秀作揃いのDVD「
クリエーションズ」に続く第2弾。全作同様、メンタルを中心に7作品が収録されています。
今回も長谷和幸のセンスがよく表れています。彼は不可能性を表現するのがとてもうまく、ささやかな現象をとても不思議で印象的な物にします。派手さや奇抜さを求めるのではなく、シンプルな事を可能な限りフェアに見せる。結局はそれが王道なのです。このDVDを見ればわかるでしょう。
【収録作品】
リーピング・ジ・エーセス III:
観客が混ぜたデックを観客が4分割します。各パケットのトップカードを見ると4枚ともAです。実践的な方法です。オープナーにどうぞ。
プレイ・イット・スロッピー:
ジョン・バノンを代表する名作「プレイ・イット・ストレート」をシャッフルしてもらったデックで行います。残念ながらストレートにはなりませんが、セット不要と言うことで重宝します。
デッド・ゾーン:
選んでもらったESPカードを封筒に入れて透視します。演技後、全ての証拠が隠滅されるという巧妙な仕掛けです。
ダークゾーン:
ESPカード5種を携帯電話のカメラ(デジタルカメラでも可)で撮影すると、観客の選んだマークのみが写ります。観客に借りた携帯電話で行えば、すさまじい驚きになるはずです。
着信アリ:
紙を9つに破って、1つの紙片に大切な人のイニシャルを書いてもらいます。残りの紙片にはダミーのイニシャルを書いてもらいます。その9枚を混ぜてもらったら、それをテーブルに適当に並べます。1枚ずつ紙片に携帯電話を当てて行くと、1枚だけ吸い付く物があります。もちろんそれがアタリです。携帯電話にも紙にも仕掛けはありません。これも観客の携帯電話を借りてすると効果的です。
フォース・アウト:
「ファイブ・カード・メンタル・フォース」(ダイ・バーノン)のアウト。すばらしい原案もこう言ったアウトがあって初めて堂々と演じられるわけです。
アンタッチャブル:
観客が自由にシャフルしたデックから、他の観客が1枚選び、戻してまたシャフル。ここまでマジシャンはデックに一度も触れません。デックを裏向きに広げ観客に1枚タッチしてもらいます。その1枚が選ばれたカードです。究極の不可能設定。マジシャンがみてもわからないマジックです。