無名の新人にベテランマジシャンがこぞって騙されました。マジシャンが見てもわからないと話題を呼んだカードマジック作品集『Inscrutable』。その上巻が日本語字幕版でリリースです。
ジョセフ・バリーはまだ若いですが、観客心理を知り尽くしています。観客の盲点を巧みについて、さり気なく大胆に仕事を済ませてしまいます。また、彼のカードの扱いは非常にオープンでランダムです。あやしいニオイがなく不可能性だけが強調されます。マジシャンでも引っかかるのは、彼のアプローチがかなりサイコロジカルだからです。一般的なトリックの知識だけではフォローできません。
このDVDはカードマジックに新しい価値をもたらす面白いアイディアに溢れています。心底不思議と感じさせるカードマジック作品集を日本語でお楽しみください。
レインマン
借りたデックを一瞬で記憶し、指定された枚数目のカードを言い当ててしまいます。
プレディクション1
観客が混ぜて適当に言った枚数目のカードが、あらかじめ出しておいた予言のカードと一致します。
プレディクション2
観客が混ぜて、観客が表を見ながら自由に選んだカードが、あらかじめ出しておいた予言のカードと一致します。
シンプル・ソート・オブ・カード・アット・エニーナンバー
カードを自由に見て覚えてもらいます。それが観客の言った数字の枚数目から出てきます。
シンプル・マス
複数の観客に、観客が言った枚数分カードを配っていきます。別の観客が自由に数字を言いますが、配ったパケットのトップの数字の合計が、観客の言った数字と一致します。
ゼイ・マッチ
1枚引いて戻してもらいます。マジシャンが適当に選んだバラバラの数枚の中にあるか確認してもらいますが、ありません。その後カードを見事に当てますが、気付くとさきほどバラバラだったパケットがすべて引いたカードのスートになっています。
ソート・オブ・スプレッド・トライアンフ
観客が見て覚えたカードをトライアンフで当てます。表裏を混ぜる部分も、観客に混ぜてもらえます。
ホフジンザーズ・エース
A4枚をマジカルに出現させて、それを裏向きで置きます。観客に好きなAを選んでひっくり返してもらうと、それが先ほど引いたカードになっています。
カウント・トゥ・エース
4人の観客に、好きな枚数カードを配ります。それを混ぜたりカットしたりしていきますが、最後にカットしたところのカードが4人ともAになっています。
シンク・ストップ
カードを見て自由に覚えてもらいます。マジシャンがカードを1枚ずつテーブルに配っていき、好きなところで止めてもらいますが、そこが観客のカードです。次にマジシャンが1枚見て覚え、観客が1枚ずつ配っていき「マジシャンがストップと思ったと思ったところ」で止めます。そこがマジシャンの覚えたカードです。この間、マジシャンはずっと横を向いています。
サブコンシャス・ポーカー
観客がカードを1枚見て覚えます。マジシャンはポーカーの手を配りますが、その観客には覚えたカードだけでなく、それを使った良い手をディールします。
10カード・ポーカー・スタック
サブコンシャス・ポーカーを10人のプレイヤーで行います。
スプレッド・スイッチ
自然な動作で複数のカードをスイッチする技法。
サイコロジカル・スプレッド・フォース
表向きにカードを広げ、自由に見てもらったカードでフォースをする技法。
フロー・エース・プロダクション
スムーズにデックをカットして4枚のカードを一気に出すプロダクション。