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ユーザーレビュー

D.D.さんが書き込んだ商品レビュー

デレック・ディングル・カード・マジック
技巧派なら外せない一冊
星

デレック・ディングル・カード・マジック


初心者の方にはとても向きません。なにしろ最も簡単な部類のトリックでもパームやマルティプルリフトを平然と行わなくてはいけません。中級者の方なら演じられるものも少なからずあるでしょうが、やはりこの一冊を買うよりは先に知っておくべき鉄板ネタが他にあるでしょう。また、ディングルの作品集であるからには、すべからくマルティプルクライマックスが採用されており、それゆえ準備が必要な手順も多く、即興性は期待できません。

しかし重要なのは、ここまでは全て客からは見えない部分の話であることです。エフェクト・イズ・エブリシングの観点で言えば、ダイレクトでありながら豪華、そして一般人もマジシャンも引っ掛けられる手順がこれだけ載っているというのは素晴らしいことだと思います。加えて、昨今は技巧派というとスライハンドで無理矢理解決している「技法の詰め合わせに過ぎない手順」も多いですが、ディングルの場合は使い所が上手く、グチャグチャした感じはありません。

また、前述のように準備が必要な手順も多い中、ワイルドカードやどこにもあってどこにもないカード、伝説のカードの飛行など即興でできる上に素晴らしくまとまっている現象も幾つかあります。共鳴するカードなどもすぐに演じられるギミックカードが付いているなど、充実の内容です。即興性と難易度に目をつむれば、実に良い本です。


まさに商品説明にあるとおり、マニアックの一言です。

同じ現象について複数の手順が解説されていることもそうですが、所々で非常にややこしい操作が入るものがあったり、そもそも現象自体がマニアック過ぎたりと、ジェニングス好きな自分でもやや面食らうマニアックさです。笑

とはいえ、やはり史上屈指のクリエイターであるジェニングスの、手順の構築やその変遷、知られていない技法などを学べたのは楽しかったです。加えて、マニアックだからといってマニア向けな手順ばかりということもなく、「場違いな目立ちたがり」を始め、一般の人相手でも楽に演じられてかつシンプルな不思議さを持つ作品もいくつかありました。あくまでもマニア向けの内容が主だということを踏まえて買うなら、良著だと思います。

ワン・ディグリー
さすがの出来です
星

ワン・ディグリー


 あえてレビューをするまでもない言わずと知れた良著だとは思いますが、やはり良さは分かち合いたいと思い書かせていただきます。それぞれの手順は非常によく洗練されています。レギュラーカードでできる手順がそれなりに多いのも嬉しいところです。
 ただそれ以上にこの本の良さは、いかに観客と結びつくかや観客が楽しめるかという部分がしっかり説明・言及されていることだと思います。マニアが喜ぶような目新しいタネや現象こそありませんが、演者として大事なことが多く学べると感じます。

ジョン・バノン・カードマジック
「賢い」作品を楽しめる一冊
星

ジョン・バノン・カードマジック


ジョン・バノンらしい、賢い手順が満載です。
4Aアセンブリの3手順やDegrees of freedomをはじめ、一味違った不思議さがありながらスライハンドにおける難易度は極力抑えられた「賢い」作品が揃っています。あまり技術に自信がない人はもちろん、本来存分にスライハンドを使いたいという方でも、賢いプロットのなんたるかを実感できる良い本だと思います。

アンビシャス・クラシック
これは良い物です
星

アンビシャス・クラシック


 アンビシャス・クラシックというプロットの素晴らしさについては今更主張するまでもないと思うので、それぞれの手順の特色を述べたいと思います。
 ジェニングス:なんといってもヴァーノンが絶賛したと言われる原案ですから、素晴らしかったです。他の手順と大きく違うのは、やはりストーリー性をしっかり持たせている点です。ハンドリングはジェニングスらしくクラシカルですね。
 スウェイン:クライマックスの不思議さ・豪華さが最大の特徴でしょうか。エンドクリーンなのも嬉しいところです。
ディングル:説明にもあるようにかなりスピーディです。ただディングルらしい技巧派寄りのハンドリングになっています。
 アマー:イージートゥマスターシリーズからの引用ということもあるでしょうが、演技も解説もかなり簡潔になっています。ただ原案とは若干ハンドリングを変え、ディスプレイの説得力の向上に加えてエンドクリーンになっているのはさすがでした。
 サーボン:もっともスリムな手順ですが、最後が若干ダーティなのが惜しい。しかしプレゼンテーションなどはさすがのサーボンでした。
 この様に、それぞれの手順は全く異なる特色を持つので、このプロットに興味があれば是非買うべきだと思います。


動画にもあるような、良い塩梅の不思議さを持った作品が収録されています。スライハンドもほぼ必要ないので、技術に自信がない人も安心です。
欠点を挙げるとすれば、ペンシルドットを使う作品が多めで、それらに関しては借りたデックですぐさま演じるというのは難しいという点でしょうか。気になる人は、クリンプやフォースをうまく使えばペンシルドットを代用できそうでもありますが。
もちろん、最初から自分のデックを使うつもりであれば何ら問題ないですので、そういう人には迷わずオススメできます。


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