★むろん実際に演じても素晴らしい見栄えのするパケットトリックですが、解説にもあるように「演じがい」のある作品です。最後までキマったときには、「内心ニヤリ」となります。むろん、すべて手渡しも可能ですし。
★私はカードマジックがあまり得意でないので、基本的なカードコントロールの「特訓」のために、大変に良い「教材」になりました。
★基本技法が沢山盛り込まれていますので、マジックの世界に、これから本格的に足を踏み込もうとされているビギナーの方にはお勧めです。
★オーソドックスな素材を使いつつ、とてもよく考えられた無駄の全くない手順だと思います。メンタルフォトとは違い、カードの枚数や厚みに不自然さがないのがとてもいいです。やはりカードが鮮やかに真っ白になる系のマジックは、エンディングとして、演じたいですね。
「今まで、皆さんがご覧になっていたカードの模様は、すべて幻想だったのです」とか、キザなことを言うのが私は好きです。
★テレビで拝見したときに、やり方が限定されますので、おおむね察しはついて自作もしたのですが、実際に出来上がっている作品を見て、さすがだと思いました。
★ただし他の方もおっしゃっているように実際に演ずるは場合には、とても緊張する部分(失敗しないように気をつけないとならない部分)があります。またマジシャンに有利な環境でないと出来ないという欠点もあります。
★これをいきなり最初に演ずるのではなく、幾つかのマジックでお客さんを驚きの世界に、すっかり引き込んでおいてから、そのあとでエンディングなどで演じてトドメに・・・というのだと、とても良い使い方かもしれません。
★よくこんな事を考え付いたものだと、とても感心してしまいました。巧妙な仕組みです。これもオリジナルではない演出法を考えるのが楽しい作品のひとつです。
★オリジナルでは2枚のカードは完全にお客さんの手で確かめる事が出来る利点と、確かに一枚だったはずのブランクフェイスが変化するというところに、このマジックの良さと「驚き」があります。
★原作はフリーチョイスですが、フォーシングを加えるとまた別の応用(演出)も可能です。たとえば、お客さんの選んだカードが別のカードに変化したり、またカードにサインや絵が出てくるなどのカード変化マジックへの応用です。
★私は5番目のパームあたりでめげそうになりました。「だって、あんさん、おてて、大きいやんか」と思わず言いたくなりました。
★しかしこの技法は非常に自然で、カードのトップ・そしてボトム、さらにセカンドへのコントロール、これだけ覚えるだけでも他のマジックに応用が非常に出来ます。
★非常にすぐれた技法ですから、考案者の方に失礼にならぬよう、決してミスをしてはならないと思い、鏡を見たり、ビデオに撮影して、コマ送りで見て、角度に注意して練習をしましたが、それなりに日数はかかりました。
★それぞれの方の手の形によってどの角度に特に注意するかはそれぞれで見つけるといいと思います。苦労しますがその苦労が報われる、とても良いレクチャーでした。
それでもやっぱり「大っきな手」の持ち主が羨ましかったです(苦笑)。
★説明にもあるとおり、普通のコインで可能なところが良いです。手順にも無駄がありません。サインをしてもらったコインを使った手順はコインの扱いに少しの注意が必要ですが、キマったときには、インパクトはあります。
★さらにより自然な手の動きや、自然な貫通に見えるように自分で工夫して楽しむ余地もあります。
★ガラステーブルのあるお宅に行ったときには、借りたコインで誰かを驚かせてみるのもいいかもれません。角度に若干の制限はありますが、問題になるようなものではありません。
★単体でリバースの演技として演ずるのも、鮮やかなエンディングで良いのですが、他のパケットトリックの中での「応用性」のある技法でした。DVDでは「左利き用」なので通常は逆の手で練習する事になると思います。またどうしても角度が気になる人は、ツイストしない他のカードのスライド方向を「縦方向(自分から見て前方向)」にして、ツイストを行うと良いと思います。
★見事にシンプルで、それでいて「やられた」という感じでした。人間の思い込みの錯覚を利用するマジックとしては傑作の部類に入ると思います。
★日本国内では、瓶は薬瓶以外では、コンビにでも手に入る「ドレッシング」の瓶を使用することをお勧めします。
★説明にもあるとおり、コインが貫通したあとでその瓶を手渡しできることが大変に良いです。