ジョニー広瀬の奇術人生55年を1冊の本に凝縮。
プロとしてのキャリアをスタートさせた話、ディーラー時代の話など、マジックと供に歩んだ人生を振り返ります。氏の代表的なマジックも解説。さらに、氏をよく知るマジック関係者からの祝辞や思い出話など、盛りだくさんの内容です。
シルクがリングを貫通。非常にビジュアルでよくできた名作
パドル・ムーブを知っていても引っかかる。ジョニー広瀬の不思議なパドルです。
総勢10人の豪華レクチャー
恥ずかしながらジョニー広瀬さんのことは、フレドロのメルマガで庄野さんが書かれてから初めて知りました。
書籍物は好きなこともあり本書も気にはなっていたものの、中々購入するに至りませんでした。
しかし!届いたその日に面白くてあっという間に読み切ってしまいました。
当然、マジックに関する部分は最初は流しながら後でさらに深く読み込むのですが、自伝部分とそれを囲むみなさまからの寄稿部分は、苦労話も含めて楽しく羨ましい部分も多かったです。
田舎を理由にするわけではありませんが、大きな百貨店もなくマジックコーナーと言ってもいくつかのネタが無造作に置かれているだけ。近くの店員さんに聞いても分からないと言われるし、両親も興味が無いし(苦笑)
もし大阪に生まれていたら、もっと違ったマジシャンになっていたかもしれないと本気で考えてしまうほど、寄稿者からのディーラー時代の広瀬さんの思い出話は衝撃があります。
紹介されているマジックは、ディーラー時代との最初の言葉に「古いのか・・・」と罰当たりな思いで読み始めましたが、「さすが!」「えー、これ広瀬さんオリジナル!!」と何度も思わせるマジックばかりです。カードマジックである”アクティブチェンジ”は海外の専門誌に紹介されたほどであり、スライハンドの極みですね。
生で見ることが出来た方々が羨ましい限りです。これを完璧に出来るようになるのは時間も掛かると思いますが、それだけの価値はある作品です。
また、お札を使ったマジックも秀逸です。
この内容で3,000円は超お買い得。お薦めします。