映画仕立てで行っているため、一風変わった内容です。ただこれが今後のスタンダードになってほしい内容かといえば、微妙なところです。
★Ambitious Explosion
マルチプルリフトが大変うまく面白いです。何度も見返してしまったマジックです。
★Sibling
易しく出来て、実用的です。私は自分の演技に使用しています。
★Joking Around
フォースをするマジックです。こういうアイデアもあるのかと思いました。
★Thunderbird
かっこいいトリックですが、これは難しいです。私は演じる気にはならないですね。
★5 Card Stud
有名な原理を使用しているいいマジックなのですが、この解説だけでは良く分からないと思います。
いい部分もありますが、全体的に難しく、他のDVDと相対的に評価した場合、普通の内容でしょうか。よって星3とします。
映像がやや古いという弱点はあるものの、本当に多くのバリエーションが解説されているので、これ一本で大体OKかなという感じがします。
残念なのは、もっとパス技法でアンビシャスカードの解説をしているのかと思ったら、パスはまったく使用していないことですね。昔はパスでやっていたマジックなのに、なんでかなと思います。
ただ商品である、アルティメイトアンビションの解説もしているところは良心的ですね。まさかこんな単純な内容だったとは、驚きです。
ダローは大会で長い手順を組んでいますが、実践的な問題からは、演技を3、4回すれば十分です。そのため、特に気に入ったものだけを抽出して自分の演技を組み立てれば、いいと思います。有名なポップアップカードを初め、役立つチップス満載です。個人的にはコントロールノックアウトが勉強になりました。
そういう意味でも辞典的内容であるこのDVDは価値があります。ただ何でこんな有名なやり方が解説されていないんだろうと、逆に不思議に感じるところもありますので、その点はご注意を。この商品と、アンビシャスカード(L&L Publishing)のDVDを見れば、ほぼ網羅されると思います。
ダブルリフトは、大切な技法の割には、これだけに的を絞った教材ってほとんどなくて、もっと出てきてもいいのではないかと思うのは私だけでしょうか。
この商品にしても、元々がビデオテープをDVD化したので、映像が古いです。もっと鮮明な画像で見たいと思います。
また下手ではないですが、もっとうまい人沢山いるのでは、という感じですね。個人的には「ジョイシアジョイ」や「リーアッシャー」あたりにレクチャーDVDを出して欲しいと思います。
ただ収録内容盛りだくさんな感じはありがたいです。収録されているマジックも、良い物が多くためになります。ビザレーツイスト等も解説されていますし、アンビシャスカードもオーソドックスながら面白いです。
話は戻りますが、もっと映像が鮮明で、カメラワークがよければ星5を付けていい内容だと思います。ダブルリフトは使用頻度の高い技法だけに、若手実力派のマジシャンに、改めてリリースして欲しい内容です。
これもストリッパーと同様です。まったく知識がない人ようなので、テンヨーの解説書でこと足りる感じですね。
「25アメイジング・マジック・トリック」なんて言われると、どうしても新しい使い方が解説されているのではと、期待するのですが裏切られることになります。
もしそのような斬新なアイデアであればレクチャーDVDを出して、自分で発表するでしょうからね。このような値段の安い商品に、そこまで期待してはいけないということでしょうね。
25種類も解説があるなんて書かれると期待しますが、初心者用です。基本を知っている人なら、まったく必要ありません。テンヨーから出ているマジックトランプの解説書と、同等のレベルと考えてもらえればいいでしょうか。
それの知識がある人なら、無用の長物です。何か目新しい発見があるのかと期待しないでください。本当に「ストリッパーデックって何?」という人向けの商品です。
非常に優れた原理を使用しているのですが、お金のゲームと絡めてコンパクトにまとめ上げた感じです。
サイコロも目は本当に何でも良く、その後の巧妙な誘導により、どうやってもお客さんは勝てないようになっています。
