このアイデアにはほとほと感心しますね。よく考えたなと。それをこの値段で販売していいのだろうかとも思ってしまいます。私が考案者だったら、こんな安い価格で売られたら悲しいですから。
ただこれを演じるには、マジシャンとしての実力が要求されると思います。具体的に言うと、「すご腕のマジシャンとしての評判」や「カリスマ性」などですね。私はマジックを始めた当初は、テンヨーの商品を買いあさっては試していました。これはその当時演じていた時は、思ったほど受けなかったです。
要するに、マジックを始めたばかりでも演じることが可能なのですが、こんな初心者が信じられない現象を起こすものだから、お客さんも道具によってそれが出来るようになっていると、容易に想像がつくんですよね。当時の私は「その数字がうまく印刷されるようになっているんだろう」と厳しく突っ込まれました。
それと、このまま解説書通りに演じるのは疑問です。ワンアヘッドの原理を使用して、最後の数字は数理的な原理によりフォースするなどして、より演技をスマートにした方がいいでしょう。また前田知洋は、最後のカードの部分を最初から用意していた封筒から出てくる演出をしていましたが、そういったプラスアルファの要素が重要だと感じます。
原理的には本当に素晴らしく、うまく演じられればすごいというより、むしろ気持ち悪いという反応が返ってくるマジックだと思います。各自工夫してうまく演じれば、その効果は絶大です。
面白いパケットトリックですね。「マキシツイスト」のような現象が連続で起き、最後に意外な落ちがついてくる、パケットは最高ですね。多くの方がおっしゃっている通り、紙質が純正なバイシクル柄でないのが玉に傷です。しかし問題はそこだけで、お客さんの反応は素晴らしいものが返ってきます。
難易度としては、「オイルアンドクイーン」が演じられれば、問題ないと思います。エルムズレイカウントを、何回も要求されますので、その分練習は必要です。しかしこのような素晴らしいマジックが、出来るようになることを想像してやれば、練習も苦にならないのではないでしょうか。お薦めのパケットトリックです。
非常に読みやすく、最適な入門書ではないでしょうか。本嫌いの私でもすいすい読めましたので、万人にお薦めできる内容だと思います。適度に挿絵がありますし、内容も必要最小限、収まっている感じがします。
ただロベルトジョビーの「カードカレッジ」が凄すぎますから、あれと比べてしまうと・・・って感じにはなります。(しかし相手が悪すぎるというものでしょう) 本当にカードマジックに腰を据えて取り組みたいなら、初めから「カードカレジッジ」がいいと思います。しかしこれを読んでから「カードカレッジ」に進んでも悪くありません。
カードの持ち方やシャッフルやカット、そして技法でいえば「シークレットアディション」や「ダブルリフト」についての、正確な知識がつくと思います。
収録マジックに関しては、実用性に欠けますが、そこまで求めてはいけませんね。(自分のレパートリーに入っているのは、ほとんどありません) まずは続けることが大切ですから、取組みやすい本書はお薦めできます。そういう意味で、実用的な入門書ではないでしょうか。
このリチャードサンダースという人は、ヘンリーエバンスと並んで好きですね。本当にビジュアルに見せるのが上手いです。こんなに派手なマジックばかり、というDVDも珍しいのではないでしょうか。
しかも派手さだけでなく、予言のマジックは手順も素晴らしく、大変不思議です。文句なしにお薦めできる商品ですね。特に私は、ミスターマリックが演じていた「ホワイトカードの予言」を知ることが出来、大変ありがたかったです。
ただこのギミックを作るための商品が、どうやら「スプレーのり」みたいな物なのですが、外国製だけに日本製では、どれを買ったらいいのか分かりませんでした。両面テープで代用の効く作品もありますが、それでは手順の全部は出来ません。その部分だけが、唯一のネックです。ですから可能であれば、フレンチドロップさんに「のりスプレー」の商品も、取り扱ってもらえないかと思います。
総評すると、見ているだけで非常に面白く、ためになるマジックばかりです。そんじょそこらのカードマジックレクチャーDVDとは一線を画す内容です。マジックの楽しさの原点を教えてくれるような素晴らしいDVDで、星5のお薦め商品です。
素晴らしい原理です。ミスターマリックや、ムッシュピエールもテレビで演じていましたしね。まったく技術も不要ですから、すぐに出来ます。
それにしても、人間の眼っていい加減だなと思います。自分でも分かっていながら錯覚しますからね。
ただ人によっては簡単に見破られることもあるので、一度ズバッとタネを指摘されると、演じるのが怖くなる作品でもあります。対策としては一対一で演じるのではなく、ある程度の人数で演じた方がいいかもしれません。(全員に見破られることはないでしょうから)またこの動画のように、ゆっくり演技した方がいいですね。
