購入して実践、練習等をしたうえで評価すると一個人として以下の評価です。
難易度:★★★☆☆
マジックはすべてにおいて練習が必要なのは当たり前。それを踏まえたうえで★3つほど。練習として必要なのは「姿勢・死角・音」。PVのような直立での実演はできないとは言えませんが、現実的ではないことは確かです。少し猫背になるような実演になります。死角はすべてのバニッシャーに言えることなのでこれはこのようなネタをする場合どうするかは自分次第といえます。音は服装にも依存します。練習次第で軽減できます。しかし、静かな場所での実演は相当な練習または不向きといった方がいいでしょう。
実用性:★★★☆☆
これはどのように「演じる」かです。フレンチドロップ様の概要通りに動画ではかなり盛りすぎです。ペットボトル・缶などの大きさは現実的ではありません。動画用ならできますが、実演する場合は大きくてトランプ1デックほどです。しかしデック消失も最低限のミスディレクションをかけた状態か、最後少し盛り上がっている状態の観客が注意力が落ちているときに行えるほどです。そこは観客の目線や動きに注意してください。
ストリートやクロースアップで演じる実用的かつある程度簡単に行いたいというなら「コイン・お札・ペン・ライター」あたりの大きさを基準にした方がいいでしょう。
そして相手から借りたもので行う場合は胸ポケットがある方が違和感がなく演じることができます。どちらかでいうならもらえるものの方がいいでしょう。
制限性:★★★★☆
動画やほかのサイトなどの商品概要に「袖は必要ない」とありますが、事実です。ただ、完全なフリーな服装でできるわけではありません。「パーカー・ジャケット・ブレザー・カーディガン」あたりを着用していないとできません。それを踏まえたうえで実演する場所を選ぶなら
クロースアップ:時期を選ばないが夏場は自分に合わせたものを着用。
ストリート:夏場は上着来ている人なんてビジネスマン以外いません。
ステージ:向いてない。(ただできないわけではない)
マジシャンは男性だけではなく女性もいますが、女性には服装的に向いてるとは思えない制限だと思います。
マジシャンによっては手袋する方、大道芸として使用したいという方は何も着用しないことを前提に考えてください。
機能性:★★☆☆☆
ここでの機能性は実演部分ではなくセットアップ・リセットのことです。
まず、初期のセットアップは前準備が必要なのは当たり前なのですが、自分の体型を把握して何度か付け直すことが必要です。わかれば意識しなくていい部分になります。
実演寸前の機能性はやや便利というところです。素早くスタンバイできますが、これも服装によってまごつく可能性があります。
終了後は観客がいないところでのセットアップです。
目の前でのリセットはできません。リセット自体は簡単です。
購入で気になる部分かと思いますが、「1回切り」の現象です。連続での使用はまずできないです。
その他評価:★★☆☆☆
2~3ほどの評価でしょうか。
Jim Rosenbaum氏が2年の歳月をかけて完成させたとのことですが、少々過大評価の代物かと思います。
「レイバン・アンジェラックス・ヒドゥンハンド」など所持していますが、50歩100歩というところです。演技後のクリーンと押しているところも他のバニッシャーも演技後はクリーンです。
そして、フレンチドロップ様の概要には記載がありませんが、以前のゲッコーとゲッコーイクストリームの二つと何が違うの?という方もいると思います。
同じものです。
ゲッコープロは「ゲッコー+イクストリーム」のお買い得セットです。
イクストリームは消失だけでなく変化を行うギミックが付属しているだけです。
長くなりましたが、全上記を踏まえて1マジシャンとしての総合評価は平均2.5程。値段とはべつに盛りすぎな消失現象の期待等を加味するとお世辞にも高く評価はできない代物です。
どうしてもこのようなギミックが欲しいというならクリップやマグネットを使用しないという点は評価できる部分だと思います。
あくまで使用した感想と一人のマジシャンとしてのレビューですのでご購入の参考程度に判断お願いします。