カードに触れずに、デックに混ぜられたカードをコントロール。
観客がデックを手にし、1枚のカードを選び覚えデックに戻し混ぜ、デックをケースにしまいます。この間マジシャンはずっと後ろを向いており、手がかりは何もありません。すべての作業を観客が行い、マジシャンはそれを本当に見ません。古典的なトリック・デックも使用しません。この何の手がかりも無い状態から観客のカードを簡単に知れるだけでなく、自動的に回収もできます。それがアンハンディッドです。
スライト不要で、用途は様々。移動、貫通、予言、ピーク、カード・アット・エニー・ナンバー。これ1つで色々な現象を演じ分けられ、そのほとんどが1つの方法を抑えるだけで可能になります。
カード当てを不思議にするには、選ばれたカードがどこにあるかわからないと誰もが納得できる状況を作ることです。その点において、アンハンディッドは究極的です。マニアでさえこれでカードがコントロールできるとは思えないでしょう。そこから展開するカードマジックは単なるカード当てであっても相当に不思議です。アンハンディッドではそれ以上のことが起こせます。
究極的に不可能性を高めたカードマジックの数々をお楽しみください。
- How The Gimmick Works
- このシンプルなギミックにある巧妙な仕組みを解説します。
- Basic Routine
- 観客にデックを渡し、マジシャンがデックに触れない状態で、カードを選んで戻してもらい、混ぜてもらい、ケースに戻してもらいます。さらに念入りにするため、別の観客に渡してデックを混ぜてもらいます。この状態から、選ばれたカードがマジシャンの帽子の中から出てきます。
- Paper Bag
- Basic Routineと同じくスーパークリーンにカードを選び、デックに戻してもらいます。
デックもケースも紙袋に入れ、さらに混ぜます。紙袋の中で選ばれたカードだけがケースに入ります。
- Mirror Image
- 後ろ手にデックを持ってもらい、真ん中からカードを選び、ひっくり返してデックに戻してもらいます。
それとは別に、もう1組のデックをケースから出し広げてもらいます。広げると1枚のカードが裏向きに入っています。
この裏向きのカードと観客がひっくり返したカードが一致します。
- Jokers are Wild
- 1枚のジョーカーをポケットにしまいます。デックからカードを選んでもらったら、デックに戻し、よく混ぜケースに入れます。
ポケットから1枚のジョーカーを出します。確実にジョーカーです。このジョーカーを観客に持ってもらうと、観客の手の中で、観客が選んだカードに変わります。
- Sandwich
- デックからカードを選んでもらい、サインをしてもらったらデックに戻し、ケースにしまいます。
ポケットから2枚のジョーカーを取り出します。おまじないをかけると、この2枚のジョーカーの間にサインカードが挟まります。
- Card At Any Number
- デックからカードを選んでもらい、サインをしてもらったらデックに戻し、ケースにしまいます。
ケースをポケットにしまいます。好きな数字を言ってもらい、ポケットの中のケースから1枚ずつカードを取り出していくと、指定された枚数目から選ばれたカードが出てきます。
- Card Penetrarion Routine
- 1枚のカードを選んでもらったら、デックに戻し、デックをケースの上にのせます。
選ばれた1枚のみがケースを貫通し、中に入ります。
- Travelers Routine
- 10枚ずつのカードを観客Aと観客Bに持ってもらいます。AからBの手の中へ2枚のカードが移動します。
きちんとした実演はありません。
- Lloyd Barnes Principle
- テーブルに予言の紙があります。ケースにしまったデックの適当な場所にジョーカーを1枚差し込んでもらいます。
デックのトップから差し込んだジョーカーまでの枚数が予言されています。実演なし。
- Forcing 2 Cards
- アンハンディッド・ギミックを使用した2枚のカードのフォースです。
スライトレスで簡単。怪しくありません。
- Fals Cuts And Shuffles
- トップ1枚をキープするオーバーハンドシャッフル型初歩的シャッフルです。
初歩の初歩なので、初心者以外は見る必要がありません。
- Different Card Selections
- 選ばれたカードをデックに戻し、コントロールする方法、数種類。
- How To Peek The Card
- 観客がデックを持ち、カードを選び、戻し混ぜ、ケースにしまってもらいます。
この状態から、選ばれたカードをピークする方法です。
- Additional Ideas and Notes
- サクラを利用し、完全にハンズオフの状態で当てる方法、ギミックのハンドリングを良くする方法など数種類の応用アイディアを紹介。