これは素晴らしいです。いまだに色あせぬことなき賢い手順の数々。余計なテクニックは使わずに、最大限の現象を起こす手順構成は壮絶の一言に尽きます。
いくつかピックアップして書きます。
Directed Verdict
いわゆる「スペクテイターカットジエーセス」です。ですが、これはカットした後、観客にそれぞれのトップカードをめくらせることが出来ますので、かなりフェアに見えるでしょう。セットをつくり上げるのが少々面倒くさいですがそれでも価値の作品に仕上がっています。
Play It Straight
彼の名前を一躍有名にしたセルフワーキングのトライアンフ。向きがそろうカードを12枚と多めにする事でフェアさを達成した名アイディアです。
Strangers' Gallery
これは未だにディーラーズアイテムとして販売されています。予言、カラーチェンジ、カラーチェンジングデックの一連の流れは大変美しいものです。最初の予言を抜き出す際と、フォースの際に、デックを全て青裏に見せる巧みなサトルティーが使われているのですが、この手法は大変便利だと思いました。
Tatto You
フレンチさんの商品紹介では裏の色が変わるとかかれてありますが、観客には「自分のサインが予言の方に移動する」という奇現象が起こったように見え(実際そのように見せるトリックです)、その衝撃は大変なものです。サイン入り予言カードは観客にそのままあげられますし、やさしく出来て、これは1番気に入りましたね。実際、バノン自身も「My favorite trick」と、言っています。