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フレンチドロップ 「週刊スペルバウンド 649号」 (2020.06.5up)


フレンチドロップの竹本です。
最近だいぶ暖かくというか暑くなって来ました。
そんな訳で台湾マジック特集です。

5月31日は台湾でハンソン・チェン主催のオンラインマジックセッションがありました。
ハンソンがMCで、ゲストマジシャンを順番に紹介。マジックを演じてもらい、その後インタビューという形です。
陳 日昇、エリック・チェン、シン・リム、ホレット・ウー、リュウチェン、などが出演しなかなかゴージャスでした。

ここで台湾マジックの歴史を簡単にご紹介。
台湾のマジシャンは若い方が圧倒的に多いので、そんなに古くは無さそうです。
確かにその通りで、1987年に羅賓さんが最初に創立した輔仁大学奇術部から発展しています。
1990年以降、他の大学にも奇術部が広がっていきました。2000年に入って各大学の奇術部が盛んになっていきます。1つの大学単体ではなく、複数の大学がコラボしてパフォーマンスするのが主流でした。この流れがTMAにつながっていくんですね。TMAの前理事のリー・アン・シェンに聞きました。

ハンソン・チェンのオンラインマジック会の話に戻ります。
一番驚いたのはエリック・チェンです。

相手が選んだカードをデックに混ぜて、コインを1枚取り出し、軽く握ると四つ折りのカードに変わります。広げて見るとそれが観客のカードです。
何度も見ていますが、このクオリティでされるとやっぱり驚きます。
この短い手順の中にカードマジックとコインマジックの要素がうまく含まれていて、どちらも相当に上手というのが一発でわかります。
これは愛好家向けにアピールするのに最適じゃないですか。

コインバニッシュの鋭さにも、何度見ても驚きを隠せません。
インタビューパートでは僕も二週間でできました。と言いつつ、見た目十代くらいの若い子が出てきて、一瞬テレビショッピングばりの展開になりました。
その子も確かに一瞬で消え、指の動きも出ていなかったように思います。恐るべし。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=4005

ダイヤモンドプリンセスに閉じ込められていたという陳 日昇も出ていました。
インタビュー中、MCのハンソンがご飯を食べていて、

「あれ? ハンソンいるの? さっきから俺1人でしゃべってて寂しいわ」
「ごめん。忙しくてご飯食べる時間無いねん。君、ダイヤモンドプリンセスでも一人で配信してたから、慣れてるやろ」という仲間同士のやり取りもあって笑えました。
観客をインターネットで見る人、ライブで見る人、経験者に分け、それぞれが何を求めているか、それぞれでどの部分が重なり合うかベン図を用いて解説し出したので、びっくりしました。
真面目ですね。

ホレット・ウーは参加無料のイベントだからかギャグ的でしたね。

ハンソンもまた新商品を出すようですし、台湾もすごい勢いがありますね。
日本から近いのですぐに行けますし、台湾が盛り上がっていると日本のマジック界も活気づくのでいいですね。
全力で応援していく次第です。

最後にこのマジック大会に出演されていたマジシャンの商品をご紹介しておきます。


■エリック・チェン
https://www.frenchdrop.com/search/magician/list?id=965

「コイン」がやっぱりキレッキレですが、カードマジックも相当レベルが高いです。「VCM」もぜひどうぞ。
「コイン」にいたっては二週間でできるようになった子もいるので、恐れずトライしてください。


■ハンソン・チェン
https://www.frenchdrop.com/search/magician/list?id=691

「ジェリーズ・ナゲット」の復刻版とか出ていますが、ハンソンプロデュースの「チキン・ナゲット」は絵札が世界一可愛いと思うのは私だけでしょうか。絵札だけ欲しいってよく言われますよね。これ。「ローラー・コースター」、「モレオ」ともに昔よくあった安っぽいマジック道具感がなく、取り出して恥ずかしくありません。
そのへんにこだわって作られているので、むしろハイクオリティです。安っぽい道具でやりたないという方にはハンソン・チェン品質を推奨します。


■ホレット・ウー
https://www.frenchdrop.com/search/magician/list?id=893

「スナイパー」の頃、ホレット・ウーは若いですね。今とはまったく違います。
関係ありませんが私はけっこう短気です。4枚のエースを取り出します。これは後で使います。とか言われたらその時点ですでに若干イラついています。
そういう短気な方に「スナイパー」はおすすめです。なんてわかりやすい。


