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メルマガコーナー

フレンチドロップ 「週刊スペルバウンド 673号」 (2020.11.20up)

フレンチドロップの竹本です。

いまカール・ファルブスが書いた「ザ・マジカル・ワールド・オブ・スライディーニ」という書籍を読んでいます。
スライディーニは昔から興味があり、関連本を見つけてはいつか読もうととりあえず買い、本棚に飾っておりました。

今年の自粛期間中でしょうか。デニス・バロッタというスライディー二のプライベートレクチャーを受けていた方とやりとりする機会がありました。
「おぉ、日本な。スライディーニも良い言うてたで」という関西弁は話していませんでしたが、そのやり取りがきっかけで読み始めました。

カール・ファルブスの解説はルイス・ギャンソンには及ばないものの読みやすいことで知られています。英語がさして得意でない私からすればどちらでも同じですが。
でも確かにこの書籍は読みやすいですね。しかも図とテキストが別々にまとめられた二冊で、最近ではこういう仕様はありませんが画期的です。

この書籍はスライディーニが実際に使っていた具体的なセリフとともにやり方が解説されます。
表情についての記載がある場合もあり、まるで本人が目の前で演技しているかのようです。
セリフを読んでいるとどこかユーモアを感じます。吉本芸人さんのように面白ワードを挟み込む訳ではないのですが、なぜか面白いのです。
こういうのを見ると一体ユーモアって何かね? と考え込んでしまいます。何なんですかね?

手品を始めた当初はやり方ばかりを追っていました。
セリフや演出に関わるパートは適当に読みとばしていましたが、今となってはこういう部分こそ重点的に読んでいるのが自分でも不思議です。
スライトは確かに演技を構成する大きな要素ですが、所詮は1つの要素でしかないということに気付いたからでしょうか。

スライディーニの本を読んでいて、分かったことはマジシャンと観客がお互いの知性を尊重し合い、対話をするように進めるクロースアップマジックが自分にとってベストということです。自分の形が決まると、色々なことで迷わずに済むので楽ですね。まさか書籍を読んでいて自分のスタイルが決まるとは思ってもいませんでしたが。
スライディーニも何千を超えるマジシャンのアクトを観察することで、自分のスタイルを確立したというようなことがルイス・ギャンソンの本に書かれていたように思います。

ところで皆さんはご存知ないでしょうが、私はいまこれを書きつつだいぶ焦っています。
メルマガの配信時間が近づいているにもかかわらず、この文章の落としどころがまるで見つからないからです。
どうしよう。これ、どうしよう。

とりあえずいま洋書ってだいぶ読む人が増えましたよね。
という意味不明な結論で新商品のご紹介へ移ります。

今週は体格的にもマジシャンとしても、ビッグなあの人の作品からご紹介します。

ウェルカム―、ジョニさん!

新商品のご案内

■コインマジック『インク・ホール』 by JONIO


JONIO先生によるショッキングなコイン・スル―・ペンです。
何がショックって貫通するその瞬間まで、黒い穴はインクで描かれた丸にしか見えないんですね。

コインの表面にインクで黒丸を描き、裏には何も変化がないことをしっかり見せます。
ここまでは普通です。コインに黒丸が描かれただけです。この黒丸にペンを挿し込んでいくと、これがゆっくり通り抜けていくのです。
その瞬間に気付きます。穴や。穴になってる! これはなかなかの衝撃です。
一度動画でご覧ください。先生の完璧な実演で楽しめます。

最後はこの穴はやっぱり単なる黒丸に戻り、希望であればそのインクも拭い取って消せます。
素晴らしい。完成度が高すぎます。各方面から絶賛の声が届くのも理解。

これは一流行りして消えいていくマジックではありません。
無闇に広まらないよう注意し、後世まで語り継いでいく所存です。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=5431

■日用品『スーパー・マルチ・ボール』 by ガブリエル


スポンジボールの信じがたいカラーチェンジです。
ほぼほぼノーカバーです。振るだけで変わります。しかも1度ならず2度までも。
世界リリース後、一瞬にして無くなってしまいましたが、今回ようやく仕入れることができました。
それにしても動画の方は上手すぎますね。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=5435


書籍『ミスディレクションへのスライディーニのアプローチ』 by デニス・バロッタ


スライディーニの理論の一端と、人となりが知れる日本語レクチャーノートです。

個人的には、一方の手で物をプロダクション。そこにディレクションし、もう一方の手で密かに物をスチールする。
という動作の考察が面白かったです。

この動作はよくあるパターンで、理論的な動きは知っている方も多いと思います。
でも実際に演技を見ると、ちゃう方が先に動いてもうてるやんというパターンは見ます。
それを無くすためのスライディーニ考案エクササイズがあり、そのあたりが大変興味深く読めました。

あとは空中を舞っているホコリのつまみ方でしょうか。
そこまでこだわるかという細かさが良かったです。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=5432


■DVD『リワインド』 by ねすもあ


ビジュアルエフェクトの貴公子、ねすもあがお届けする衝撃プロダクションです。
半袖。右手のひらカラ、右手の甲もカラ、左手のひらカラ、左手の甲もカラ、両手両面カラ。
次の瞬間、手にコインが現れています。一瞬、理解できずに止まってしまいました。
これは何事ですか。

1枚だけじゃなく、複数枚も可能です。
コインでなくとも、ある程度大きさのあるものでも問題ありません。
座って演じますが、着のみ着のままで来て演じられるよう工夫されています。
ワンダホー。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=5423


■基本用具『スエード・レザー・パッド』 by TCC


高級感が半端ないクロースアップ・パッドです。
クロースアップパッドは、これまで当店でも数種類取り扱ってきました。
その中でもこの「スエード・レザー・パッド」が一番の上質感を漂わせています。

包装からして違いますよ。
これまでのマットって、新品でもなぜか薄いビニールの包装でした。
私いつも疑問に思っていましたよ。トランプとかと一緒に発送したらマット表面に跡つくやん。
それあかんやん。

その点こちらは厚手のボール紙に包まれていて、配送に関しても考えられています。
さすがっす。肝心のマットももちろん良いですよ。詳細は商品ページをご確認ください。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=5421


後書き

めっちゃ「大阪ッぷ」開きてぇ~。

え、「大阪ッぷ」知らないですか?
大阪在住のマジシャンにフレンチドロップのバーで演技をしてもらい、その様子を撮影しYOUTUBEにアップ、いいねの数でそのコンテンツの人気を競ってもらうというものです。
一番いいねが多かった人の作品をフレンチドロップでプロデュースさせてもらい、その売上の0.00000000005%を優勝マジシャンに還元するという素晴らしいプランです。

どうでしょうか。
懸念事項は参加者がいるかと会社の許可がおりるかと配分の見直しが早急に必要というところでしょうか。

そんなどうでも良いことより、溜まっている仕事をさっさとかたづけないと、自分の身に災いが起きそうだ。
それではまた次回。


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