このDVDを買って少したっていますが、あまりによかったので書かせてもらいます。
ほかのレビュアーさんたちが言ってるように、このDVDは、凄いです。
特に(自分的に)スペルバウンドとバニッシュがすごかったです。
超お勧めです。
あと、このDVDは、マニアックで初心者向きではありませんが、初心者でも観賞用としても買う価値があります。
もちろん、中~上級者には、見て極めてもらいたいものです。
しつこいですが初心者~上級者まで全階級にお勧めします。
だから★★★★★です!
皆さんがレビューされている様に、レベルはかなり高めです。
テンポ・タイミング共に、伴わなければ難しい技法ばかり・・
中級者以上の方なら練習のやりがいもありますが、ハッキリ言って、初心者の方は宝の持ち腐れになると思います。
まず、全編、語り無し。大いに良いと思います。ストイックでシュールでクールで、カッコ良いです。余計なおしゃべりは不要。技のみが語る・・でオッケーです。詳しい説明もいりません。画像で分かります・・・・・が、ちらっと見ただけじゃ分かりません。とにかく、何度も見てると、ほんの些細な動作の中に秘められた工夫が発見できます。それを発見するのがまた楽しみでもあります。
難易度的には高いと言われますが、いくつかの演目は、毎日しつこく繰り返していると案外出来るようになりますので、チャレンジしがいもあります。
ただ、バニッシュの初期数秒は・・・・・・・・・難しいです・・・・客の前でコインぶちまけそうで、恐くてできませんw
ポン太氏の言うとおり、まず「守→破→離」ということなので、妙なアレンジをしないで、ひたすら「守」を徹底しています。
こいつはお勧めです!
この商品は確実に上級者版のDVDです!!
この商品で一番テクニックを使っていたと思うのは、コインバニッシュです!!
あれはとてつもなく難しいテクニックを利用していてびっくりました!!
機会があれば速攻買うべし!!!
このDVDは言うまでもなく最高峰の作品です。実は、再度注文したのです。近所のマジックをやっている高校生が留学するというのであげてしまったのです。彼はカードを主軸としていましたが、演技部分を見せたところ驚嘆していました。
この作品から得られるものは大変多いと思います。でも、よくあるインストラクションDVDのような見方ではしゃぶりつくすことは出来ないでしょう。その演目の習得が困難であっても、易しい技法に置き換えられるような示唆に富んでいます。
難易度を下げれば、不思議さの度合いが低下しそうだ、とコインマジシャンは恐れますが、そんな心配は無用です。ミスディレクションという強い味方がいるわけです。解説はサイレントですが、憂慮が要らないことは、他の方が書かれている通りです。
得られるものは以下のように、沢山あります。
[1] ディスプレイの方法
一枚のコインの見せ方。クリップ、ピンチ、レスト、などの保持のしかた。複数枚のディスプレイ。いかに自分が無配慮にコインを持っていたか、を思い知らされます。たった一枚のコインを左手から右手に渡すという動作にも、最大限の神経が使われていることを感じます。
[2] パームチェンジ
ある状態Aから状態Bへの移行。それを綺麗に行ないたいわけです。普段はあまり意識がなくとも、これらの技術は練習項目へ追加するべきでしょう。バック系からフロント系へ。ラムゼイサトルティからオーディナリーへ。ポン太さんの演技は、何かをした、と一切思わせないように行われています。
[3] ルーティンの組み方
コインマジックは技法の塊であることが多いですが、ポン太さんのルーティーンは高難易度ではありますが、セリフがないのに実に巧みなのです。手の動きにすごく表情があると言いましょうか。動きが「しゃべって」いるのです。それらも計算されたもので、ただ普通に動いている訳ではないことを知らされます。
そのままコピーして動画に収録してみることに意味が無いとは言いませんが、実際には喋る必要が出てくる場面が多いと思います。学校の休憩時間しかり、大学生のコンパしかり、社会人の飲み会しかり・・・。
ずーっと黙ったままワンコインルーティーンが出来ればいいのですが、乱暴なツッコミの応酬になるのが通例です。
本作品はギミックなしでスライトを主人公にしたものですが、少し挑戦的なニュアンスもあるように思います。バックファイアーマトリックスなどは、マニアでも追えないでしょうね。テーブル上で右手と左手が水面下で同時にいろいろやっているので、見ていても自然な動きにしか見えないのです。
次回のサークルのために、コピーして見せてやろう、っていう場面もあるでしょう。でも、この作品は手順をコピーするための演技ビデオではないんです。色々なものが抽出できるはずなんです。僕はここを一番強調したいです。
各作品の難易度、不思議度、などには触れません。最後にクレジットがあるんです。コイントリックに関する先人たちの名前がずらずらっとスクロールするんです。それを見ていると、ポン太さんもとても多くの勉強をして、現段階に至ったのだ、ということを思い知らされます。
観賞用でもいいでしょう。コンテストのためのコピー用でもいいでしょう。マニアの研究資料としてでもいいと思います。とにかく、絶対にオススメの作品です。