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メルマガコーナー

フレンチドロップ 「週刊スペルバウンド 655号」 (2020.07.17up)


こんばんは。
フレンチドロップの庄野です。

何時梅雨が明けたのか、ひょっとしてまだなのか、そんなこともわからない今日この頃です。
毎晩寝るときにクーラーが欠かせないようになったので、もう夏なんだなと思っています。

さてお待たせしました。
今回のメルマガの最初の話題は赤松洋一さんのオリジナル・シリンダー&コインです。
ようやく完成しました。

このマジックはジョン・ラムゼイの作品で、クラシックとして今でもコインマジシャンの心をつかまえて放さない魅力を持っています。しかしラムゼイの方法も多くのマジシャンが改良した方法も、コインのエキスパートじゃないと中々演じられないマジックでした。

オリジナルのラムゼイの長所は残し、赤松式の発想で何点かのギミックとハンドリングを考案し、欠点をすべて解消。魔法に仕立て直しています。

すべてをここで説明できませんが、例えば「シリンダー・アンド・コイン」での一番の難所は4枚のコインを消していくところです。難しく神経を使いすぎて疲れるため、演じる機会が無くなり、道具もお蔵入りという方も多いと思います。実は私がそうだったりします。

左手に持った複数枚のコインが消えたあと、観客から右手が怪しいと思われていることにマジシャンはわかっているものの、左右の手をあらためられないというもどかしさもあります。

それら一切が解決されており、両手から完全にコインが消えたことが見せれるなどすべてが自然に行われます。
映像で見ても魔法ですが、生で見ても同じように魔法です。

そのためコルクしか入れてなかった革のシリンダーから、コルクが上に乗った状態で消えた4枚のコインが現れるとき、一般の観客もマジシャンであるあなたも消えたコインがそこに現れたと本当に信じ込むことができるのです。
究極の「シリンダー・アンド・コイン」と言っても良いと思います。

10年以上前にこのマジックを見せていただいてから、あまりの不思議さに何度も思い出しては不思議さをかみしめる日々でした。
そんな赤松さんの「シリンダー・アンド・コイン」を当店で製作・販売させていただけるのはとても光栄で深く感謝しています。

最後にもう一言。演技を見る限り特殊なギミックを使っているなんてまったく想像もつかず、自然で怪しいところが皆無な赤松さんのマジックを、一人でも多くのマジシャンに手に取って演技をしてもらいたいと思うのですが、今回は25セットしか作成できませんでした。

また、価格について高くならないように努力しましたので、税抜き価格36,000円にて道具一式を提供いたします。
あなたがこのマジックを演じた時には価格の何十倍もの価値を見い出してもらえると思っています。
マイク・スキナーのありがたいお言葉にある「宝石箱に入れられるようなトリック」になることをお約束いたします。


次の話題は天才マジシャンAkioさんのありえへん現象のコインマジックです。
Akioさんについて知らないマジシャンはもぐりです(笑)。
というくらい不思議な現象を見せてくれるマジシャンです。

ひょっとして知らない人へ簡単な紹介をしますと、AkioはThe Japan Cup 2019の金賞受賞者。
正真正銘の日本チャンプ。FISMへの出場も決定している若手ホープです。
当店スタッフ竹本の大学の遠い遠い後輩にあたるそうですが、実力的にはAkioさんが先輩、大先輩です。
私が見てそれは間違いありません(笑)。

そしてAkioさんが初めて商品化されたありえへんコインマジックが本日より販売させていただくことになった「COMET」です。

完全に表裏をあらためた右手を握って開くと少し大型のコインが現れ、左手に渡してしっかり握って(パスではなく本当に握るんですよ)左手をパッと開くとコインは消えており、左右の手も表裏も指の間も完全にあらためる。というありえへん不思議な現象です。

昨夜うちの竹本より、この動画を見てくださいと言われ、見た時に思わず「ありえへん!」とわたくし口走っていました。

何もないところにコインが現れ、次に完全に消えていくといった現象が1320円で手に入るというラッキーなお知らせです。
完全に消えたコインが、お客さんの目の前にあるグラスの下から現れるというアンダー・ザ・グラスなんかにも使いたいとちょっと思いました。



