ジャンル | : | 書籍 / レクチャー・ノート |
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シチュエーション | : | クロースアップ |
現象 | : | 変化 消失 出現 |
メーカー名 | : | マジックランド |
マジシャン名 | : |
トム・ストーン |
価格 | : | ¥ 2,200 |
難易度 | : | |
紹介ツール | : |
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何をするにしても、それにかかわる人の気持ちを考えることはとても大切です。マジックも例外ではありません。演技の序盤であれば、派手な現象を起こすより、観客をリラックスさせたり、もっと続きを見たいと思わせたりする方が先でしょう。
ここでは名実ともに世界トップクラスのマジシャン、トム・ストーンが自身のワンコインルーティンを題材に、マジックを本当の意味で成功させる秘訣をレクチャーします。
観客の心をつかむ入り方、困ったお客への対処法などプロならではの知恵が学べます。
ワンコインルーティン自体に革新的なアイディアがある訳ではありませんが、得られるものは多いです。一流のマジシャンが何を考え、演技をしているか興味がありませんか?
非常に勉強になるレクチャーノートです。
空の手からコインが1枚出てきます。それが消え、右ひじから出てきます。出てきたコインの陰からペンが出現し、ペンでコインを叩くと、コインが消えるはずがなぜかペンが消えてしまいます。でも実はペンは耳に挟んでいるだけ。そのペンを取り、改めてコインを叩くとコインが消えます。ペンのキャップを外して振ると中からコインが出てきます。ここでペンはポケットにしまいます。
出てきたコインを握って消し、テーブルの上から取り出します。それがジャンボコインに変わります。このジャンボコインも消え、両手が空なのを見せた後、再びジャンボコインが現れます。
レパートリー候補目白押し!
トムストーンのワンコインルーティンが解説されてます。
図が分かりやすく、非常に良いです。
手順自体のテーマが、「マジカルアトモスフィアを作り出す」という印象を受けました。テンポ良く現象が起こり、不思議なことが起こる空気感を作りだします。
内容がてんこ盛りになっているので、適切に演じればこのワンコインルーティン1つでも、かなりの満足感が得られます。
使っている技法は基本的なものばかりで、コインマンの方からすると物足りない印象を受けるかもしれません。ですが、逆を言えば簡単な技法で、高い効果を生み出すコスパの良い手順とも言えます。
実際に人前でパフォーマンスをする人にとっては、この値段でこのクオリティーのトリックを学べるのは、個人的にかなりお得だと思います。
最後に一言、本当に素晴らしい一冊です。