これは随分遅くにフレンチドロップが取り扱うようになったのですが、ピエールさんがテレビでやっていたことからも、優秀なマジックだろうと思って、かなり前からレパートリーに入れていました。
本当に簡単にできるところが特筆すべき点です。音が気になるという方もいるでしょうが、実際にはそんなにシーンとした場所で演じることも少ないと思いますし、また静かな場所で演じても経験上問題ないです。私は「リールか何かでやっているんでしょ」とか突っ込まれたことは一度もないですし、また音についても言われたことはないです。
この演出のようにやってもいいでしょうし、ピエールさんのように、一度だけ演じてもどちらでもいいと思います。正直なところ、図々しく2回連続で演じても通用します。大変素晴らしい、文句なしのマジックです。
もう少し長く飛んでくれればというのが正直な感想です。開くとあっという間に地面に落ちてしまいます。まあびっくり箱のチョウチョ版だと思えば、贅沢をいってはいけないのかとも思いますが。
私自身はどこでこれを使うと効果的なのか、思い浮かばなかったので、結局捨てちゃいました。ショーの中には組み込めないし、かといってコミュニケーションのツールとしても、これを使ってうまくいくことが、想像できませんでした。幼い子供の遊び道具くらいにしかならないような気がします。
正直に言うと合格点には達しないかなと思います。まずトランプの広げ方が怪しすぎます。これが致命的かな。
手順としてはうまくやっているなとは思いつつも、当然手渡しができるわけでもなく、最後のエースになったという部分もバックルカウントで見せているのが、かなり苦しいですね。全体的に、公明正大さに欠けるのが非常に残念。
またものすごい特殊なトランプなので、自作もできるはずもなく、この値段を見ると、カードがだめになっても買いなおす気がしないですね。
観賞用にはいいと思いますが、自分が演じてみたいと思うトリックではなかったです。
これはがっくんさんの意見にほぼ賛成ですね。確かにデモは非常に面白いと思いますが、ここまで仕掛けを使ったカードを使用するのは、私は抵抗がありますね。それであれば、普通のマクドナルドエーセスの方がいいです。
マクドナルドエーセスは良いマジックですが、現象が短いことと、1組のなかにギミックカードを入れますから、どうやってエースを出現させて、この核となる部分につなげていくかという構成が、非常に大切になるマジックだと個人的には思います。
だからこそ、このギミックカードを使ってしまうと、ルーティーンが限定されるために、自分はこれをやることはないかなと思います。ピュアリストに近い人であれば、まったくやる気の起きない手順だと思います。
それと参考までにこの商品より、フレンチドロップでは取り扱っていないですが、アルティメイトワイルドカードの商品の方が素晴らしいと思います。あちらは自分のレパートリーとして大切にしています。
ゆうきさんの手順
バックハッカー同様ストーリー仕立てになっているのは、とても面白いと思います。問題なのは、最初の予言がうまくいかなかったときにカウントでごまかさなくてはいけないのことですかね。正直現象が弱くなってしまうと感じます。
もう一つは、コンボカウントがあまり好きではないし、ゆうきさんの演技を見ても、この部分はやっぱり違和感があります。まあそんなこと言ったらハーマンカウントも違和感はあるのですが。
ただ手順としては、それ以外はほとんど難しい部分もないですし、変化するカードが理由づけられているのは、大変素晴らしいと思います。
ひらきさんの手順
ワイルドカードって、いろんな手順を見てきましたが、せっかくいいマジックなのに、平凡なものが多くてほとんど自分のルーティーンに入れたいと思うものはなかったですが、これは十分合格点を付けられて、自分の演技に組み込みたいと思うルーティーンではないですかね。
全部をそのままやる必要はないと思いますが、私は手順の中でこれをベースにして演技しています。特筆すべきは途中の部分でカードの改めが効くことだと思います。そしてちょっともったいない気もしますが、最後に全部一斉に変わるのは、とてもいいと思います。
どちらのルーティーンも実用的で得した気分になります。ワイルドカードは、とてもお客さんに喜んでもらえるマジックなので、このようにバリエーションが増えたことは、自分にとって、大変うれしく思います。
決して悪いトリックではないと思いますし、十分実践に耐えうる内容だと思います。またトリプルアクセルであれば、ダブルアクセルの方がいい手順だと感じます。
しかし他の方も言っている通り、フラッシュバックの良さには遠く及ばないというのが正直な感想です。現象が単調だと私も思います。
野島さんは精力的に作品をつくり発表されていることは、とても素晴らしいことだと思いますが、ゆうきさんの作品に比べると凡庸なものが多い気がします。もっとわかりやすく言えば、演じてみたいと思う作品が少ないですね。
