エディ・マコールの作品集です。
日本ではあまり知られていませんが、若い頃から、テレビや舞台でクロースアップとパーラーマジシャンとして活躍。ロイ・ウォルトンやゴードン・ブルースに師事し、マーロー、バーノン、ラムゼイなどの作品を研究、独自のモダンなタッチを加えます。2013年にはGeniiにこの作品集にも収録されているMerlin's Lost Ace Trickを寄稿しています。
すべての動きがゆっくり堂々としており、かつ自然です。マジシャン視点で見て、怪しむべき点がなく現象が起こります。
派手さやトリッキーさでなく、堅実な不思議さを追求する方にはこちらがおすすです。
- Ginsburg Poke Aces
- よく混ぜたデックの中ほどから適当にパケットを押し出す度にAが出てきます。
- Impossible Location
- ダイ・バーノンの手順を元にしたもの。観客がカットしたデックからトップカードを覚えてもらい、覚えてもらったらデックに戻してよく混ぜます。トップやボトムに覚えてもらったカードが無いことを確認したら、デックを裏向きのままスプレッドし、裏向きのまま1枚のカードを抜き出します。それが観客のカードです。
これでコントロールできている不思議。
- Merlin's Lost Ace Trick or Mccoll's Lost Aces
- 繰り返す退屈な確認作業はなし。シンプルを極めたエースアセンブリーです。
- 2 Card to Pocket Transposition or Bold 2 Card to Pocket Transposition
- 2枚のカードを覚えてもらいます。左ポケットから1枚のカードを取り出すと、それが観客のカードです。
これをテーブルに置き、もう1枚のカードを右ポケットから取り出すと、なぜか先ほどのカードと同じです。
先ほどのカードを確認すると2番目の観客のカードに変わっています。
- Stabbed
- デックの適当な位置に1枚のカードを投げ入れます。その位置にあるのが観客のカードです。
- Triple Location(解説のみ)
- 3枚のカードがデックに混ぜられますが、3枚とも見事に見つけ出します。
- Travellers or Bold Travellers
- トラベラーズで一度のパームで各ポケットからカードを取り出す案です。
- Shuffle Trap
- 2枚のジョーカーの間に1枚のカードを挟み、デックに混ぜ入れます。リフル・シャッフルをしている内に真ん中のカードが観客のカードに変化します。
もう一度同じようにやると、真ん中のカードは元の無関係なカードに変わります。
- No Rollover Aces
- シャッフルしたデックから4枚のエースが取り出され、最後は4組のロイヤルフラッシュが現れます。