その分野の一流どころばかりが、集められたこのDVDシリーズ。そこにやっとカードテクニック編が加わりました。3巻にわたるボリュームで、ダブルリフト、クラッシクパス、パームなど色々なテクニックが解説されています。
このシリーズには珍しく、3巻を通じて、あまり名前の聞かないマジシャン2人が演技しているのですが、その技の完成度はこのシリーズに選ばれるだけあって非常に高く、見ていて感心します。
一つの技法に色々なバリエーションがあり、ちょっとしたアイディアが技法自体の難しさをやわらげてくれます。言葉によるクドクドした説明もなく、バックアングルからの実際の動きでやるべきことを示してくれます。
初心者にはお勧めできませんが、マニアックなテクニックが知りたいならこれですよ!!これ!!
INIT
- ■False Deals(Second Deal)
- The Strike Second #1
- ストライクメソッドによるセカンドディールです。
- The Stud Deal
- 裏向きのデックからカードを表向きに配りながらセカンドディールする方法です。
- The Strike Second #2
- ストライクメソッドによるセカンドディールです。バリエーション1との違いは左親指を右親指で押し下げるところです。
- The Strike Second #3
- ストライクメソッドによるセカンドディールです。
- Push Off Second Deal
- プッシュオフメソッドによるセカンドディールです。
- The stud Deal
- プッシュオフメソッドを使ったスタッドセカンドディールです。
- Dai Vernon's Second Deal
- プッシュオフメソッドに似ています。
- The One Hand Second Deal
- 題名の通り片手で行うセカンドディールです。
- The D'Amico Second Deal
- 片手で行うセカンドディールですが、左手の親指だけで手首を返すことなく2枚目のカードを表向きに取り出します。
- The Third Deal
- 2枚目ならぬ3枚目からカードを配ります。ちょっと難しすぎじゃないでしょうか。
- The Stud Deal
- カードを表向きに配りながら、サードディール、セカンドディールを順にしています。これでトップと、2枚目のカードを自分のところに配ることができます。
- ■Palming
- The Two Hand Top Palm
- 複数枚のパームの方法です。左小指でブレイクを作っておいて、カードをその指ではね上げます。
- The Clip Palm
- トップカードを右手の小指を薬指の間に挟んで、スチールします。そして、そのままギャンブラーズ・パームにもっていく方法まで解説されています。
- The Direct Palm
- 4枚のカードをデックに重ね、デックをテーブルに置くという一連の動作の中で4枚のカードをパームしてしまいます。
- The Hugard Palm
- デックのトップカードをダイレクトに左手にパームします。それをカバーする動作としては、右手でデックを引っくり返したり、テーブルに置いたりしています。
- The One Hand Top Palm
- 片手で行うトップパームです。難しいですが、覚えておくと何かと重宝する技法だと思います。
- The bottom Palm
- ボトムパームです。一瞬ギャンブラーズ・コップをしているのかと思いましたが、ちゃんとフルパームに入っています。
- The Gambler's Cop
- 普通のギャンブラーズ・コップだと思います。
- ■Palm Replacements
- テーブルに置いたデックをお客さんの方に押す動作、取りに行く動作、手に持ったデックを揃える動作、ターンノーバーさせる動作などでリプレイスメントします。
- ■False Count
- The Elmsley Count
- 4枚のパケットの3枚目のカードを見せないように数えるカウントです。
- The Jordan Count
- 4枚のパケットのボトムのカードを見せないように数えるカウントです。
- The Buckle Count
- 5枚のパケットを4枚のように見せるカウントです。
- The Hamman Count
- パケットのボトムのカード複数枚を見せないように数えるカウントです。エルムズレイカウントと同じような持ち方で行っています。
- An Easy False Count
- 2枚のカードで何枚もカードがあるように見せます。
- Willane's False Count
- デックから5枚のカードを取り出したように見せて、実際は7枚のカードを取り出します。ここではこの枚数でやってますが、もちろん枚数の応用はききます。
- The Push-Off False Count
- 5枚のパケットを4枚のように数えるカウントです。
- The Braue Fan False Count
- 5枚のパケットを4枚に見せる方法です。トップから2枚目のカードが見えません。
- The Ascanio Spread
- 5枚のパケットを4枚に見せる方法です。パケットの3枚目のカードが見えません。一般的に使われているアスカニオスプレッドとは見せ方が少し異なります。
- ■Bottom Deals
- The Strike Bottom
- ストライクメソッドによるボトムディールです。デックの持ち方から解説されていて、分かりやすいです。
- The Stud Bottom
- 裏向きのデックから、カードを表向きに配りながら行うボトムディールです。
