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フレンチドロップ 「週刊スペルバウンド 752号」 (2022.06.10 up)

こんばんは。
フレンチの庄野です。

大阪の梅雨入り予想は、明日11日くらいらしいですが、今日は夏のような暑さです。
お昼はそうめんにしようかなと思っている庄野です。

先日マジックバーでカードマジックオンリーでショーをやっているBARマジックを見せてもらう機会があったので、過去に同じようにカードだけで、お客さんを毎日大いに沸かせていたBARの思い出を少し話してみようと思います。

まずカードマジックを1時間近く見せて、お客さんを楽しませるのがいかに難しいか、考えるだけで疲れます。
頭が痛くなりそう。それを毎夜演じていたのは、北新地にあったBAR永尾のマスター永尾さんです。
先に言っておきますが、永尾さんはカードテクニックが特別優れているということは全くありません。至って普通です。

カードマジックマニアから見ると、超普通のフォースやコントロールやダブルリフト等のテクニックを使うだけですので、そこで驚くことは何もないので、ただのマニアはここで素通りしてしまうのですが、先に言ったようにカード1組だけを使って、洒脱な会話で見せるカードマジックとお客さんとのやり取りは、絶対と言っても良いくらい真似ができません。

他人同士のお客さんを1つの集まりにしてしまう演出や、簡単で単純なマジックを魔法の様に思わせる演出で、
1時間のショーが終わるころには笑い過ぎと不思議過ぎで、以後、何度も店を訪ね、常連さんになっていく人が多かったと思い出します。

そういうワタシも初めてBAR永尾を訪れたのは、小学校のときからの幼馴染がワタシがマジックをやっているのを知っているので、
「新地で無茶苦茶面白いマジックを見せる店があるので、行こ」と誘ってくれたのがきっかけです。

友人はすでに2~3回は行っていたみたいです。
それ以降はワタシも何人ものマジックマニアを連れて行ったものです。

今はもう見れないのが残念です。
カードマジックで、あれほど人の心をつかむ人には今も出会えていませんが、同じようなマジシャンが出現してくれることを願っています。

さて、今週の新製品は価格は高いですが、お値段以上の価値ある四点です。
カードマジックと言えば、マニアックなカードマジックの書籍が出版されました。


新商品のご案内

■書籍『マルチチュード』 by 富山 達也


マルチエフェクトデックというあまり聞き慣れないデックを使用したカードマジック作品集です。
1冊丸ごとマルチエフェクトデック作品です。

このデックはスベンガリデックの親戚に当たる? メネテケルデックの親戚というイメージでだいたい合っています。
本当に合っているかは知りません。

デックから自由に選ばれ戻されたカードを、表を見ることなく、ワンカットでコントロールするなんてのは朝飯前です。
何なら、戻されなくても、そのカードが何か分かります。そんなことが出来たらそりゃもうあなた。何でもできますよ。

単なるカード当ても一層不思議ですし、カード・トゥ・ポケット、サンドイッチ、メンタル系、色々できます。
デック1組ガチガチにトリックデックですから、その部分を十分に活用すれば、アウト・オブ・ディス・ワールドのようなペア系のものも出来ます。ガチガチのトリックデックに似合わぬ多彩な表現力を宿しています。

その力を最大限に引き出すには、マルチチュードが必須です。きっとね。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=6709

■日用品『カラー・マッチ』 by トニー・アンベルディ


観客が選んだペンの色がすぐ分かります。後ろを向いて手がかりの無い状態でも。
サッカー場の端と端まで離れても(なんで?)。
リアルタイムにビジュアルに分かるので簡単。小学生でも演じられます。
それでいてこの不思議さ。

真面目にスライトを練習し、構成を練っても、こういうマジックはそれを一瞬で超える
破壊力を持ち得ます。そういう場面をワタシは何度も見てきました。これは危険です。
危険ですが、練習嫌いなワタシにとっては素晴らしい一品です。
個人的にはダイスバージョンも好きですが。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=6704

■日用品『リフィルド』 by ヘンリー・ハリス

バニシング・ボトルのクオリティが良い。
という以上に手順が良いです。

最初はギャグのパートをやけに引っ張るなと思い見ていたのですが、
お客さんが帰ってしまう前にちゃんとやりましょうというような
セリフもあったりで、楽しませてくれます。

最後にはそのためのギャグパートか、よく考えらえていると感心しました。
バニシング・ボトルの直接的な使用法に苦手感があるような人も、これは一度ご覧になる価値が
あるのではと思います。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=6702

■日用品『siriX プロ』 by ハンソン・チェン

これもお世辞抜きで良いですね。
バニシングデックのスマホ版とも言うべきものです。

何かやってと言われたときに、これがあればもう迷うことなし。
これで、決定です。相手の手の中で消失と、エフェクトもかなり強めです。

ボーナスでついているマリアーノ・ゴニの手順が笑えます。
一度ご覧くださいね。

https://www.frenchdrop.com/detail?id=6703


後書き

BARマジシャンの永尾さんについてもっと知りたいと思われた方のために、ご紹介したい本を以下に書いておきます(アマゾンでも入手可能です)。

・日本の名随筆別巻7 『奇術』
泡坂 妻夫編 1991/9月 出版
この本の中で

「江國 滋 マジック酒場での一夜」


江國さん本人もカードマジックを好んでされていたので、こちらもおすすめです。
『わん・つう・すりー』 江國 滋 著


コロナ禍より普通の生活に戻って来て、世の中の動きが活発になって来ましたね。
マジックをライブで楽しめるようになって嬉しいです。

フレンチドロップも3年近くショーやレクチャーの発信をしませんでしたが、8月にいよいよレクチャーをやりまっせ。

マジシャン名はまだナイショ。

打ち合わせ等が終わりましたら、告知しますね。
ワタシ(みんな)が今一番見たいマジシャンに依頼しました。

ではまた。


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