初心者向けの内容です。前作同様、簡単で不思議な現象を起こせるマジックのみ収録されています。『奇術家にとって大切なこと』というコラムではマジシャンの心構えを学べます。ベテランのマジシャンの方々にとっては当たり前のことなのだと思いますが、超・初心者の自分には心に刺さる言葉が多く、とても勉強になりました。
自分のお気に入りは8・9トリックです。
ワンハンド・リバースは実践で使えると思います。キーナンバーは3は市販の本に良く出ている原理で、そこそこは受けます。8・9トリックは昔マリック氏が種明かし付きで演じていました。本格的なマジックの間にさりげなくやれば、受けるかもしれないですね。
しかし全体的にワンハンド・リバース意外は実戦でやりたいと思わないです。特に思ったカード、クエスチョン・マークはいかにも数理トリックという雰囲気がして無理ですね。
この本のコラムでも言っているように、マジックは絶対「量よりも質」です。そこそこのマジックを5つするよりは、強烈なのを1つだけした方が勝ります。そういう意味でここに掲載されているマジックは使う機会が難しいですね。
ただ原理自体は優れていると思うし、コラムはためになるので、あまり期待せず参考までに買うのはありだと思います。