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松田道弘7冊目の作品集です。
前作「魅惑のトリックカード・マジック」に引き続き、フェイク・カードと技法のコンビネーションを追求した内容となっています(今回はフェイク・カードを使わない手順もありますが)。「長いトリックに耐えられなくなった」と本の中にもありますが、作風にもそう言う意識が感じられるようになりました。簡潔にまとまった手順が多いです。すっきり見せられるのが良いと思います。作品にまつわる話や、参考文献はいつもながら充実していて、ためになると共に読み物としても楽しめる本になっています。
【収録作品】
ワイルデスト・ツイスト
4枚のジョーカーが1枚ずつ裏返ります。4枚とも裏返ったところで、表を見ると4枚は全部スペードの5に変わっています。
バックフリップ風レインボウ・ツイスター
4枚の赤裏を数え直す度にキングが1枚ずつ表向きになります。最後にキングの裏模様を見ると、レインボーカラー(全てのカードがバラバラの柄)に変わっています。
4枚のエースが4枚のキングに変化する
4枚のエースのうち、1枚を裏返すと全部が裏向きになります。それらの表を見ると全部キングに変わっています。レギュラー・バージョンとフェイク・バージョンはあります。
オールバックの手順構成
4枚のエースの中から1枚のカードを選んでもらいます。そのエースが消えてデックの中程から表向きに現れます。次に4枚のエースが全部ダブルバックカードに変わります。デックを見るとこれまた全部のカードがダブルバックカードになっています。
ロジャーの1-2-3-4-5 私の改案
4枚のエースのうち、スペードのエースを裏返すと、全部が裏向きになります。「実は5枚使っているんです」と言いながら5枚である事を見せ、ひっくり返すとスペードのスペードのエース〜5のカードになっています。
ニック・トロストのMAXI TWISTOの改案
4枚のクィーンのうち、1枚をを裏向きにします。すると、全てのカードが裏向きになります。実は5枚使っていると言いながら、5枚のカードを表向きに置いていくと、ロイヤル・フラッシュに変化しています。
ロイヤル・ツイスト
上の手順のノンフェイク・バージョン
レインボウ・エース・アセンブリ
レインボー・バックのエースを4カ所に置き、それぞれの上に青裏のカードを3枚ずつ乗せます。3つのパケットをまとめて持ち、マジカルジェスチャーの後に広げます。するとそのパケットにあった3枚のエースは消えて、マスターパケットへ移動しています。
リン・シールスのULTIMATE ACESのさらなる単純化
青裏エース4枚を4カ所に置き、それぞれの上に赤裏のカードを3枚ずつ乗せます。3つのパケットを揃えると、そこにあったはずの3枚の青裏エースは消えて、マスターパケットに集まっています。
4枚/4枚のストリクト・バージョン
赤のカード4枚、黒のカード4枚、エキストラカードなしで行うオイル&ウォーター。
バック・トゥ・バックのストリクト・バージョン
8枚のカードを表裏交互に並べますが、表と裏で分離します。
ビル・サイモンのインスタント・リバースの簡素化
観客選んだカード、例えばキングを1枚ひっくり返してデックに戻します。デックを広げるとキング4枚ともひっくり返って現れます。
ダンバリー・デライト 私の改案
ダンバリー・デリュージョンの改案。
天海のフライング・クィーンの新工夫
フライング・クィーンの単純化。
アンビシャス・カードの再構成
アンビシャスカードでマニアを引っかけようと言う試み。
四人組のギャングの新工夫
デックの4カ所にバラバラに差し込んだキングが、全部トップから現れます。
フィンガープリント・カード・トリック
マジシャンは、指紋を利用して選ばれたカードを探します。ところが、観客のカードをスルーして、関係ないカードをつかんで見つけたと言いだします。失敗したかと思いきや、持っているカードは確かに選ばれたカードです。
シックカードを使ったエレベーター・カード
すっきりとみせるエレベーター・カード。
ライプチッヒのストップ・トリック
カードを1枚ずつ取っていきます。観客がストップをかけたところから選ばれたカードが出てきます。
公明正大バックファイヤー・ジョーカー
ジョーカー4枚を4カ所に並べ、それぞれの上にカードを3枚ずつ乗せます。ジョーカーは1枚ずつ移動して1カ所に集まりますが、次の瞬間、またジョーカーは元の位置に戻ります
スローモーション・スイッチャローの改案
オー・ヘンリー・エーセスのバリエーションのひとつ。
飽食のカニバル
カニバルカードのバリエーション。表向きのパケットに、カードを裏向きに差し込んで、現象を分かりやすくする工夫。
テクニカラー・カニバル・バニッシュ
またもカニバルカード。裏の色が全部異なる3枚を消します。
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