マニアも引っかかるリー・アッシャーのトップ・コントロール技法、ルージング・コントロールが解説されたレクチャー・ノート、貴重な日本語版が嬉しいことに再販されました。今回分が在庫払底となれば、もうどうなるか当店でも分かりません。欲しかった方はお見逃しなく。
デックを広げ、中ほどの1枚を覚えてもらいます。スプレッドを閉じると、そのカードがトップにきています。
デックを広げて閉じるだけ。ムーブの気配がありません。実際、このコントロールはムーブで達成しているというよりは、ちょっとした錯覚によるものです。その錯覚は避けがたいもので、素人でも玄人でも知らないなら騙されます。あらゆるエキスパートが騙されてきました。
簡単で実用的である点がまたすばらしい点です。一度要領を得れば、あとは軽々行えます。
基本の方法と各種バリエーションが文章と写真で詳しく解説されます。また、リー・アッシャー本人が実演する動画のリンクがあるので、実際の見え方が映像で確認できます。
簡単でできて最高にディセプティブ。このカードコントロールは知らないと損です。在庫払底
私は手が小さいのです。故にクラシックパスに絶望していました。やろうと思えばできますがリスクが高いのです。ですがこのルージングコントロールは手の大きさなんて毛頭関係ない。難易度的にも特別難しいわけでもない。一度コツを掴めばあとは自分のものです。リーアッシャー、天晴です。
素晴らしいアイディアだと思います。原理自体はシンプルゆえ、バレるんじゃないかと不安になる方もいらっしゃるでしょうが、それはマニアにありがちな杞憂というもの。リー・アッシャーほどの演者が、実際に何千人を引っかけてきたと言うのですから、そのディセプティブさを疑うのは傲慢ですらあります。
自分はビル・グッドウィンのレクチャーで、これと同じ錯覚を利用したトリックを見ましたが、自分はもちろんその場にいた約30人の誰一人として何が起きたか気づきませんでした。訳者の富山さんもあとがきで言及していますが、本当に気づきません。
いえ、そもそも「気づくべき何かが起きている」とはつゆとも思わせないところが、このコントロールの最大の利点だと思います。値段も手ごろですし、是非ともお手に取ってみてください。
見る分には「簡単じゃん」と思います、間違いなく。だけど手順が少ない(簡単)たからこそ本当は難しいんですよね。普段行わないスプレッドに戸惑いながらの練習は本当に楽しいですよ。色んな応用が出来ます、値段設定も絶妙ですね。買いです。