もともとテンヨーのおまけ商品が、反響が良かったので商品化しただけありますね。動画を見て不思議に感じたなら、買っておいても、悪くない商品だと思います。
個人的には大好きな作品ですね。これは不思議だし、普通にある原理もこうやって組み合わせると、こんなに不思議な作品が出来上がるのかと感心しました。トリックを知った後で、ほとほと参りました。これはまず見破れないと思います。
まずカードの選ばせ方が賢いし、大変巧妙です。なんとなく全てのカードから選んだような気がしますからね。
難易度は、慣れないと少々怖いかもしれません。そういう意味で、難しい技法を使用するわけではないですが、少し高めかもしれません。またやり方についても説明書の通りやるのではなく、自分で工夫の余地がある作品です。
難しい部分はありますが、うまく決まった時の快感はなんとも言えません。またレギュラーデックからつなげられる様にとの、コンセプトもいいですね。難易度の易しさでは、新スパークルアイの方が上ですが、これも見逃してはいけない名作です。
ヘンリーエバンスの、とにかくビジュアルに訴えるという姿勢は、とても好きですし、尊敬に値しますね。この作品もその考えが随所に詰まっています。
まず最大の長所は、一枚ギミックカードを入れるだけで、全体が変わってしまう錯覚を起こすことが出来る点です。このアイデアは素晴らしいと思います。またこのまま、次のマジックにつなげられるところも良い点です。さらに完全ではないですが、手渡しも可能です。そして難易度もすごく易しいです。
使用方法としては、オープニングに使う以外にも、カラーチェンジを利用したカード当てとしても出来ます。3枚くらいカードを選んでもらっている間に、堂々とデックチェンジをします。そして、観客のカードをすり変えた色違いのデックに挿し込み、その後このカラーチェンジを行うと、観客のカードだけが色違いで分かるというやり方です。
短所としては、近距離だとばれるのではないかと怖いですね。また角度的な問題もありますから、サロン系のマジックとしての方がやりやすいかもしれません。
そしてこのギミックカードが、壊れやすいのが最大の弱点です。自分で自作するのは私はうまくできません。
総評するとマイナス点も気になりますが、短所より長所が大きく上回っていると思います。なにせエバンスがフィズムでチャンピオンになった時に、お客の心をつかんだマジックですから。故に星5を付けていいと思います。
こんなすごい現象を、レギュラーでまったく準備なしにできることが素晴らしいです。効果の高さは、他の方が述べられている通りです。またトリックはまず分からないでしょうね。
ただこれは完全に「アウトオブサイトアウトオブマインド」の改良です。改良点は2点「カードのコントロールのやり方」と「最後のカードの示し方」なんですが、特に最後のカードの示し方については、原案よりもいいと思います。
それにしても、改めてダイヴァーノンは天才だと思いますね。よく最初にこのアイデアを考案したなと。本当にすごいです。またその原理の素晴らしさを発見させてくれた、この商品にも感謝です。たぶんこのマジックが書籍の一部に掲載されていても、その効果を見逃してしまうでしょうから。
このマジックの価格は「アウトオブサイトアウトオブマインド」の良さを、気付かせてくれるための値段ですね。いい買い物でした。
古典マジックに輝きを加えている点では、本当に画期的ですし、この人も天才だなと思います。古くからあるギミックを、この様に使用したのは素晴らしいです。ただいくつか欠点があります。
まず一点目は手順が難しくて、演じにくいという点。(解説書では簡単なマジックばかりでその一部はセルフワーキングです、とまで書いてありますが・・・)
二点目はギミックカードが一枚しか付属していないため、練習しているうちにボロボロになってしまう点。(このギミックカードは3枚くらい付属して欲しいというのが正直な感想です)
三点目は、10個マジックが紹介されているのですが、冊子だけでは、その良さが伝わってこない点です。これも価格が上昇しても、DVDで演技を付属して欲しいですね。(本人の演技が付いていたら最高です)
難しい技法を使って、古典マジックを演じているなら、これは重宝すると思います。そういう意味でも、革命的で可能性を感じるギミックです。将来この手順を、ブラッシュアップさせたものが販売されたり、このギミックカードがもっと一般的に普及して、手に入るようになればいいと思います。
現時点ではこれまで述べて欠点があるため、星4とせざるをえないかと思います。手順やアイデアは大変素晴らしいものですが、超上級者向けのマジックですね。
これを映像で見ると、本当に面白いですよね。まさしく熱膨張って感じで、何回も見てしまいました。原理はいたって単純です。このタイトルは、ほとんど種あかしをしているような商品名ですが、こんなものに騙されてしまうんですね。人間の先入観をうまく突いています。
