デニス・ベアによるカードマジック研究書
デニス・ベアはピット・ハートリングと並んでドイツを代表するカーディシャンであり、Conjuring Archiveの管理人としても世界のマジック研究家から敬愛される存在です。
この書籍ではスタックデックを用いた手順を中心に様々な手順が解説されており、ベテランでさえも煙に巻くような不思議な手順ばかりです。もちろんデニス・ベアは正確で安定した技術を持っていますが手順はスライトに頼ったものではありません。緻密に練られたトリック自身が強烈な不思議さの源になっています。
- Routined Arith Mate ic
- 観客にデックを小数枚カットしてもらい、枚数を数えておきます。
残りのデックを演者がカットして二つのパケットを上から表向きに配ると
観客のカットした枚数眼だけメイトカードになっている。
さらに2回、条件を難しくしてもメイトカードが揃います。
- Extended Gambling Demonstration
- ギャンブリングデモンストレーションとして、任意のランクの4オブアカインドを任意の観客に配ります。
さらに任意の観客に任意のスートのロイヤルフラッシュを配り、
続けて配るとそのスートのカードがすべて順にすべて配られます。
他の観客に配られたカードを見るとそれぞれの同一スートの残りが順番通りになっており。新品のデックの並びが完成します。
- Mating Season
- ポーカーの手札が配られます。観客は一つ選び、その中の一枚を選んでわきに置きます。
マジシャンはもう一度ポーカーの手札を配りますが、先ほど観客が選んだカードのメイトカードを
同じ手札の同じ場所に配ります。この現象をすべての手札でも演じます。
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今度は、自由にカットしてもらった個所のカードのメイトカードを一瞬で見つけ出します。
最後に、先ほどまでシャッフルされていたデックからすべてがメイトのペアとして配られます。
- The Dark Force
- 観客はデックを本人でさえ見えないようにテーブルの下か観客の背後で持ち、
カットまたはシャッフルをして1枚抜き取り、表向きにでっくのなかへ差し込みます。
最後にデックをケースにしまい、必要になるまで保管しておきます。
マジシャンはケースからデックを取り出し、完全に公明正大にデックを広げます。
一枚のカードが裏返っており、このカードがフォースされています。
- On the Bottom Deal
- 古くなったカードや乾いた手でも確実にできるといわれるエド・マーローのボトムディールを少し調節したハンドリングと、
必要なグリップに入れるための2種類の方法です。
- Mr. Luckiest
- 観客がデックをシャッフルし、何人に配るか、誰が勝つのかを指定します。
マジシャンがカードを配ると指定したプレイヤーに4Aが揃います。
再び観客がカードをシャッフルし、今度は自分自身でカードを配りますが、
マジシャンのハンドがロイヤルフラッシュになります。
- Photographic Memory
- 瞬間記憶のデモンストレーションでカードの並びを記憶します。カード当てなどをしながら3段階に分けて徐々に記憶の正確さを証明します。
- The More The Mirrier
- 数人の観客(最大10人程度)がそれぞれカードを1枚ずつ選びます。
そして、観客たちはカードを公正にデックに戻してシャッフルしますが
マジシャンはそれぞれのカードを探し出します。
- Haunted Herbert
- 訓練された輪ゴムのハーバートが新たな技を披露します。彼はデックをカットし、選ばれたカードだけでなく
バリューが一致する残りの3枚も見つけ出します。