- The Push-Out Bottom
- プッシュオフメソッドによるボトムディールです。
- The Sharps&Flats Bottom
- 一風変わったデックの持ち方でのボトムディールです。これが一番簡単だと思いますが、あまり実用的ではない気もします。
- The One Hand Bottom
- 題名通り片手で行うボトムディールです。
- ■The Overhand Shuffle
- The Injog Shuffle
- インジョグを使ってのオーバーハンドシャッフルです。トップ部分の順序が崩れません。
- The Top Card Control
- オーバーハンドシャッフルを使って、デックのトップにあるカードをボトムにコントロールします。これはテクニックというほどのものでもないと思います。
- The Bottom Card Control
- トップカードコントロールの逆バージョンです。オーバーハンドシャッフルでボトムカードをトップに持ってきます。
- The Top Stock Control
- 原理的には、インジョグシャッフルに似ていますが、こちらの方がインジョグをしなくて良い分、やりやすいかも知れません。
- The Bavarian Shuffle
- シャッフルしているように見せて、実はシャッフルしていません。ありきたりな言い方ですが、本当に混ざっているようにしか見えません。
- The Chrlier Shuffle
- 本当に混ざっているようにしか見えませんが、実はデックを一回カットしたのと同じことです。
- The Milk Shuffle
- トップとボトムのカードを一緒にとるオーバーハンドシャッフルです。普通にカードをディーリングしていくだけで4枚のエースが自分のところに来るようにコントロールすることも出来ます。
- The Hindu Shuffle
- ヒンズーシャッフルです。ここに解説されている4枚のエースの取り出しは地味ですが、なかなか使えそうです。一見の価値はあると思います。
- ■Card Switches
- Variations One
- テーブルに置いたカードを、右手で取りに行く動作でスイッチします。
- Variations Two
- テーブルに置いたカードをちらっと見る動作で、スイッチします。
- Variations Three
- 2枚のカードをスイッチです。スイッチし終わった後には、左手にカードが残ります。
- Variations Four
- テーブルに1枚、右手にも1枚のカードを持っています。その2枚のカードを一緒にひっくり返す動作の中で1枚だけを右手にパームしているカードとスイッチします。
- Variations Five
- テーブルに置いたカード2枚と右手に持ったカードをスイッチしますが、両手でカードをカバーするのであまり自然でないような気がします。ラッピングを使います。
- Variations Six
- これもラッピングを使います。Variations Fiveよりも自然だと思います。
- ■The Side Steal
- ピークで覚えてもらったカードをそのままサイドスチールします。
- Variation One
- カードを右手にスチールしたら、デックをテーブルに表向きに置きます。
- Variation Two
- カードを右手にスチールしたら、デックをテーブルにトントンと叩いて揃えます。
- Variation Three
- カードを右手にスチールしたら、そのまま右手でケースを取りに行き、デックをケースの上にのせます。
- Variation Four
- カードを右手にスチールしたら、デックを持ちかえ、テーブルに置きます。
- Variation Five
- カードを右手にスチールしたら、腕時計を見ます。
- Variation Six
- カードを右手にスチールしたら、その右手でデック全体をひっくり返します。
- ■Other Steals & Controls
- The Clip Steal
- ピークで覚えてもらったカードを右手の薬指と小指の間に挟んで保持し、コントロールします。
- The One-Card Control
- 観客の覚えたカードが、デックを揃えるだけでボトムやトップにきます。実に見事です。
- The Two-Card Control
- 観客の覚えた2枚のカードが、デックを揃えるだけでトップにきます。枚数が増えたこと以外は基本的にThe One-Card Controlと同じです。
- The Three-Card Control
- 観客の覚えた3枚のカードが、デックを揃えるだけでトップにきます。こちらも枚数が増えたこと以外は基本的にThe One-Card Controlと同じです。
- Rear Palm Side Steal
- 題名の通り、リアパームを使ったサイドスチールです。スチールした後に右手の指を開いて見せることができます。
- The Erdnase Shift
- ダイアゴナル・パームシフトとよく似たパーム・シフトです。
- The Endifield Palm
- デックの外端から差し込んだカードを、デックをひっくり返す動作で左手にパームしてしまいます。
- Direct Insertion Steal
- サイドスチールとほとんど同じ技法だと思います。
- ■Card Peeks
- いわゆるグリンプスの方法です。
- Variation One
- デックを左手のディーリングポジションに持ち、手首を返してトップカードをグリンプスします。
