個々のプロットに対する演者ご自身の思い入れや考え方が述べられているのはなかなか面白いですし、勉強にもなります。しかし私が観客視点ではなくマジシャン視点から見ているせいかも知れませんが、演技中やや怪しい動きが目立ちすぎているような気がします。勿論秘密の動作をカバーするためのサトルティが随所に配置されていて参考にはなるのですが、演者ご本人はかなりゆったりとしたテンポで演じられているので、余計に気になるのかも知れません。ただアイディアは素晴らしいものが沢山あり、個人的には「盲目コレクト」で使用されている工夫は大変気に入りました。まとめると、演技そのものではなく、作品に対する考え方やアイディアに興味のある方にこそおすすめのDVDだと思います。評価は4でもよかったのですが、やや厳しめに3としました。