捨てても戻ってくるカード、いわゆるホーミングカードはこれまでさまざまなバリエーションが発表されてきました。この作品は、そのプロットに新たな視点からアプローチしたものになります。
観客に4枚のカードを示します。それらの数字を合計すると、14になります。カードのうち1枚をポケットに入れるとカードは3枚になるのですが、なぜか数字の合計は14になります。さらに1枚減らしても14、さらに減らしてカードが1枚になっても数字は14...
手品特有の不条理を感じます。
現象の不思議さに腑に落ちないモヤモヤ感、オチのクラブの14の「なんだこれ」感が相まっていい味を出してくれます。
綺麗に見せるためには多少カードに慣れている必要がありますが、付属のパケットには少しだけ仕掛けが施されており、演者の負担が軽減され、十分クロースアップで無理なく演じられるようになっています。レパートリーにおひとついかがですか?