新商品のご案内

■コインマジック『赤松 洋一のシリンダー・アンド・コインズ』by 赤松 洋一


新商品の紹介はこの欄ですべきでしたね。
商品についてはほとんど話してしまったので、撮影中の裏話をおひとつ。

今回は赤松さんの考えを引き出せたらな~ということでインタビューのコーナーを設けました。
こちらの映像ももちろん商品についています。

このインタビューですが最初は赤松さんの「シリンダー・アンド・コイン」についての私の印象などを聞いていただいたり、
なんで思いついたのかを真面目に聞いていたのですが、松田さんや懐かしい方の名前がどんどん出てくるので、つい楽しくなって途中から昔話に花が咲いてしまいました。

1時間以上近く話した記憶があるのですが、オンエアできないこともあり、編集者にあの話のところからカットしといてなというとそれめっちゃ序盤でしたけどと言われる始末です。

それでも使えるところをつないで満足のいく形になりましたので、インタビューも合わせてお楽しみいただければと思います。
こっちも面白いよ。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=5019

■ダウンロード動画『COMET』by Akio


パーフェクトにパーフェクトなコインの出現からのパーフェクトバニッシュです。
冒頭でもお伝えしました通り、最初に見た時は衝撃を受けました。

コインの出現から消失までこれほど鮮烈なものはちょっと見たことがありません。
魔法使いのレベルにいってしまっています。さすが日本チャンプです。
まさかコインでもここまでやるとは。驚きました。

これはFISMも期待できますね。
文句なしに素晴らしいです。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=5015

■カードマジック『フラッシュ・デック・スイッチ 2.0』by シン・リム


自然なデックスイッチはマジシャンいや人類共通の夢です。
これが可能になれば、どれほど不思議なことが可能になるか。

我らが? シン・リムがこれ以上なく自然な道具で、自然な動作でスイッチする方法をリリースしました。
しかもこれは以前の改良版で耐久性が上がっています。
不思議なマジックをしたい方は迷わずこれをお使いください。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=5016

■書籍『ファイブ・タイムズ・ファイブ (洋書)』by 日本を代表するクリエーター5人


新旧問わず様々なマジックに精通するリチャード・カウフマン。
その彼が日本の著名クリエーターに惚れこんで作った作品です。

毎月マジックマガジンを発行している彼ですから、その選択眼は間違いありません。
もちろん我々も間違いのないメンバーというのは保証できます。

珍しい作品も載っており、在庫限りですので、英語に苦手意識のない方は挑戦してみてください。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=4967

石田コラム更新のご案内

■第98回 「エキスパート・アット・ザ・カードテーブル」奇術編の元になるもの


https://www.frenchdrop.com/column/?page=098

今回は最近ホットなのでしょうか。ギャンブリング寄りのマジック書籍です。

私も読みましたが、訳が良くて理解しやすいなと思いました。
これは訳者の方が動きを完璧に理解して書かれているからでしょう。
すごいことです。

石田さんの今回のコラムも何冊もの分厚い本にあたって書いてくださった力作です。
非常に勉強になりますので、こちらと合わせてお読みください。

■【新訳】ザ・エキスパート・アット・ザ・カード・テーブル
https://www.frenchdrop.com/detail?id=4898


後書き

「シリンダー・アンド・コイン」ではコルクを使いますが、「なんでコルクなんやろ?」と赤松さんと話していました。
「コインにあたって音がしないようにということだけでコルクを選んだんやろな」というのが結論です(笑)。
私はこう思うという意見があればメールください。次の私の番のメルマガで取り上げさせてもらいます。

それとコルクについてですが、当店にあったコルクの在庫が無くなり、購入先を色々と探しましたが、まったくありません。
在庫としてあったものは10年以上前に東急ハンズで買ったものです。

何に使うものかわかりませんでしたが、「シリンダー・アンド・コイン」に丁度良い形状だったので、100個程買っていました。
今は東急ハンズはおろかコルク専門店でも直径20mm程度の円形で厚み6mm程度のコルクの素材は入手できません。
オーダーも不可らしいです。

もし入手できるところを知っている方がいれば是非教えてください。
メールまたはお電話にてお願いいたします。


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