジシャンに向けた、秘密を明かさないマジックもあります。次から次へと繰り出される演技とマジックの本質に迫る解説の中で、どんなカードマジシャンにも応用できる知恵と考え方が示されます。
- シャッフルド・アンシャッフルド演技のみ
- しっかり混ぜたデックが、観客の手によって段階的にそろっていきます。
- スペクテーター・ロケーター
- 自由に選ばれた一枚を完全にクリーンにデックに戻し、それをケースにしまいます。アシスタントとして選ばれた観客が後ろ向きでケースの中から一枚選びますが、それが先程のカードです。即席のサクラを作り上げ、後処理までも見事なマジック。
- スリー・カード・サプライズ
- 3枚の“3”のカードがすべて“7”に代わり、さらにまったく別のカードに変わってしまう。そして最後には…!
- メモリー・トリック演技のみ
- 「デックの並びをすべて記憶する」と言って表向きにデックを眺めるタマリッツ。その記憶によって、その場に無いカード引かれたカードを当てます。
- フォロー・ザ・リーダー演技のみ
- 軽快な演技のイメージとは裏腹に、裏ではどれだけ緻密に手順と演出が構成されているかが分かるマジック。
- フォー・カード・プレディクション演技のみ
- スプレッドされたデックの中から自由に選ばれた4枚を、予言してしまいます。
- スリー・カード・アクロス
- 2人の観客にカードを10枚ずつ持ってもらいます。3枚を移動させるというクラシックですが、それが片方の観客の手の中から1枚ずつ消えたのを確認し、消えた3枚はもう一人の観客の内ポケットから出てきます。もちろんサクラではありません。
- カラーチェンジング・ナイフ演技のみ
- タマリッツが紡ぎ出す不思議のポイントは、細かなポイントやサトルティをどれだけ意識的に積み上げるか。そのための緻密な組み立て方を細かく解説します。この部分こそが彼のレクチャーの一番のポイントであり、すべてのマジシャンに見て欲しい内容です。
後半では30分以上とって、マジックと笑いの組み合わせ方を実演付きで講義。マジックというアートにおいて笑いを入れる意味、効果的な使い方を独自の理論で展開。現象と笑いの相関関係や、笑いを挿入するのに最適なタイミングなど。その他にも様々なセオリーとミスディレクションを解説します。
- フォー・カード・プレディクション演技のみ
- 4つの予言を書いた後で、観客にカードを4枚引いてもらいますフォースではありません。そのカードと予言が見事にマッチしています!
- セイム・トリック・トゥワイス
- マジシャンのルールに背いて「同じマジックを2回続けてやる」と言って演技を始めます。巧妙に笑いを配置することが手法にも繋がっている手順です。
- オイル&ウォーター演技のみ
- 3段からなるクラシック・マジック。最後は表裏バラバラになった状態をはっきり見せた後、ただ揃えて広げるだけで赤と黒が分かれてしまいます!
- エスティメーション演技のみ
- 表裏バラバラに観客がリフルシャッフルしたデック。タマリッツが見ていない状態でここから観客自身が数枚適当に取り上げ、ポケットに入れます。タマリッツはその枚数を当てるどころか、何枚が裏返っているか、さらには何のカードかまですべて当ててしまいます!
- ヒプノティック・カード演技のみ
- 複数3人の観客が引いたカードを当てますが、なぜかすべて同じカード。もう一度引いてもらうと、今度は別のカードですが3人ともまた同じカード。デック全体を見てみると、さらに別のカードですがすべて同じカードに変わっています。そして再びレギュラー状態に。見ている観客も催眠術にかけられたような錯覚をおこすマジック!
- スリー・コインシデンス演技のみ
- 2人の観客に2つの山を作ってもらいます。好きに分ける、混ぜる、などさまざまな作業をしてできあがった山ですが、3種類のありえない偶然の一致がおこります。
- フォロー・ザ・リーダー
- 10枚ずつ並べられた赤いカードと黒いカード。その位置がマジシャンの意のまま縦横に変わってゆく、笑いあふれるマジック。