ハワイの驚異的なコインマジシャン、カーティス・カムのパーム・オブ・スチール・シリーズ。
この人のマジック・テクニックはすべて息を飲むものばかり。人間がここまでコインを操れるのか、という1つの到達点でしょう。完全にマニア向けの作品です。
- The Goblet
- 3枚のワンダラーと3枚のチャイニーズコインを使います。 まずチャイニーズコインを全てカップの中に入れてしまいますが、ワンダラーが1枚ずつチャイニーズコインに変化してゆきます。カップの中には3枚のワンダラーが入っています。
- Coercive Purse
- コインマジックは普通、1枚消しても「逆の手にあるんだろう」と言われてしまいがちですが、これはそういう人を欺くために構成されたマジックです。
- Tiananmen Square
- 見ているうちにどんどん不思議さが増してゆくマジックです。パースに3枚のワンダラーを入れます。それからマジシャンは空中やポケットの中などから3枚のワンダラーを出現させ、サイフの中のコインは消えていると言って中を見ると、3枚のチャイニーズコインが出てきます。今度はワンダラーをサイフに入れてからチャイニーズコインを持つと…1枚ずつワンダラーに変化してゆきます。再びサイフをあけると、今度は金のチャイニーズコインが入っています。こんな感じで12枚のコインが出現し、最後にはジャンボコインがサイフから出てきます。サイフの中は毎回完全にカラにしているのを確認できますので、非常に不思議です。
- Triple Allianse
- 三枚の異なるコイン(ハーフダラー、ペニー、チャイニーズコイン)を使った位置の交換現象。いわゆるスリーコイントリックですが、通常の手順では必ず必要な”あのトリックコイン”を使わずに行います。クライマックスの移動は、意外性があって面白いです。
- 4 Co Pro(リード・マクリントック)
- コインのプロダクション。何もないところから3枚のコインを出現させる部分までは、マジシャンであれば追える手順です。しかし最後の二枚の消失(左手の上にあるコインに手をかざしただけで消え、すぐに両手を開いて見せる)と、その直後におこる三枚の出現(上の現象の直後にそのまま右手をかざすだけで、三枚のコインが出現)は今までに無いテクニックをとても綺麗に使っており、マニアが見ても非常に不思議です。一見の価値あり。