■シン・リム
https://www.frenchdrop.com/detail?id=728

シン・リムの圧倒的カードマジックは説明不要ですよね。
その秘密がわかるなんてまぁ素敵です。


■808マジック
https://www.frenchdrop.com/search/?keyword=808+Magic+Store


関係無いですが、台湾マジック史を教えてくれたリー・アン・シェンの作品もご紹介しておきます。

私が大学時代伝説コレクションという本当に伝説的なVHSがあり、カードマニピュレーションでバックパームした手の指先を開いて見せるというのがありました。
当時は世の中には何て凄い人がいるんや。と目を輝かせたのを覚えています。その技法が解説されたのが「ジ・エボリューション・オブ・カード・マニピュレーション」です。
このDVDの発売当初それにも驚いたのを覚えています。


そんなところで新商品の紹介です。


新商品のご案内

■コインマジック『スコッチ&ソーダ ジョンソン製』by ジョンソン製


ジョン製のスコッチ&ソーダですと?!
これはお値打ち品です。

見たところ、銅貨もセンタボの本物を加工しているようです。
センタボも本物は現在入手困難なので、それだけで価値がありますね。
バンリングも無駄に輝いていますよ。他とは違う細分へのこだわりが素敵です。
在庫はあまり無いんですって。これは一瞬で無くなってしまうと思います。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=4920

■DVD『カード・シャーク 3巻セット』by ダーウィン・オーティス


スライト、理論ともに大家のダーウィン・オーティスのDVD3巻組です。
まず値段が……。破格すぎません?
ダーウィン・オーティスから学んだ理論は多いはず。
その実際の演技をご覧ください。
良い演出や技術がたくさん見つかるはずです。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=4927

■コインマジック『ドュビビエ・コインボックス』by ドミニク・ドュビビエ


ドュビビエのコインボックスです。
マグナコインボックスとよく似た機構を持つのも素敵ですが、やっぱり一番素晴らしいのはスイッチ無しでソリッドボックスに変わってしまうところです。

スイッチ無しと聞くとまぁそういうことなんだろうなと思いますが、そう検討をつけて見ていた上でコロっと引っかかりました。
ドュビビエの手順がまた良いんですよ。ラストは1枚1枚のコインを裏、表しっかりあらためてからコインボックスに入れますからね。
えぇ~これで塊になったら嫌だわ~。と思っていたら本当になってしまいました。なんでやねん。

これはお値段以上の価値があります。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=4929

■カードマジック『アメージング・シュリンキング・デック』by ジョン・ケネディ


私は昨年TMAへ行きまして、色んな出演者の演技を大量に見た際にやっぱりツカミって重要だなと思いました。
絶賛されたルビ・フェレスの演技もやっぱりツカミからして違いましたよ。名前も知りませんでしたが、冒頭でこれは見とかな絶対損するって思いましたもん。

特にマジックを見たこともないような人に、色々話しても難しいので、そういう意味でもとりあえず現象を見せるのが良いと思います。
そこでアメージング・シュリンキング・デックです。
このネタはウケるのが証明されていますから、安心して演じてください。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=3358

石田コラム更新のご案内

■第97回 石田天海とダイ・バーノンと天海パーム


https://www.frenchdrop.com/column/?page=097

今回は石田天海がアメリカにいた頃のマジシャンとの交流と、天海パームにまつわる詳細な歴史です。
普段何気なく使っていた天海パームにもこれだけの歴史があったとは。

石田天海に興味を持っている人は多いでしょうから、参考文献の列挙もありがたいですね。
あとはこれが気軽に日本語で読める環境が出来ればいいのですが。


後書き

クラシックマジック入門事典」はお持ちですか?

https://www.frenchdrop.com/detail?id=748

マジック関係の書籍、入門と銘打ってるやつほぼほぼ入門レベルじゃないというのがあります。
「クラシックマジック入門事典」もご多分に漏れずそうです。

実は「クラシックマジック入門事典」って、麦谷さんが発行されているクロース・アップ奇術専門誌「マスカレイド」から選ばれた17種類を選んで加筆訂正、再編集したものです。
「マスカレイド」は発行部数も限定的だし、バックナンバーも発行されません。クローズドな環境で発行されているものです。それに麦谷さんの半端ない知識量が相まってそれぞれの話が恐ろしく深くなっています。スライディーニの個人レッスンを受けた話から、ワレットの集大成、コインボックスの集大成、ダイナミックコインの例のやつの別利用法など、ページをめくる度に新鮮な情報があり驚きの連続です。まだお持ちでなければこの本はマストだと思いますよ。私。

あ、これも言っておかないと。
うそ発見器が少量ですが入荷できました。
この在庫が無くなれば、たぶん再入荷が厳しくなってきます。
気になっている方は在庫のある内にご購入をお願いします。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=4816


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