そのデビッド・ロスのビデオシリーズ(Stars of Magic Vol.12~15)がDVD化されました。もともと4巻あったところを2巻に凝縮していますので、1巻あたりがかなり濃いです。この2本を見れば、彼のマジックはほとんどわかります。いやいやさすが、見事に傑作が揃っています。それをこんな値段で出してしまうなんて…。ともかく、コインマジックに興味のある方にとっては、見ない訳にはいかないDVDでしょう。
【収録マジック】
■『スターズ・オブ・マジック8』(Teaches Master Coin Magic & Teaches More Master Coin Magic)
The Portable Hole パースフレームから3枚のコインを取り出します。続けてパースフレームから10㎝程度の丸くて黒い布(ポータブル・ホール)を取り出します。布をテーブルに置き、そこにコインを放り込むと、コインが消えます。最終的に3枚のコインは全て布の下に集まります。ちょっとやそっとの思いつきでは生まれない傑作です。
The Purse & Glass パースの中にある3枚の銅貨と、グラスに入った3枚の銀貨が1枚ずつ入れ替わります。非常に良く練られた感激の手順です。
Coins Through The Table 3枚のコインがミニチュアのテーブルを貫通します。一見、馬鹿げた発想に思いますが、高い完成度のマジックになっています。
The Fugtive Coins マジシャンが握ったハーフダラーと、観客の握っているクォーターが入れ替わります。錯覚を起こさせるアイディアが面白い。
The Flurry ワンコイン・ルーティン。中盤の連続移動が見物です。ルーティンとしても良くまとまっていると思います。
Four Coin Vanish & Reproduction 4枚のコインを次々と消してゆき、全部消えたら1枚ずつ取り出します。
The Accentric Purse パースフレームからコインが出現します。1枚ずつ、合計4枚現れます。
Folding Coins Through Table フォールディング・コインを使用したコイン・スルー・ザ・テーブル。現象がかなりビジュアルになります。
They Both Go Across 左手に2枚のコインを1枚ずつ放り込みます。両手を握って、開くと、左手のコインが2枚とも右手に移っています。
Deep Palm Tenkai Pennies バックピンチを使わないテンカイ・ペニー。原案より簡単にできます。
Sawa's Bank Night 銀貨1枚を握り、銅貨1枚をカップに入れます。手を広げると、銀貨と銅貨の2枚なっています。再び銀貨を握り、銅貨をカップへ。ところが手を開けば銀貨と銅貨があります。これが繰り返されます。最後、銀貨を握ったてを開くと、銅貨が1枚だけあります。カップの中のコインは全て銀貨に変わっています。