伝説の名盤『怪人・篠原生郎の世界』がダウンロード動画で復活しました。
2006年に1枚1万円100部限定でリリースされ、即完売した幻の名盤です。
篠原生郎は決してカードさばき鮮やかで上手なパフォーマーではありません。あくまで一般の奇術愛好家で、場慣れしたプロのような演技ではありません。映像からも緊張が見て取れます。それでも、その演技にマニアがことごとくだまされました。いま見てもその不思議さは変わりません。当時としては革新的、現在でもあまり使用している人は少ない素材をカードマジックに導入し、クラシックプロットを自然な動きのみで構成します。マジシャンの操作が入る余地がない。そう思えるほど徹底的に自然。そこから起こるエフェクトは魔法に思えるほどです。そういった作品が並んでいます。
これまで『怪人・篠原生郎の世界』を見るには、中古市場でたまに出るDVDを高値で購入するしかありませんでした。
それではあまりにもったいないので、篠原生郎ならびにKRIS ENTERTAINMENT社に無理を言い、ご好意で取り扱わせていただけることになりました。
幻の名盤をご堪能ください。
※こちらはダウンロード動画です。詳しくは【ムービー販売について】をお読みください。
- 篠原のAce Assembly
- 4枚のAをT字型に配置し、各Aの上に3枚の無関係なカードを置きます。
いまA1枚プラス無関係なカード3枚のパケットが4組ある状態です。
ここからパケットを確認すると、Aが完全に消えます。1枚ずつカードの裏、表をはっきり見せ、確実にAが無くなったことを見せられます。
これがあと2つのパケットで起こり、消える度にマジシャンの手元にあるパケットにAが移動します。最高にクリーンです。
- 篠原流Oil&Water ~Reverse Assembly~
- A4枚とK4枚を交互に置いていきますが、水と油の原理でA4枚とK4枚に分かれます。カウントを使わず、1枚ずつはっきり見せ、分離を見せられます。ここから『篠原のAce Assembly』同様エース・アセンブリが起こったあと、瞬間的に集まったAが消え、それぞれ元のパケットに戻ります。暴力的不思議さです。
- 探偵カード 篠原version
- 自由にカードを選んでもらい、デックの好きな場所に戻してもらい、混ぜます。
ジョーカーをバラバラに差し込みます。おまじないをかけ広げると、ジョーカー2枚がデックの中央で1枚のカードを挟んでいます。それが観客のカードです。
- 悪魔のささやき
- 表向きに広げたデックから、好きなカードを自由に2枚選んでもらいます。マジシャンは後ろを向いており、この作業を見ません。
完了したら、残りのデックをケースにしまいます。マジシャンは再び後ろを向き、この間に2枚のうちから最終的に1枚に絞り、覚えてもらいます。覚えてもらったら、そのカードもデックに戻します。ここからカードを当てます。マジシャン目線で見ても手がかりはゼロ。しかし、2枚のうち覚えられなかったカードは知っているはず。そのカードを耳元に持っていき、教えてもらい当てます。
- It's Impossible
- デックをよく混ぜてもらい、2つにわけてもらいます。
マジシャンは各パケットをスプレッドし、後ろを向きます。この状態で好きな方から1枚のカードを覚えてもらい、逆のスプレッドに返してもらいます。終われば、デックをまとめ、一度シャッフルしケースにしまいます。この状態で何のカードかを当てます。不思議過ぎます。
- Behind the Eye
- よく混ぜてもらったデックを、3分の1にわけてもらい、さらに残りのデックを2分の1にわけてもらい、最終的に3つのパケットを作ってもらいます。マジシャンが後ろを向いている間に、各パケットをシャッフルし、中央のパケットのボトムカードを覚えてもらいます。それが終われば、中央のパケットをサンドイッチする形で、デックを1つに重ねてもらいます。デックを受け取り、軽くシャッフルするだけで何のカードかが当たります。しかもそのカードがデックのトップに来ています。
- Visitor 怪人version
- えらく不思議なビジターです。4枚のQを抜き出します。デックを半分にわけてもらい、その場所にあるカードを使います。ちなみにカードを見るまで、何度もカードを変更してもらえます。最終的に決まったカードを覚えてもらい、2枚の黒いQの間に入れます。デックを1つに重ね、3枚ともデックの中ほどに戻します。この状態で、赤色のQをデックの上で裏返すと、間に選ばれたカードが挟まります。表返すとQの間から消え、デックの中ほどで黒色のQに挟まれて出てきます。
- 怪人の6枚のカード
- バラバラの6枚のカードを使いマジックをすると言いますが、7枚あります。
1枚を捨てマジックをしようとしますが、なぜかまた7枚。また1枚を捨てますがやはり7枚。これをあと4回繰り返しますが、やはりまだ7枚。今度は捨てたカードが6枚なので、こちらを使うと言いますが、この6枚を見るとすべてがジョーカーに変化しており、手元のカード7枚を見てもすべてがジョーカーに変化しています。
カウントなどは一切なく、毎回毎回広げてバラバラのカードだと確認しますので、ラストのジョーカーの変化の不思議さが強調されます。