キャリア20年以上のプロフェッショナル・ルーティン。
知らない方もいると思いますが、このマーク・メイソンはJB Magicの商品紹介でいつも実演しているおじさんです。
実はこの人、ただちょっとテクのあるおじさんではなく、プロとして20年以上のキャリアを持つ大ベテラン。
大企業のパーティーでマジックをしたり、マジシャン向けのレクチャーをしたり、
世界的にも素晴らしいマジシャンだと認知されています。どうりでうまい訳です。
このDVDではそんなマーク・メイソンのプロとしての手順が楽しめます。
人前で演じることが多いためか、あまりマニアックなことはせず、分かりやすい演技をする傾向にあります。アンビシャスやトランスポジション、浮遊など、マジシャンにとってはおなじみではあるものの、所々に紛れ込んでいるナイスなアイディアにはマジシャンですら、おっと思わされます。
1つ、1つの手順はどれもうまくまとめ上げられ、この分かりやすさと、リズミカルに起こる現象が、一般客を引きつけない訳がありません。さすがはベテランです。
人に見せることを考えるなら、このマーク・メイソンに教わるべきです。
- Foot & Mouth
- カードマジック。3段階の現象にクライマックス。
サインカードがマジシャンの口に移動します。無関係のカードを観客の足の下と手の上に置くと、そのカードが入れ替わったように見え、最後にはサインカードが出てきます。マーク・メイソンお得意のカード・トランスポジション。
- Dribble
- カードマジック。フェイスが見えるようにドリブルし、その中からカードを覚えてもらいます。
手がかりは全くありませんが、マジシャンは当てることができます。
それも一度ならず三度もです。
- Floating Finger Ring
- 借りたリングが空中にふわふわと浮かび上がります。
- Glance/Flying Low
- アンビシャスカード。3段階の現象にクライマックス。
デックのトップはもちろん、マジシャンの口にも、最後はジッパーを開けてサインカードを取り出します。
クライマックスは少し下品ですが、使いどころを見極めて使うと強力な武器になります。
- Pop Out Transpo
- デックに混ぜた2枚のカード、その1枚がデックのトップから出てきます。次にデックから1枚のカードが飛び出します。
これが2枚目かと思いきや、これは先ほどのカード、テーブルに置いていたカードを見ると2枚目のカードに変わっています。
- Put & Take Transpo
- マジシャンの胸ポケットと観客の手の下のカードが入れ替わります。デュプリケートは使いません。
サインをさせて2枚のカードで、できます。方法としてはシンプルですが、アイディアに感動しました。
- Interview 1
- 演技に関してのインタビュー。英語が分からないと内容は理解できないと思います。
- Silk & Sleeve
- シルクのバニッシュ、プロダクション、出てきたシルクを手に握るとスポンジボールが出てきます。そこから
オーソドックスなスポンジの手順につながり、最後は観客の袖から消えたシルクが出てきます。
- Spellbound
- 銀貨→銅貨→チャイニーズコインと変わり、最後は3枚とも消えてしまいます。
コインのスチールがキレイです。
- 2 Coin Transfer
- スペルバウンドで使うスチールの解説です。
- Costs Nothing
- 裏、表改めたシルクからまず銅貨が現れます。それを握ると銅貨が消え、次は銀貨が現れます。
最後にはそれも消え、シルクは観客に調べてもらえます。
- Blindside
- テクニックです。カードをデックに戻したと見せて、パームしてしまう方法。面白いアイディアです。
- Top Secret
- テクニックです。トップコントロール。アンビシャスの最後などに使うと良いそうです。
- Stealy Good
- サインカードがマジシャンのポケットに移動するのはありがちですが、ここでは観客のポケットに移動してしまいます。ここでのスチールはうまいです。
- Undercover
- テクニックです。ジョン・コーネリアスのファン・スチールに似ています。こちらの
方が簡単かも知れません。
- False5
- フラリッシュのシビルのようなカットです。フォールス。
- Interview 2
- 技法についてのインタビュー。
この巻に入っているスペルバウンドやフォールス5、トップコントロールについて語られています。
もちろんですが、会話は英語です。