- Variation two
- こちらもバリエーション・ワンと同じように左手首を返してトップカードをグリンプスしますが、やり方は若干、異なります。
- Variation three
- こちらはテーブルに置いたカードを移動させる動作でグリンプスする方法です。少しダイレクトすぎる気もします。
- Variation Four
- 観客の覚えたカードの下にブレイクを作ってグリンプスする方法です。
- Variation Five
- デックのボトムカードをグリンプスする方法です。
- ■The Center Deal
- 普通のセンターディールです。
- The Stud Deal
- カードを表向きに配りながら行うセンターディールです。
- The Greek Deal
- センターディールの要領で、ボトムから2枚目のカードを配ります。
- ■Riffle Shuffles
- The Push Through Variation One
- 2つに分けたパケットのうち、主として左側のパケットを動かします。
- The Push Through Variation Two
- 2つに分けたパケットのうち、主として右側のパケットを動かします。見た目にはバリエーション1と大差ないと思います。
- The Strip Out
- リフルシャッフルしたように見せて、引き抜きます。
- The Zarrow Shuffle
- いたって普通のザロウシャッフルです。
- A Poker Stack
- デックのトップにあるエース4枚を、リフルシャッフルでコントロールします。
- ■The Classic Pass
- Variation One
- 下側のパケットを立てることで、幾らかやりやすくなっています。
- Variation Two
- バリエーション1とあまり変わらないと思います。
- Variation Three
- クラシックパスをした後にデックをターンノーバーさせます。
- Variation Four
- クラシックパスをした後にデックをテーブルの上に置きます。
- Variation Five
- クラシックパスをした後にデックをトントンとテーブルで揃えます。
- ■The Turnover Pass
- Variation One
- こちらもクラシックパスの時と同様に、パケットを傾けながら行います。
- Variation Two
- ターンノーバーパスをした後にデックを回転させます。
- Variation Three
- このバリエーションではターンノーバーさせません。
- Variation Four
- パスをした後に、右手でデックを持ち、トントンとテーブルで揃えます。
- Variation Five
- ターンノーバーパスと言うよりはハーマンパスをした後に、デックを縦に回転させる動きに近いと思います。
- Variation Six
- ターンノーバーパスして右手にデックを持ち替えます。
- Variation Seven
- このバリエーションでもターンノーバーしていません。ハーマンパスに近いと思います。
- Variation Eight
- ターンノーバーさせません。パスした後にデックを右手に持ちかえて、テーブルに置きます。
- Variation Nine
- パスした後に、デックをトントンとテーブルで揃えます。
- ■More Passes
- The Gambler's Pass
- サイドスチールのようにしてデックの下側のパケットと、上側のパケットを入れ替えます。
- The Table Cover Pass
- テーブルの端にパケットを持っていってやるパスです。
- The Harrmann Pass
- ハーマンパスです。ここではカラーチェンジのように使われています。
- The Top Card Cover Pass
- トップカードを一枚残してハーマンパスをするような感じです。
- The Half Pass Variation One
- デックのトップ部分を裏返してボトムに回します。
- Variation Two
- 一般的なハーフパスですが、上のパケットを傾けてやっているので角度には強いです。
- The Charlier Pass variation One
- 片手で行うパスです。右手でカバーし、さらにターンノーバーさせることで怪しさを減らしています。
- variation Two
- 観客にカードを差し出す、右手の影でパスします。
- variation Three
- 右手でカバーし、トントンとデックをテーブルで揃えます。
- ■Double Lift
- The Hit Double Lift
- 右人差し指で2枚を数え取るダブルリフトです。
- The Thumb Count Double Lift
- 左手の親指で2枚カウントするダブルリフトです。右手の指で数える動作をカバーしています。
- The Push-Off Double Lift
- 2枚を押し出してやるダブルリフトです。
- The Center Double Lift
- デックの真ん中から2枚のカードを取り出します。
- Action Double Lift
- 左手のディーリングポジションにデックを持った状態で、手首を返してやるダブルリフトです。
- Small Paket Double Lift
- パケットで行うダブルリフト。ダブルカードを残す方法でなかなか鮮やかです。
- The D'Amico Double Lift
- 左手だけで行うダブルリフトです。