メールマガジン「週刊スペルバウンド」 | マジック用品 グッズショップ（手品ショップ）フレンチドロップ

フレンチドロップの竹本です。

フレンチドロップには時々驚くものが転がっています。
先日、ポンとDVD-Rが置かれていたので、捨てる前に中身をチェックしてみました。
こういうときは大抵くだらない商品の解説か訳分からん人のホームビデオと決まっているのですが、そのときは違いました。

ざわざわ騒がしい会場が映し出され、日本人らしい方々がたくさん映っています。
あ、この人見たことある。あ、この人もや。その方々が観客側にいることから、これはやばそうな会合だというのが分かります。
何年も前に開催されたRRMCさんの発表会？？ のようです。

様々いらっしゃるゲスト陣で私の中で一際輝いていたのが、アジアの至宝二川大先生のコインボックスルーティンでした。
４枚のコインがボックスと手を貫通。今度はコインでは無くボックスが手を貫通。コイン４枚が手の甲に残ったままで、コインボックスが落ちてきます。

さらにはボックスが縮み(気温が低いせいらしい)使用していたコインがボックスに入らなくなり、また元に戻って最後にはボックス内から水が出ます。
もうこれでもかというくらい色んな要素を詰め込んだ壮大な手順で、途中挟み込まれるユーモアも面白かったです。

でも昔のこういうのってなかなか手に入らないんですよね。この手順もネットで探しましたが、見当たりません。
すると数週間後たまたま庄野氏が何かこんなん見つかってんけどと持って来たのがこのDVDです。

■「S.FUTAGAWA'S COIN BOX vol.1 by エキセントリック社」
https://www.frenchdrop.com/detail?id=5325

おぉ、庄野氏！　庄野氏！　これこそ私が探し求めていたものですよ。
裏表紙に書かれている収録作品紹介を見ても、おそらくRRMCさんの発表会で見たやつに違いない。
よし、さっそく売ろう！(なんで？)
という流れで商品ページを作りました。本当に１つしかありませんので、見たい方はお早めに。

コインマジックって対面で演じてウケないってよく言われますよね。
引っかかりどころがないというか……。フックをどう作るか問題。
どうすれば良いのか答えを探している方も多いと思います。
そんな方に一度見ていただきたいDVDがあります。

■小川勝繁のコインマジック作品集
https://www.frenchdrop.com/detail?id=5327

私がこっそり「レトリックの王様」と呼んでいるマジシャンです。
コインマジックにおいて、ここまで言葉の表現力が豊かな人は国内外問わずあまり見ません。
これは類稀なる才能です。思わず引き込まれるワードセンス。普通は成立しない弱いエフェクトも１つだけあるように感じますが、その言葉の力で何となく成立してしまっているようにも見えます。それくらいこの方のワードチョイスは群を抜いています。これは一度ご覧いただいた方が良いのではないでしょうか。
真似するのはなかなか難しいですが、対面でのコインマジックの方向性が見えてくるような気がします。

それでは新商品の紹介です。

■カードマジック『ニルヴァーナ』 by ジョー・デン

使用していたデックが新品未開封のニューデックに戻ります。

まるでこれまで見ていたマジックが夢であったかのように、何も始まっていない状態に戻ります。
印象に残らないはずがありません。復活する瞬間はノーカバーです。観客に手でケースを覆ってもらったりする必要はありません。

ここまでは昔にもあったギミックじゃないかと思いましたが、ジョー・デンとケルビン・チョウが考案したサトルティに感心させられました。
復活直前、ケース内のデックの存在が確実になります。

解説が40分に渡るボリューム。基本手順、応用手順、ボーナス、こちらも楽しめます。
今回は間違えて解説をほぼ全訳してしまいました。だってジョー・デンが好きだからー。

なかなかの時間がかかりました。そちらも合わせてお楽しみいただければと思います。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=5309

■DVD『アット・ザ・テーブル　ポール・ガートナー』 by ポール・ガートナー

ポール・ガートナーの傑作選といった作品集です。
この人も生で見て驚いたマジシャンの一人です。

出来る訳ないもん。鉄球のカップ＆ボール？
そんなん嘘やもん。音鳴るし。と思っていたら生で完全にだまされました。
あれって本当に演じられるんですね。驚きでした。

その他「アンシャフルド」など代表作は全部入っています。
内容に反して、販売価格が安すぎると思うくらいです。このシリーズはいつもそうですか。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=5308

DVD『リレントレス・リング・アンド・ストリング・ルーティン』 by ボブ・ミラー

良すぎるということで、これまで封印していたリング(指輪)とロープの手順です。
リングとロープの手順は準備なし、ヒモさえあれば借りた指輪でできる。クロースアップからサロンまで。
使い勝手の良さからレパートリーに入れているマジシャンも多いです。

ただ良い手順が解説されているものは少ないですね。
色々見た中でこのリレントレス・リングの手順が、構成を含め最高です。
もういじる必要のない完成された手順ですよ。覚えれば明日からでも営業行けます。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=5310

■日用品『ヘル・ベント』 by ボブ・ソラリ

鍵がぐにゅーっと曲がります。
いわゆるキーベンディングです。ちょっと曲がる程度じゃなく90度まではっきり曲がります。

形状記憶などの扱いづらいものでなく、スライトらしいスライトも使いません。
気軽にできるので、持っておくと損はないでしょう。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=5305

■レギュラーデック『バイシクル・マジェスティック・デック』 by USPCC

黒ベースに金色のメタリックインク。
フォーマルな場にピッタリではないですか。
今日は気取って演じたい。そんなときにどうぞ。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=5262

先日デビッドちんすこうことデビちんの営業を見に行きました。
DJが集まり音楽を楽しむためのイベントで、デビちんはその中のワンコーナー、マジック担当でした。

色々と盛り下がった雰囲気の中、デビちんが登場。
マジックだけでなく自分のオリジナル曲を歌い、出演者の中で一番会場を盛り上げている姿には驚くとともにちょっぴり感動しました。

そして、歌の盛り上がりが頂点を迎えた時、ふと思いました。いやコイツまじで何してんの？
マジックより歌が盛り上がってもうてるがな。世の情勢が不安定なとき、芸人は狂うようです。

でも私の身近な人の中では一番根性を決めてやっています。そういう人の芸は面白いです。
一度見る機会があればご覧になってください。

デビットちんすこう。
ふざけたマジックがお好きな方におすすめです。
YOUTUBEも一生懸命やっているようですが、これは別に見なくて良いと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=pu-yMfg0Y-g

こちらは同じくデビちんのパーフォーマンスです。

https://www.youtube.com/watch?v=U90Q6GBcgG8

台湾のハンソン・チェンに動画が共有され、同じく台湾のシーン・ヤーンが気に入ってやっているデビちん流「ピー・トゥ・ピー・パドル」。

がっつりフレンチドロップの宣伝ができたところで、皆さんさようなら。