• HOME
  • カードマジック
  • コインマジック
  • 日用品・雑貨
  • マジック基本用具
  • DVD
  • 書籍
  • ムービー

メルマガコーナー

フレンチドロップ 「週刊スペルバウンド 732号」 (2022.01.21 up)

YoutubeやAmazonのおすすめプレイリストで流行りの音楽をチェックする三谷です。

先日、YoutubeでアベマTVの『サブスク時代に考えるアルバム曲順論争』という番組を拝見し、
興味深かったのでシェアさせて頂きます。

https://www.youtube.com/watch?v=L7p2oIjPUUs

※マジックの動画ではないので、興味の無い方はスルーしてください。

冒頭でイギリス出身の人気歌手アデルさんのツイートを紹介していました。

『アルバムはストーリーを伝えている。それを作り手が意図したように聴いてほしい』

ストリーミングが主流となりつつある昨今、
色々なアーティストのヒット曲ばかりがおすすめで自動再生されていきます。
作り手の意図が正しく伝わりにくい状況になってきており、もどかしさがあるようです。
番組では、アーティスト、音楽プロデューサー、音楽評論家らがこの議題を熱く話し合っていました。
昔と状況や環境が変わっても、作り手としてはやはり1度は曲順通りに聞いてほしいという思いが伝わってきました。

そういえば、アルバムを最初から最後まで通して聴いたのはいつだったかなと記憶を辿りましたが、
正確には思い出せません。
おそらく、学生時代だと思います。
当時は、おこづかい好きなアーティストのアルバムを買い、最初から最後まで何回も通しで聞いたものです。
(アルバム1枚3000円ほどでしたので、当時の私にとって高い買い物であったというのもあるかもしれません)

素人ながら、アルバムの物語性や、前作からの方向性の変化などを感じていました。
また、昔は色々なヒット曲が詰まったコンピレーションアルバムも少なかったような気がします。

音楽ジャーナリスト鹿野淳氏の説明はとても腑に落ちました。

『アルバムのように起承転結が生まれていくことを楽しむ機会が無くなり、
 メインディッシュをパッと食べて、またメインディッシュをパッと食べて…
 みたいな形で聴くようになってしまった』

ふと、マジックについても似たようなことがあるのではと思いました。
メインディッシュ級の作品ばかりを欲してしまう所です。

昔の私は演じる際に気合が入ってしまい、脈絡なくメインディッシュ級のマジックを続けてやってしまいがちでした。
当然、それだけでは、観客の記憶に深く刻まれることはありません。
素晴らしいパフォーマンスには、ストーリー性や起承転結といった構成にも光るものがあるように感じます。

メインディッシュを決めたら、そこから考案者の他の作品やフルアクト(フルコース)もお楽しみいただくと、
より味わえますし、自分の演技の参考になるかと思います。

もう1つ興味深かったのが、歌詞カードやジャケットの存在です。
作品の世界観を深く理解することに繋がるという話でした。

これを聞いたときに真っ先に思い浮かんだのは、浅田悠介氏のDVD「エターナル」
作品が素晴らしいのはもちろんのこと、付属の冊子にも衝撃を受けました。
各作品の背景などを詳細に記し、作り手としての意図をしっかりと伝えています。
既存の組み合わせを適当に変えていたら完成したとかいう陳腐なものではなく、
論理的に考えて出来上がったものなんだと感心しました。
(当時20歳前後であった)彼の文章力もアメージングです。
ぜひご覧ください。

■エターナル
https://www.frenchdrop.com/detail?id=2658

話が長くなりましたので、そろそろ新商品のご紹介に参ります。
コンセプチュアルな作風で観客を魅了するSANTA氏のダウンロード動画からどうぞ。

新商品のご案内

■ダウンロード動画『アイ・クリエイト』 by SANTA


SNATAワールドへようこそ。
彼のキャラクターや演出に引き込まれること間違いありません。
彼の見せ方や考え方は、自分の演技を作るうえでも大いに参考になるでしょう。
プレゼン面だけでなく、シークレットな部分でもマニアのツボを押してくれます。
フーディー・スプーンのラストにやられました。
コインマンはきっと心奪われことでしょう。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=6499

■ダウンロード動画『アイ・クリエイト2』 by SANTA


SANTA氏は観客のカードをただ当てるなんてことはしません。
彼の手に掛かれば1つの物語になり、その世界に引き込まれます。
マジックを見終わった時には、短編小説を読んだかのようのな満足感があります。
物語性や詩的さが詰まった作品をお楽しみください。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=6500

■書籍『ジ・アート・オブ・スイッチング・デックス 【日本語翻訳版】』 by ロベルト・ジョビー


デックスイッチ。
この技法の有用性はすぐにご理解頂けるでしょう。
ギミックデックからレギュラーデックへのスイッチ。
バラバラに混ぜてもらったデックからニューオーダーのデックへのスイッチ。
などなど。
強烈な魔法が可能となります。
状況に合ったデックスイッチができれば、鬼に金棒です。
この本では、様々なデックスイッチを丁寧に解説しています。
また、デックスイッチの表が用意されております。
7つのチェック項目があり、どういった状況でどの技法が良いかすぐに分かります。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=6502

■カードマジック『バーミューダ』 by ニコラス・ローレンス


私が大好きなクリエーター、ニコラス・ローレンスの新作です。
今作も凄すぎます。
「え、どうなってんすか!? 破片どこいったんですか!?」って動画を見たら思うでしょう。
タネを知ってもう1度ビックリ。
想像と違っていましたが、私が思っている何倍、いや何十倍もナイスギミックです。
消耗品ではなく、何回でも使えるところが嬉しい!
これは使えまっせ!

https://www.frenchdrop.com/detail?id=6510

■レクチャーノート『フォー・オブ・ア・カインド』 by チャシャ猫商会


以前から販売しておりました「フォー・オブ・ア・カインド」に3冊追加しました。
相変わらず、厳選された作品が収録されています。
単に作品の解説があるのではなく、作品ができた経緯や、こだわりのポイント、
アフターソーツなども記載されています。
作品の背景が知れるので、とても面白いです。
さらに、「ティールームの映像の魔術師」と言うコーナーがあり、
手品シーンが登場する映画を紹介しています。
映画が見たくなるでしょう。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=360

後書き

先日、Genii 2021年5月号を読んでいたら、Leo Reedの「Model UN」という面白いマジックに出会いました。
現象はこうです。

ヨーロッパ、北米、アフリカといった世界の国名が書かれた様々なカードの中から、観客に1枚選んでもらいます。
財布から取り出した色紙3枚を並べると、なんと、その国の国旗になります。

感の鋭い方なら文章だけで原理が想像つくかもしれません。

昔、世界の国旗を見て、この国とこの国は似ているな~とか思ってましたけど、
それをマジックにする発想は私にはありませんでした。。。

興味のある方はぜひGeniiをご覧ください。


あと、フレンチドロップ図書室の一部がセールになっております。
下記のページのセールボタンを押してチェックしてみてください。
どれも約30%オフとなっています。

https://www.frenchdrop.com/fd/lib/Library.html

それでは、また次回のメルマガでお会いしましょう。


pagetop
当サイトは日本ベリサイン株式会社の認証を受け、SSL暗号化通信を実現しています。