しかし自分がこれをそのまま演じるのは、かなり勇気がいります。ですからこれは商品の解説書にもあるやり方を参考に、自分なりに演技を考える必要があります。ゆうきさんのやり方は移動現象として演じていますし、とても参考になります。いろんな使い方があるので、どうやったらいいのだろうと、考えてしまいます。アイデア次第ですね。いろいろ考える楽しみがあります。
最近ではさらに安い商品が出ていますが、これもコストパフォーマンスに大変優れた商品です。こんなのが出たら、他の商品が売れなくなってしまうのではないかと、消費者ながら経営者のことを案じてしまいます。
まずフレンチドロップでも販売されている「アルティメイトスリーカードモンテ」を始めとして、他にも単体商品で売られているものも、実演できます。これの使い方がわかっている人が買えば、大変いい買い物をしたと思います。特に1巻は、本当に優れたマジックばかりが収録されています。また初心者の方でも、すぐに演じられるマジックも紹介されていますから、大変勉強になると思います。
サイモンラベルの演技も参考になりますし、技法の解説もあります。ボリュームや内容を考えても、よく出来ていると思います。マニアの人はそこまで参考にはならないでしょうが、ここまで実用的なギミックカードが手に入ることを考えれば、とてもお買い得な商品だと思います。トリックカードだけを目当てに購入してもいいくらいです。
確かにこれはセロも演じていたのですが、そんなにいいマジックなのでしょうか。みんなが良いと言っているのに、あえて反対の意見を言うのは勇気がいるところなのですが、私の率直な感想を申し上げます。
まずこの映像をみても分かるとおり、完全に箱の中身を見せることが出来ません。ですからトリックは多分こうではないかと、予想がついていました。しかしみなさんが良いとうので、もしかしたら違うのかなと思い買ってみました。
普段煙草を吸う方が、うまいタイミングで演じれば、効果を発揮するマジックなのかと思います。お客さんも、マジックとは思っていないところに現象が起きるので、受けるのかと推測します。そのため、たばこを吸わない人にはお薦め出来ません。
私はもっとすごいトリックを期待したので、正直がっかりしました。良いというレビューばかりなので、このような意見も参考にしてもらえればと思います。
確かにこれを見せられたら、お客さんは間違いなくノックアウトされる、大変インパクトのあるマジックですね。これは簡単と謳っていますが、この映像の通りにやろうと思ったら、かなりカードマジックに熟練していないと難しいです。「テーブルフォールスカット」「ザローシャッフル」「ハーフパス」が必要ですからね。この映像の人はとにかく上手いです。
また解説書にいろいろと演じ方が書いてあるのが嬉しいところです。この映像のようにノーマルで演じる方法の他に、「ごちゃまぜ予言風」に演じられるのが、大変素晴らしい演出です。通常のようにカードの状態を予言していくわけですが、そのクライマックスが「カードがそろう」というお客さんの予想を、はるかに上回るクライマックスは、何回演じてもたまりませんね。
その他にも、カードをわざと落として、ぐちゃぐちゃになったという演技から、魔法をかけると元に戻るなんていう、方法もあります。演出を変えて複数回演じることができるのも優れている部分です。
完全なトリックデックですけれども、これほど効果のあるマジックも少ないでしょうね。
このマジックには、高度なフォールスシャッフルが必要です。そのため演じるには少々時間がかかるかもしれませんが、この衝撃的なクライマックスは本当に最高です。あなたをすご腕のマジシャンとして評判が立ちます。文句なくお薦めできます。
もうこの商品説明文通りではないですかね。これをそのままレビューで書いてもいいくらいです。完璧ですね。
テーブルホッピングを仕事にされている方なら、これで完全に、お客さんの心をつかめるのではないでしょうか。一人で鏡の前でやっていてもおもしろいです。しかも大変易しく出来ます。
ここまでビジュアルであるにもかかわらず、実用性を全く損ねていないのが、最大の評価ポイントではないでしょうか。本当にどんなマジックにもつなげることが出来ます。この後に、さらに強烈なトリックデックを使用したマジックを演じれば、間違いなくお客さんをノックアウト出来ます。
ヘンリーエバンスは大好きなマジシャンで、優れた作品を多数発表されています。そのマジックにはいつも大変お世話になっていますが、その中でも、特別に優れているマジックだと思います。
即戦力になりますし、絶対買って損のないマジックだと思います。★10個くらい付けたい商品です。
この人本当にすごいと思うんですよね。こんな難しいことをいとも簡単にやってしまうのは、どれほどの努力をされたんだろうと、思いを巡らせてしまいます。
