これ1冊でカードのレパートリーには困らなくなります
カードマジックを体系的にまとめた超大作
佐藤総、待望の第2作!
イラストは少なく、説明は、非常に簡単にしか書かれていません。
初心者には、非常に厳しいです。
Youtube等で、現象を一回観てから
説明を見ると、分かりやすいと思います。
また、マジシャン名やマジック名で、索引が出来ないので非常に不便です。
(今からでも、付ける事は容易だと思うのですが…。)
google検索で”カードマジック事典 索引”を検索すれば、索引ページがあります。印刷して使わして頂くと便利でしょう。
尚、当時、このカードマジック事典は
海外のマジシャンに全くの無断で、掲載しているので
海外マジシャンから相当クレームがあったようです。と東京堂出版の方が言っていました。
当然と言えば、当然ですが。
そのような物を、名著と言っていいのでしょうか?
既に20年以上前の本ではありますが、現代でもっとも多用される技法から明治や昭和などの時代で活躍したマジシャンが作り上げた古典マジックの原案手順が物凄い量が乗っており、正に辞典に相応しいです。
ただし、古い本のため説明が分かりづらいので、マジックを始めてみたい初心者の方はカードカレッジかラリージェニングスの方をオススメしますが、マジックをかじり始めた方には技法や古典のものがどっさり乗っているのでレパートリーはかなり増えるかと思います。
辞典としては文句無しです。現代でも使われたり改案され続けているマジックの原案を知りたい方には入門辞典とこれさえあればほぼ全て揃うんじゃないでしょうか。
しかし最初の説明通り書かれた時代が非常に古いので、現代のフラリッシュ的なマジックや技法は一切ないです。
昔はマジックを本格的にやるならこれを読め、と言うべきぐらいでしたが、現代ではDVDの普及や他に読みやすくわかりやすい冊子もありますので☆4でしょうか。
1983年の本ですから
約30年前の本になります
技法編とマジック編に分かれてます
技法編は
1 カウント
2 カット
3 カル
4 グライド
5 グリンプス
6 サイド・スティール
7 シークレット・アディション
8 シャフル
9 チェンジ
10 ディーリング
11 パス
12 パーム
13 フォース
14 ブレーク
15 マルティプル・リフト
16 リバース
17 その他の技法
という目次になってます
マジック編は
1 カード当てのマジック(94種類)
2 カードが一致するマジック(34種類)
3 カードが移動するマジック(35種類)
4 ギャンブル形態のマジック(14種類)
5 その他のカードマジック(11種類)
という目次です
多分ですが、マジック編は読んでも実演できる人は
かなりの少数派でしょう
わたしは、読んでもさっぱり分かりません
技法編は、それなりに理解できますが
やはりDVDなどで確認したいところです
対象は初級者から中級者だと思いますが
いきなりこの本を買う前に
「カードマジック入門」(ラリー・ジェニングス)
を買うことをお薦めします
収録されているマジックの数が多すぎて
面くらいますが、翻訳した人が
なにかと現代の日本人には
分かりにくい表現を使っているので
翻訳をやり直せば
かなりの名著に復活すると思います
少々、読みづらいですが
一家に一冊は必要かもしれません
これは相変わらず、昔の書籍という感じですね。一言でいえば、カードカレッジがある今、無用の長物です。まったく購入する必要ありません。悪いことはいいませんから、高くてもカードカレッジを購入した方がいいです。
あちらの方が技法も深く掘り下げていますし、何よりも読みやすさがまったく違います。挿絵も分かりやすいですし、収録マジックも優れています。分かりやすさは、雲泥の差です。
当時としては、様々な技法を解説していて価値のある書籍だったのでしょうが、もう絶版になっても良いのではないかと思います。
ただこれの、ふじいあきらさんが出している「カードマジック辞典アンソロジー」のDVDは、大変素晴らしい内容です。今では絶版になってしまいましたが、TUTAYAのオンラインレンタルで借りることが可能です。解説はほとんどないですが、パーム系統の技法が本当に参考になります。
またチョップカップのレビューでは辛口になりましたが、ここでふじいあきらさんが演じているルーティーンが、今まで見た中で改めて一番面白いと思いました。余談ですが、ふじいあきらさんにはもっとレクチャーDVDを出して欲しいなと思います。