厳しい言い方ですが、あと一歩何か足りない。作品を発表していない自分が言うのも、申し訳ないですが、野島さんの作品で、自分のレパートリーに入っているものはほとんどないですからね。
それとこれは目安箱やメールで直接言ったほうがいいのかもしれませんが、フレンチドロップさんは一度おすすめマークを付けると基本的に変更しないですが、半年に1回くらい見直してみてはいかがかなと思います。どう考えてもこれのおすすめマークははずして、フラッシュバックやパトリシアに付けるべきだと思います。
一度つけた評価を見直して、より良い売り場にしていくことも大事ではないかなと感じます。
これは商品説明文通りで、ルービックキューブ・マジックにおける最強のテクニックが発表されたと思います。本当によくぞ発表してくれたなと感謝です。
手順をマスターするのは、シンプルであり、覚えることは多くはありませんが、普通のルービックキューブのままでこれをやるのは難しく、シリコンスプレーがないとこのマジックをやるのは不可能だと思います。またこの人レベルの速さでやるには、それなりの練習が必要です。
ただこれをマスターしたならば、本当に演技の幅が広がるのは間違いないと思います。ここで紹介されているマジックは、本人も発表をためらったのも分かるように、申し訳ないですが、実践レベルには達していないと思います。このDVDのために、無理やり作ったような感じがします。
しかしこのテクニックは素晴らしく、私が思いついたアイデアを上げれば、単純にお客さんの見ている前で、ルービックキューブを練習したんですよと言いながら、片手で高速でそろえるだけでも拍手がもらえる気がします。
それとか、サイドウォークシャッフルのような、モンテにしても面白いと思いますし、そろっていない2つのルービックキューブを出して、ひとつはこのテクニックで袋にいれて、もうひとつはワンセカンドキューブでそろえて、実は袋の中のは、もうそろっているんですとかいうやり方でも、十分お客さんに楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。
またこの練習により、ルービックキューブをの扱いが格段にプロっぽくなりますし、フォールスシャッフルもとても良いと思います。
すぐに自分のレパートリーには加わらないかもしれませんが、既存のマジックと組み合わせれば、とても可能性がある素晴らしいアイデアだと思います。
私はピュアリストではないし、ギミックも多様しますが、それはギミックでないと目的の現象を達成できないから使用するだけであって、ギミックなしでも同じ印象を与えられるなら、ギミックなどない方が断然いいという考えです。
その観点からすると、結局ルービックキューブのマジックはそろうという現象がほとんどであり、ピエールさんの「ワンセコンドキューブ」がある今、これはもう必要ないのではと思います。
それに、映像を見てわかるとおり、ギミックが見えますよね。近距離で見せた場合、間違いなくお客さんは普通のキューブではないと分かりますし、値段もちょっと高すぎな気がします。ゆえに厳しいですが、星2ですね。
手順が実用的で本当に素晴らしいなと思います。ルービックキューブさえあれば、本当にすぐにマスターできるのも、ありがたい限りです。この原理は察するに、古くからこのようなパターンで色々あったのでしょうが、ピエールさんが一気にやりやすく完成させてくれたような気がします。
また一番素晴らしいと思うのは、このピエールさんのマジックへの導入の話の部分だと思います。自然な感じで演技に引き込み、ルービックキューブ世界大会のトリビアがあるのも素晴らしいと思います。
やはりマジックにおいてストーリーは重要だと思いますから、これはピエールさんのおかげで初めからすべて、演じるための脚本がそろっている感じがします。ピエールさんの頭の良さを感じる作品で、自分もとても愛用しており、文句なしの星5以上でしょうね。
確かに使えるし、最後に手渡しできるため、タネは非常に分かりづらいと思います。僕も30回くらい演じてみましたが、非常に驚いてくれたときもありましたし、「身震いがした」とまで言ってくれたときもありました。
ただ、ほぼタネを言い当てられたときもあり、勘のするどい方もいるもんだなと感じました。
いいマジックだとは思うのですが、なんか箱がちょっと安っぽいせいか、あまりにも簡単に出来るせいか、愛着がわかないんですよね。つまり一生物のトリックにしたいとは思わなかったですね。一般の方が、忘年会とかちょっとしたところで演じるマジックとしてはいいと思いますし、プロとしてやっている人の中にも気に入る人もいるでしょうけれども、自分は生理的にあまり好きでは無かったですね。