かなり充実した内容のDVDです。どのトリックもハズレがなく粒ぞろいです。
カードマジックですとGRANDPA'S DIGARE BOX、二種類のCARD IN SHOEが興味深いですね。練習が要る作品が多いですが、現象が面白いのでどれも練習する気にさせてくれます。他ですとカップ&ボールの手順もミスディレクションと織り交ぜた面白い構成です。演技のみですがFISM ACTは必見です。ミスディレクションを巧みに使っていて見て絶対に損はないと思います。内容は文句がありませんが、星を一つ減らした理由としてはあまりDVDの外装が綺麗でなかったこととドイツ語の面で再生が出来なかったことが挙げられます。内容はとても良いので買って損はないと思います。
リー・アッシャーのDVDということで購入しました。
内容はというと
Ambitious Explosion
このトリックだけでこのDVDの半分くらいの価値があると思います。20秒ほどの短い演技ですが、何回も繰り返して見てしまうほどの魅力があります。ダブルリフトなど独特な方法を使っていますが、解説が雑なので分かりづらいです。複数枚のカード捌きだとSilver surfuerが斬新で面白いですね、是非使ってみたいと思いました。ズレてしまうと当然、台無しになってしまいますが…。
他のトリックだとThunderbirdが面白いですが、角度に少し弱いかな…。
Siblingもコンパクトにまとまっていて良いと思います。5 Card Stud、Joking Aroundはおまけトリックくらいに思ったほうがいいと思います。あとDVDが昔のものだからか、演技のほうにチャプターがなくて少し見づらいです。全体的にすごく易しく出来るとか強烈な現象で満載な内容ではないのであまり過度の期待はしないほうがいいと思います。
ジェネレーションXの感想です。こんなに技法が盛り沢山の内容のDVDは自分の知っている限りではありませんでした。収録マジックもクラシックな技法からチューダーのオリジナル技法まで…全部習得するには相当の根性が要ると思います。長く付き合えそうなDVDです。
気に入ったものを挙げますと…
Showoff
スプリング、カスケード、レボリューションカットといったフラリッシュの基本から手の中で行うパーフェクトリフルシャッフルのような高度なものまで解説されています。Castro cut やBad habitにいたっては解説してくれているのに、幾つものパケットがこんがらがって頭が痛くなります(笑)
Hypnotic
これが一番気に入りました。コントロールからクイーンのプロダクション、サンドイッチカード…と目まぐるしく現象が続きます。へスプリングスプレッド、ダローのホットショットカットは上手く見えるので是非練習しようと思います。
Triumph II
テーブル上で行うトライアンフ、動画を見た限りだとジェネレーションXのものにはスプリングがあってエクストリームはスプリング無しだと思います。裏表の改めの見た目はアップザラザーに似ている感じです。特徴としてはこの手のシャッフルにありがちなフェローが要らないことでしょうか。それにしても難しい…。
The Man From New York
裏表の改めがブレント・ブラウンのものに少し似ています。個人的にはこちらのほうが好きです。
The Politician:
カードチェンジが繰り返し起こる現象です。
中でもスプリングチェンジは秀逸!!デックに差し込まれたカードがスプリングするだけでビジュアルに変化します。
最後に長くなりましたが高度な技術を見たい方にはかなりお勧めです。
雑貨屋さんで手品用にがま口を探してもなかなかお手ごろな価格のものが見つからなかったのですがこれは1000円以内で買え、良心的です。
パースですから当然、ハーフダラーサイズのコインだと四枚~五枚ぐらいしか入りませんがそれだけ入れば十分だと思います。
質もなかなか良いですし、コインマジックをする方なら必需品ではないでしょうか?
