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メルマガコーナー

フレンチドロップ 「週刊スペルバウンド 619号」 (2019.11.01up)

こんばんは。
11月に入り、秋も深まり、紅葉の見ごろも近づいてきました。
みなさん健やかにお過ごしでしょうか。

本日のメルマガ担当の庄野です。
今回はコインボックスという怪しいマジック道具についてお話をしたいと思います。

コインボックスは財布でもなく、ピルケースでもありません。
何に使うものなのか、何か役に立つようなものにも見えません。
マジシャンが持っているだけでうさんくさく見える真鍮製の容器です(アルミ製や木製のものもありますが……)。

こういう書き方がで始まると、コインボックスという道具が好きじゃないと勘違いされそうですが、私は大好きです。

古くからある道具ですが、マニア心をくすぶるグッズですよね。
うさんくささは「これは何だろう?」と観客の興味をひきます。
これはマジックの入りとしては良いことです。

マジックマニアにとっては、様々な技法があり、自分でも考えられる楽しみがあり、いじって楽しむ道具として良いものです。

古い話と新しい話をしようと思います。

先に新しい話です。
最近見たコインボックスのマジックは、タカヒロさんが演じるもので独特のシークレットムーブを使ったものでした。
気持ちよくだまされ、驚かせてもらいました。

オリジナルな技法や見せ方はマジシャンそれぞれが持っていて、古い道具なのに新しいマジックが開発される余地はまだあるものだなと改めて思いました。

そして今年の7月に大阪でレクチャーのお世話をさせて頂いたカーティス・カムさんの手順でも、新しいアイディアとその扱い方には目から鱗でした。
コインボックスのマジックも進化していってるなと感激ですわ。急に関西弁になってしまいすいません。

まだコインボックスを手に取ったことも無いコインマンも結構いてるのではと思います。
是非手に取って楽しんで下さい。意外とはまるはずです。

次は古い話です。

私がコインボックスを初めて買ったときに覚えた現象は、空のグラスの上にカードを置き、その上にコインを入れたコインボックスを置きます。
ボックス上部にあいた穴よりマッチ棒等でボックス内のコインを突くと、BOXとカードを貫通してコインがカップに落ちるというものでした。

使用した道具を最後にすべてあらためるというのが、当時の流行で今見ても不思議で良いマジックです。

私のマジックの師であるジョニー広瀬さんは、このマジックをやった後に、もう一度同じ要領でコップの上にカード、その上にコインが入ったボックスを置きます。
ボックス上部の穴よりマッチ棒大のミニチュアマジックウォンドでコインを突くと、ウォンドがコインとボックスとカードを貫通してコップ内に落ちます。
その後、道具をあらためると、ボックスの中にはコインがあり、カードにも穴があいていないというクライマックスを追加し、マニアを煙に巻いていました。

もう一つコインボックスにまつわる古い話として外せないのが、私のもう一人のマジックの師であり、友人である石田隆信さんに教わったアレックス・エルムズレイの手順です。
実は一番大好きなコインボックスの手順です。

使う道具はコインボックスと銀貨4枚、銅貨1枚、ハンカチです。
コインボックスに銀貨4枚を入れてフタをして、銅貨は左手に持ったハンカチに包み込み、ボックスの中の銀貨4枚とハンカチの中の銅貨1枚を交換すると説明します。

先に銅貨をボックス内に移動させると言っておまじないをかけ、コインボックスのフタを取ると銀貨4枚の上に銅貨が移動しています。
そのままボックスにフタをして、次に銀貨4枚をハンカチの中に移動させると言って、ハンカチの四隅を集めて持ち上げ、コインボックスの上でハンカチを軽く振り、ハンカチを開くと銀貨4枚が現れます。

コインボックスを持って振ると、中からコイン1枚の音がします。
フタを取ると、銅貨が一枚だけ残っています。

という不思議なマジックです。
さすが天才エルムズレイの奇術です。

自分でこの現象をクリーンに演じる方法を、秋の夜長に考えるのも楽しいと思います。
エルムズレイの文献を探さず、石田さんにも聞かずに(笑)。

そして天才的という響きで思いつくもう一人のマジシャンがいます。
コインボックスやシリンダー(筒)を好んで使う天才マジシャン。
そうです。赤松洋一さんです。

赤松さんは素晴らしい才能で、多くのオリジナルマジックを考案され、発表されています。
赤松さんの多くのオリジナルマジックの中から、コインボックスの作品を紹介したいと思います。