優れた原理を使用していますので、その頭の良さに関心すると思います。またこの原理を使用したマジックが「セルフワーキングマジック事典」に掲載されているので、読んでみると面白かもしれません。
ただこれは、商品の紹介文にもあるとおり、あまりマジックという感じではありません。これをマジックとして最大限に昇華させてのが、なゆた氏のファーストDVDにある「双六の予知」ですね。私はこれを愛用しています。
原理を知る意味でもおもしろいと思いますし、初心者の方でもすぐに演じられるので、海外の変なDVDを購入するなら、これを買うほうが勉強になりますし、タメになると思います。
不思議に感じるマジックですね。セルフワーキングを見直したくなる作品です。お金を使うことにより、必ず小さいお金どちらかを、フォースできるこの指示書は優れていると思います。
またお金を使うことにより、お客さんも楽しめますし、指示書も最後に盛り上がるよう、工夫されているのも良い点だと思います。
可能であれば、演技を映像で見てから購入したほうがいいと思います。一度現象を確認しておけば、すぐに演じてみたいと思うでしょうから。
マジックというよりは、ゲームという感覚なので、お客さんに不思議さを与えるには適していないですが、時にはこうした変化球もよいと思います。またセルフワーキングも侮れないと感じることでしょう。
これもインパクトはあるんですが、演じる時には、なぜキングを使用するのかその意味付けをすることが重要だと思います。そうでないと、カードに仕掛けがあるのが、お客さんに勘付かれますから。エバンス自身はこの映像の通り、オープナーとうまくつなげています。
またこれの良い所は、非常に優れたライジングカードを演じることができます。今でも時々これを演じているプロも見かけますから。手渡しは少し難しいですが、とてもよく出来たギミックです。そのため何もないところから、ライジングしているように見えます。
数あるライジングカードの中でも、易しさ、準備の不要さ、制限がないこと、お客さんの手の中で起ることなどを考えても、ベストに近いものではないでしょうか。
ですから一粒で二度おいしいマジックですね。そしてむしろライジングカードの方が、実用性があるかもしれません。「サムシングモアザンイリュージョン1巻」のDVDで解説があるので、それを見てから購入するのが、一番ベストだと思います。
これは商品説明を見て現象を期待すると、見事に裏切られる商品だと思います。なんかダイヴァーノンが騙されたなんて書かれると、よっぽどすごい商品なのではと期待しますが、これはどうなんでしょうか
原理としてはよくあるものですが、ゆうきさんの方が使い方もうまいと思います。私はまったく演じていませんね。このお客さんが自分のカードを別のカードを挿し込んで当てるとういマジックは、もっと自然でクレバーなものがありますからね。
私は常々、フレンチドロップの扱うマジックの質の高さには感心しています。それだけに、こういった粗悪なマジックは取り扱わない方が、マジック商品全体の質が上がり、ひいては顧客満足につながると思いますが、いかがでしょうか。
多くの著名マジシャンが愛用していることからも、このマジックの素晴らしさがうかがえます。まず現象が本当に分かりやすくて、おもしろいです。小さな子供でも、お年寄りでも何が起きたのか、一目超然ですからね。現象も三段階で起きますから、お客さんに畳み掛けていくところも、いいところです。
難易度としても、独特のカード裁きをしますが、それほど難しいものではありません。二段目のカードが戻る部分だけ、何回も練習すれば演じられると思います。
アイデアとしては、初めにうまくファンをすれば、両面を改めたような感じがでて、ノーマルデックという印象を与えることができます。演技の初めと最後に入れるとより、不思議度がアップします。
後はショーの構成として、どこに持ってくるのかが重要だと思います。つまりノーマルデックだと思わたいので、うまくスイッチしてくれば、より一層効果的です。また箱が小さくなる演技と組み合わせることも、考えられます。
お客さんは狐につままれたような感じになってしまうでしょう。演じていておもしろい作品です。万人にお薦めできる内容だと思います。