テクニカルなカードマジック講座、第二作目ということでCD-RがDVDになりDVDプレイヤーでも再生できるようになりました。まずDVDの内容は素晴らしいです。
インビジブルパス、ブレークスプレッド(リボンスプレッド上のステップ)、といった使える技法がわかりやすく解説されていてとても贅沢な内容だと思います。
本の内容はといいますと…
技法のセクションが良いです。テーブルフェローシャッフル、シェイプシフターチェンジといった技法が文章で学べるのは素晴らしいことではないでしょうか。
ただ残念ながら収録マジックがあまり良くなかったのでこの評価としました。でもカードマジックが好きな方なら持っておいて損はない本だと思います。
「トウェンティ」と合わせてこちらも購入しました。気になったものを挙げてゆくと、
Muliplicatiojn
コインの分裂、特に三枚目、四枚目の分裂がビジュアルな方法を使っていて関心してしまいました。コインマジックはあまり得意ではありませんがこれは練習する意欲を掻き立てられます。
ここから好きな四枚を使う手順に移行していけるので覚えておくと便利です。
V.V
トウェンティに収録されているものと似ていますがこちらのほうが現象がスッキリまとまっていて易しく出来るので良いと思います。
More Discrepancies
三枚の予言のカードと客がストップをかけたカードのフォーオブアカインドが揃います。セットが必要ないですし、ここから次のマジックに繋げていくのは賢い。
Cardportation
とびきりビジュアルなカードアクロス、カードアクロスは見えない飛行をしますがこちらは見える飛行をします。客受けがしそうなマジックです。
Ring Thing I
客から借りた指輪で出来る小ネタ。
基本技法だけで出来ますので早速演技してみたところ好評でした。ミスディレクションの練習に最適かと思います。
Ring Thing Ⅱ
上記の手順のハイレベルバージョン。現象も強烈になっています。
Card to Box
ピークして覚えてもらったカードがカードケースから出てきます。スチールが綺麗で、「どうせスティールするんだろ」という視線で見ていても感動してしまいます。
他ではあまり解説されていないテクニックもあって面白いです。上級者マジックDVDにありがちなあっさりした解説はなく通常の解説メニューに加え、ガストンの視線からみた解説メニューと二種類解説されていてわかりやすいです。こういった客を目の前にした技を覚えたいものです。
日本人が最も使うやり方でフォールスシャッフルするので混ぜ方は疑われにくいですし、それにスプリングの動作が加わることによってより錯覚を引き起こさせているのですが、練習で完璧にマスターしたつもりでもいざ人前で見せるとなると「あの動作」で手が震えてしまい素人相手でもバレやすいです(私が不器用なだけかもしれませんが)。
商品紹介にフォールスシャッフル、カットの知識が必要と書いてありますが、個人的にトライアンフの手順でヘインシュタインを三回すれば十分だと思います。
パケットの噛み合わせ方も外側から行う方法、内側から行う方法、パケットを平行に噛み合わす方法(私は普段、これを使っています)と三種類あり、シャッフルも二回で順番も崩さない方法、一回のシャッフルのみで順番を壊さない方法とバリエーションも学べます。トライアンフも自分の好きなコントロールの方法(できる前提で解説されています)を好きに組み合わせて行えばビジュアルですしマスターする価値は十分にあると思います。
最後にこれを思いついたカール・へインはすごいなぁと思いました。
他の方々もレビューに書いている通り、自分もAnti-Faroが気になって購入しましたが半端な練習量ではとてもできる代物ではなく解説を見た時点で凡人の自分にはとても出来ないと思いスルーしました(笑)
Anti-Faroはともかく他のアイディアはマニアックながらも現象がハッキリしていて割と不思議さが出ていて良いです。
Twin Souls、 The Lost cornerは現象を見たとき思わず声を上げてしまいそうになりました。
特にCascade Controlは素晴らしい、この方法はセロやDan&Daveも好んで使っていて現在、自分も練習中です。Anti-Faro以外は自分でも練習すればなんとか出来そうだと思いました。
商品紹介のページに相当難しいと書いてあったのでヒヤヒヤしながら見ましたが、技法は難しいながも意外にも実践的で自分なりにできそうなものもあって一時期、これの収録マジックの練習に凝りました。気に入ったものを上げてゆくと
Call of the Jokers
ネタに触れるので詳しくは書けませんがここで使われるチェンジは自然で無理がなく使いどころに気をつければかなり実践的です。自分も気に入っている技法の一つであまり多くの人に知られてほしくないです。
Kings Production
見てるだけでも楽しい見事なキングプロダクション、残念ながらパフォーマンスオンリー
Trough and Trough
サインしたカードがガラステーブルを貫通する素晴らしいトリック、ジャケットの裏に書いてある宣伝文でデビッドウィリアムソンが「ガラステーブルを探したくなる」と言っているのも頷ける話です。練習して是非自分のものにしたいものです。
Re-test
割とオーソドックスなリセット。変化の瞬間をヴィジュアルに見せています。カードケースを使った演出も面白い。
カードマジックの中には少々難しいものもありますがコインマジックの方は割とコイン慣れしてる人なら出来そうなものが多かったです。
演技はすべて客の前でショーとして行われていますので雰囲気も参考になります。難しい技法といっても自然に行えて強引なやり方はしていないのが素晴らしいところ。内容に加えガストンキエトの英語も聞き取りやすいという点も加え五つ星としました。
なんと言ってもこの本の目玉は山火事トライアンフでしょう。
この方法は非常にすぐれており解説の通り行うだけでデックを表裏ごちゃごちゃに混ぜたように見えます。
他のマジックではギミックカードのアイディアも優れており解説を読むとこんなの近くで見たらバレるよ、と思うのですが実際に仕掛けを作って、アラを探すように近くで凝視してもこんな簡単な仕掛けで人は騙されるのか!と解説を読んで感心し、実際にやってみて感心し二度感激を味わいます。
モテモンテのアイディアもこの手のトリックにありがちなフォースを使わずどれが選ばれてもユニークなオチが用意されています。
ラブアダブもマニア相手には通用しませんが佐藤さんがこれを一般客に見せるといい反応が返ってくるそうです。
ただひとつ不満をいうとすれば基本的な技法にはいちいち解説がついていなことです。
初心者の方は要注意だと思います(実際自分も「ん?」というような技法の名前がありました)。それを除けば内容は満点だと思います。