現象はコインボックスに入れたコインがデックケースを貫通してグラスに落ちるというものです。

その方法を何種類も考案し、発表されていますが、特殊なコインボックスを使ったものと仕掛けの無いものを使ったものと両方考案されています。
どちらの方法も素晴らしいですが、私個人として魅力的に感じるのは特殊なコインボックスを使う作品です。

何故なら仕掛けに頼れるため、テクニックを使わずにしかも自然に魔法のような現象を起こせるからです。
こんな仕掛けを考えるのはやはり天才です。

昔から赤松さんのファンだった私としては、赤松さんのコインボックスの手順や最近考えられたボックスを使うもの(見せてもらって、えーっと思わず声が出ました)、そして、私が世界最高だと思う赤松さんのシリンダー&コイン等をリクエストして、赤松さんのレクチャーを企画したいとお願いしたところ、快く承諾して頂きました。

来る12月21日(土)に赤松さんのレクチャーをすることになりました。
これはお見逃しなく是非参加して下さい。

参加しないと、死んでも死にきれませんよ……ほんとだよ。

詳細は来週にトップページにアップしますので、お申し込みお願いいたします。

当日は赤松さんのオリジナルスペシャルコインボックスも少量ですが、限定販売致します。

価格は現在未定ですが、楽しみにして下さい。

赤松 洋一スペシャルレクチャー
2019年12月21日(土)
18:30~21:00
難波カルチャービル5F
大阪市浪速区難波中1丁目18-1
06-6645-1236

受付 18:30~
レクチャー開始 19:00~
レクチャー終了 21:00

レクチャー参加費 \4,000

突然宣伝の臭いがプンプンしてきたところで、そろそろ新商品の紹介に移ります。

新商品のご案内

■コインマジック『ウィスパー』 by ロジャー・クラウス


ウィスパーはロジャー・クラウス氏の傑作です。
重ねたコインを観客の手に置くときに「カチャ」と音がするのが良いところで、それがタイトルの理由にもなっています。ウィスパー(ささやき)。

演技動画ではフレンチドロップ若手マジシャン「KOUKI」が初出演しています。
やり方を教えて練習時間5分ですぐ本番撮りしました。

KOUKI談「えぇ~、ほんまにこんなすぐ撮るんですかぁ?」
ま、練習なしで撮ったので良しとしましょう。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=4687

■日用品・雑貨『ファンケンリング』


ファンケンリングは色々な場面で楽しめます。
マジックの脇役だけでなく、楽しいいたずらや、ちょっとしたマジックの合間にも楽しめます。

例えば15cm~20cm程度の針金を2本用意して、1本はお客さんに持ってもらい、もう1本はマジシャンがファンケンリングをつけた手の先に持ち、「針金の先が触れるか触れないかくらい近づけて下さい」と言って、針金の先が近くなった時に火花を飛ばします。
これは驚かない人は居ないと思います(笑)。

使い方は無限にありおすすめです。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=4706

■『ザ・ホーク2.0』 by アレキサンダー・コラ


こちらは誰だったか忘れましたが、何年も前にテレビでも演じられていた記憶があります。
在庫整理をしていて、ある程度まとまった数が出てきましたので、お安く提供させていただきます。
アンビシャスの強烈なシメにどうでしょうか。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=3566

■『メタリック・パドル』 by フレンチドロップ


これも何年も前から眠り続けていた在庫です。

パドルですが、クイック&ビジュアルでエフェクトが面白いのでオススメです。
細身で軽く、ラフにパドルムーブができるのでグッドです。

見た目があんまりパドルくさくなく、このメタル感が良い味を出しています。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=4709


後書き


先日タカヒロさんの大阪レクチャーを見に行きました。
本来であればフレンチドロップで一番にやりたかったのですが、先を越されてしまいました。

仕方なくとぼとぼと見に行ったのですが、タカヒロさんの演技をライブで見て本当に感動しました。
それまで落ち込んでいた僕の目が急に輝き始めました。

これは関西にお住いの皆様に、より広く生で見ていただかなければと思い、タカヒロさんにはその場でもう一度大阪でやっていただくことを約束していただきました。

という訳で今回の大阪レクチャーの主催者 橘 廉さんと共催で、来年の1月にタカヒロさんレクチャーを開催します。
また日程が決まり次第、ご案内をさせていただきます。

それでは。バイバイキーン。


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