たいへん素晴らしい本です。基礎の確認のためにと思い購入しましたが、自分の技法がいかにいい加減な土台の上に成り立っているものであったかを痛感させられました。例えばシャッフルの方法ひとつとってみても、自分の反省点が必ず見つかるはずです。レクチャーDVDでいたずらに場当たり的な手順を覚えていくよりは、この本の内容を時間をかけて噛み砕いていった方が普段の演技の完成度が格段に向上することと思います。
値段はやや高めですが、カードマジックと一生付き合っていくという方には確実にお薦め出来る名著です。ただ一点、サイズが大きめの本なので、寝っ転がって読むという用途には向いていないでしょう。
私はフレンチさんで購入したわけではないですが、う〜ん、というのが正直な感想です。観客に不思議を体感して貰うために『最適な技法を用いる』という視点ではなく『はじめに技術ありき』というような視点から手順が組み上げられているように感じました(この点はウイザードインに共通かもしれませんが)。
昨今流行りがちなスピーディーなマジックを学びたいという方には良いかもしれませんが、観客が置き去りにならないような配慮が必要になりそうです。なおこのDVDに収録されているあるオープナーに関しては、ルイス・オテロ師のものを観ることをお勧めします。
これはよく考えられた手順です。フェイクカード自体はいわゆるギャフカードのセットにも似たようなものが入っていますし、想像通りのものでしたが、その使い方に『なるほど!』と唸ってしまいました。使う技法はエルムズレイカウントとバックルカウントくらいで、演技の構成次第ではそれすらも必要ありません。現象の凄さに比べて値段もリーズナブルですし、難易度も低め(ただ、動画のようにスムーズに演じるには若干の練習が必要となりそうです)。お気に入りのパケットトリックが一つ増えました。オススメです。
観ているだけで楽しいDVDです。映像や音楽のクオリティ、編集のセンスなどは今までのマジックレクチャー系DVDとは一線を画すもの。収録されているマジックも幅広く、非常に実用的なものが多いです。難易度には幅がありますが、演じてみたいと思う現象が少なくとも1つは必ず見つかるでしょう。さすがはデヴィッド・ストーン!と溜め息が出ること受け合いです。レクチャーパートは言語による解説なしで分かるように構成されているので、英語・フランス語のわからない方でも問題なく理解出来ると思います。おすすめです。
トーン&レストア現象はいくつも手順が発表されていますが、ガルシア師のこの手順がもっとも実践的ではないでしょうか。事前準備がほとんど不要で、しかもフレンチさんの評価では難易度星4つとなっていますが、技術的にはマスターするのにそこまでの困難を要するものでもありません。演じる際に観客からどう見えるか、角度的な部分での難易度はあるかと思いますが、そこは演技を重ねることで解決出来ると思います。観客ウケも抜群なので、覚えておいて損はないでしょう。おすすめです。
テンヨーは本当に面白い商品をリリースします。これが即観客相手のショーで使えるかというと疑問符はつくかと思いますが、自分で演じていて楽しい類の現象です。ギミックのカードがバイシクル柄でないので多少の使いにくさはありますが、バーなどで一発ネタとして披露したりする分には問題はないでしょう。ギミックは照明に気をつければ意外にバレません。
正直なところ、勘が良い観客にはすぐバレるかと思います。ただ、これを演じるシチュエーションを考えると、おそらくはお酒のある場がほとんど。そういう意味では雰囲気作りという意味をでなかなか使えるマジックだとも言えるかと思います。またジョークのつもりで演じてみたら相手が予想外に驚くということもしばしばなので、持っていて損をするということはまずないでしょう。
このマジックの原理自体はよく知られているもので、一般向けのマジック本にも解説があるようなものです。テクニックも不要。しかしながらその演出の過程が非常によく考えられており、しかも意外性満点のオチがあるので観客ウケは抜群です。演者にとって難しいマジックが必ずしも観客にとって最良のマジックではないことを示す典型と言えるのでは。
これは素晴らしいマジックです。 フォースのアイディアも非常にユニークなもので、他に色々と応用が利きそうです。それでいてほとんど技法は不要という素晴らしさ。これを観た観客の驚きようは筆舌に尽くしがたいものがあります。おすすめ!
賢い!さすがはビル・ゴールドマンといったマジックです。シンプルながら強烈な現象、しかも演じやすさ抜群。ノーマルデックで技法を使って同様の現象を起こすことは可能ですが、こちらの方が手っ取り早くしかも改め可能という素晴らしさ。おすすめです。