観客の引いたカードを、1つか2つの質問をすることによって読心術のように当ててしまう、マルチ・バンク・デックという古くからあるマジックがあります。これは良い方の質問をするととても不思議になりますが、往々にして2つ目の質問にも間違いが生じてしまう場合があり、その場合は威力が半減してしまうという欠点もありました。
この「マインズ・アタック」は、その欠点を克服したトリックデックです。
現象は単純で、一組のデックの中から観客に1枚のカードを心の中で覚えてもらいます。マジシャンはまず色を当て、それからマークと数字をずばり当ててしまう、というもの。
この演技の中でマジシャンは「お客さんのカードは赤いカードでしたね?」というような質問を2〜3回行うのですが、ポイントは数度の質問の中で、最大でも1度しか間違わない事です。もちろんベストのパターンでは、1度も間違わずにずばり当てる事ができます。しかも、観客に覚えてもらってからは目隠しをしてもデックに触れなくても、当てる事ができます。
このマジックは単なるカード当てとして演じるよりも、読心術として演じる時に最大の効果があります。観客にカードを引いてもらい、あとはじっと目を見ながら当ててしまうのです。もう一つ、観客の選ぶカードによっては別のパターンが用意されていますが、それもブレインウェーブデックのように、自由に思ったカードが予言されている、という強力な現象です。
解説書はとても丁寧に書かれており、どのようなケースになっても、その場合の観客の考え方らマジシャンが行うべき適切な行動まできっちりと説明されています。
商品はバイシクルデックで、青のみとなります。
これを最初に見せてもらった時はめまいがしそうなくらい不思議でした。
改めや手渡さしは無理ですが、価格も含めて良いトリックデックだと思います。
新・スパークルアイで感動したので購入したのですが、どうしてゆうきともは質問を減らすために原案の一番良いところをすてたのかなぁ
ゆうきとも氏の考え方は伝わってきますが、少し期待はずれかもしれません。確かに質問を最大で1回しか間違えないためにある工夫をしており、そのアイデアにはなるほどと思いますが、マインドパワーデックを演じている人ならこれは演じないでしょうね。ゆうきとも氏の単品の売りネタだけにかなり期待しましたが、少々肩透かしをくいました。
誤解ないように言っておくと、この原理を始めて知る人なら、アイデアに感心すると思います。マインドパワーデックを星4としたので、相対的に星3とします。