ダニエル・ガルシア・プロジェクト再始動!
前作を大ヒットさせ、その名を一躍とどろかせたダニエル・ガルシア。その型破りな発想から繰り出される斬新な現象の数々には、影響を受けた方も多いのではないでしょうか。 今作も前作同様、奇抜なアイデア満載です。観客を退屈させることのないビジュアルな現象、マニアさえもあっと言わせるアイデア、思わず演じたくなる強烈なインパクト。それらを満たした26もの新しいトリックが、各巻にバランス良く収録されています。
唯一の欠点は、Theory11からリリースされた「シンフォニー」に収録されているトリックと重複が多いことでしょうか。お持ちでない方には申し分ない内容と言えますが、そうでない方には注意が必要です。
最先端の極上マジックが満載!
観客受け間違いなしのビジュアルマジックてんこ盛り!
- William Tell
- 凄いが不思議に変わるサッカートリック。スペードのエースを矢に見立ててデックに投げつけます。 そのカードが観客のカードを見つけ出すはずが、失敗。しかし、最後はしっかりと観客のカードが当たります。
- Jacob's Ladder
- 輪ゴムと紙幣があればできる、非常に秀逸な即席マジック。演技の流れでセットできるので道具を借りてもすぐ始められます。 レギュラーではとうてい実現できそうもないビジュアルな貫通現象は強力な武器となるでしょう。
- The DG Box Steal
- 今後のカードマジックを変えるほどの影響力を持った技法を解説。
- TimeLine 2.0
- 上記の技法を使ったガルシア流ミステリーカード。演者はポケットからミステリーカードなるものを取り出します。 観客には表を見せず、裏にサインしてもらいます。サインされたカードはケースに入れ観客に手渡します。 別の観客にはもう一度カードを引いてもらいますが、裏にはサインが... なんとケースに入れたカードはいつの間にか消失しています。
- The OG Transpo
- これまた「The DG Box Steal」を使ったトランスポジション現象。箱に入れた観客のカードと演者が選んだカード入替ります。
- Micro Dissolve
- ガルシア流ノーギミック版デジタル・ディゾルブ。銅貨と銀貨がビジュアルに入替ります。
- Scorch
- 簡単でインパクト抜群のカード当て。観客のカードをデックに戻したのち、火でデックをあぶります。広げると裏にススの付いたカードが、 もちろんそのカードは観客の選んだカードです。
- iCard
- アプリを買わずにできるiPhoneトリック。標準で付いている機能とDVDに収められているコンテンツだけで実行可能。iPhoneの中から観客のサインカードが出てきます。 このアイデアは応用が利きます。ボーナスの名にふさわしいiPhoneの使い方指南と言えるでしょう。
- Party Perception
- 飲み物のラベルを使った読心術。質問なしに観客が選んだワードを当ててしまいますが、日本語での実践は難しそうです。
- Void
- 鉛筆が紙幣を貫通するミスレッドという商品があります。このボイドは、鉛筆をストローに替えることで、ミスレッド風貫通現象を即席にしてしまいました。突き刺しての貫通、くるんでの貫通(いわゆるミスレッド風貫通)、観客にストローの端を持ってもらっての貫通と3段落ち貫通現象です。
- In Visible Monte
- ギミックなしで行うビジュアルなスリーカードモンテ。当たりのカードが観客の言った位置からビジュアルに移動してしまいます。最後のクライマックスには、観客は言葉を失うでしょう。
- Lotto
- 複数枚のビルチェンジ。ロトのチケットが紙幣に変わります。スローバーンとは違うマイナーな原理は新鮮です。
- The Airbrush Change
- 超ビジュアルなカラーチェンジ技法を解説。今風にアレンジされたロイ・ウォルトンの「Paintbrush change」は一見の価値ありです。
- .44
- 4枚のカードと4枚のカードのビジュアルなトランスポジション。一段目のインビジブルチェンジと、2段目のビジュアルなチェンジとのコントラストが、とても刺激的なショートルーティン。
- Math
- 算数のようなコインの手順。片手に1枚ずつ持ったクォーターが観客の手の上空で1枚のハーフダラーに変化します。このハーフダラーに変化するさまは、見逃すには惜しいビジュアルさです。
- The Gambler's Swap
- ポーカーの話をしながら行う、あり得ないトランスポジション現象。観客が選んだフォーカードと演者が持ったツーペアーが見事に入れ替わってしまいます。これには驚かない観客はいません。
- iScatter
- ガルシアプロジェクトの2巻に収録されていた「Scatter」のiPhoneバージョン。DVDに収録されたコンテンツをiPhoneに取り込むだけで演技可能。アプリを買う必要はありません。iPhone所有者には嬉しいボーナスといえるでしょう。
- Fire and Smoke
- ガルシア流、エキストラカードを使わない3、3で行うオイル・アンド・ウォーター。限りなくシンプルに解決した手順です。
- V.I.S.A
- クレジットカードやレンタルカードなどで出来る即席マジック。借りたカードが、まるで磁石の力でそうなっているかのように、互いに引っ付きあったり、反発したりします。
- One Point Production 2.0
- レナート・グリーンのトップショットに似た技法。横ではなく前方にパッと現れます。
- Pop
- 上記技法を使用したカード・イン・バルーン現象。サインカードが風船の中から出てきます。
- Vortex
- 先の技法を使用した無茶ともいえるアイデア。観客のカードが観客の両手の間から現れます。
- Ham and Cheese 2.0
- 観客の手の上で挟まれる、かつてないサンドイッチカード現象。
- Static Sandwich
- 2回挟まるサンドイッチ。初めに2枚のカードが磁石のようにひっつく様を見せるアイデアは、グッドです。
- On The Rocks
- コインを使った貫通現象。コインをグラスの底に叩きつけると、底を貫通してグラスに入ります。氷などでも出来る即席マジックとのことなので、覚えておくと重宝するでしょう。
- Tric-Tac
- 海外のお菓子を使ったビジュアルな変化現象。このアイデアは何かに応用できるかもしれません。
- iATM
- iPhoneからお札をプロダクションするアイデアです。これもアプリを買わずに出来てしまいます。
- The OK Coin Vanish
- ガルシア秘蔵のコンプリート・コインバニッシュ。2巻に収録はされていたものの解説はありませんでした。ついに明かされるかつてないソリューションをご堪能ください。このグリップは盲点です。