ただこれは石田コラムにもある通り、フラリッシュの功罪だと思います。つまりこれによって「マジックが面白く見えない」んですよね。
このDVDで「アンビシャスカード」と「トライアンフ」が収録されているのですが、こんなに不思議に見えない演技を見たのも初めてです。下手で不思議に見えないなら問題ないのですが、上手なのに不思議に見えないのは、大問題だと思いました。要するにテクニックでやっていると、はっきり感じるんです。
私は一時期フラリッシュに、のめりこんで毎日練習していた時があったのですが、このDVDを見てから、フラリッシュから目が覚めました。
つまりフラリッシュは料理でいえばスパイスのようなもので、強すぎると料理を台無しにすると。この当たり前のことに気付かされました。そういう意味で、このDVDを見て良かったなと思いました。
誤解のないように申し上げておくと、私はむしろフラリッシュ肯定派ですし、フラリッシュに魅了された人間です。しかし「過ぎたるは及ばざるがごとし」って感じです。ただこの人が考えたオリジナルの技法も多数ありますし、技術の高さはものすごいものがあると思います。また他の方のレビューもその通りだと思います。
しかし、あくまでも観賞用だと思います。一般のお客さんに、これほど高度なフラリッシュをする必要はありませんから。「ファン」や「ランニングスイングカット」など簡単なものを、完璧にこなした方が効果が高いですからね。マジックって魔法であって、テクニックでやると思われてはいけないと思います。現に多くのマジシャンが、テクニックをアピールしているわけではないですから。
価格の面や、解説の不十分度を考えるとよほど、フラリッシュ好きでなければ、購入する必要はないかと思います。他店で販売されている「Xtreme Beginnerz」の方がお薦めできます。
商品の紹介文とおり、良質なマジックです。サンドイッチ現象の最高峰ではないでしょうか。もちろん「シークレットアディション」や「カル」で同様の現象は起こせますが、ここまでクリーンには演じられませんからね。どちらかというと「コレクター」に近い現象かもしれません。移動の現象としても演じられます。
注意点としては、ギミックは自分で「エース」や「絵札」などで自作したほうがいいです。(購入すると中途半端な数字のカードで送られてくる場合もあるので)その方が、しっかりとしたギャフカードを作ることが出来ます。
地味めな現象ですが、ショーの中ネタにうまく組み込むと、生きてくるトリックだと思います。また演技と同時にタネが処理されるのも良いですね。他のマジックとの組み合わせもしやすく、非常に実用的です。本当に賢くお薦めできるマジックです。
厳しいようですが、一言でいうなら価格が高すぎます。正直言って6,000円位が妥当な価格ではないでしょうか。これで12,000円取るのって感じです。これだけの値段をとるんだから、消費者としては、もっと優れた品物を期待したのですが・・・
確かに箱としては上品で、高級感はあります。ボックスが2重構造になっているのですが、この価格を取るなら、ロックが付くなど、もう少しかゆいところに手が届いてほしいです。これではお客さんにボックスを触られると困ります。それとも私が期待し過ぎているのでしょうか。
私はかねがね「マインドパワーデック」や「デミニッシングリターンズ」などの完全なトリックデックを使用するために、クリーンなデックスイッチができたらいいなと思ってこの商品を購入しました。もしこの欲求を満たしてくれるなら、この価格でも惜しくないと思って買ったのですが、微妙なところです。私はプレモニションよりもこのボックス目当てで購入したのですが、うーんって感じです。
プレモニション自体は、名作というだけあって、現象はおもしろいです。かなり大胆な仕掛けですが、人間の先入観をうまく突いています。ただマジックは進化してますから、最新鋭の予言マジックと比べるとどうでしょうか。「ブレインウェーブデック」が1,500円で、豪華な箱付きとはいえ、なんでこれが12,000円なのって感じですね。商品自体は悪くないですが、商品価値と価格がマッチしていません。
はっきりいって、これは実用的で素晴らしいです。益田さんの作品って「WOW」に代表されるように、とんでもなく素晴らしいものもある反面、どうしても実用性に欠ける面も否めなかったんですよね。アイデアはおもしろいけれども、実演しようとは思わないという商品が結構ありました。そのため、しばらく買っていなかったのですが、これは実用的で大変素晴らしいマジックです。まさかこんな仕掛けになっているとは思わなかったです。
消耗品でもなく、半永久的にできます。もしマジックを初めて間もない方なら、文句なしお薦めです。ほとんど練習なしで演じることが可能ですし、一生もののマジックになります。いやはや本当に賢い、よくこんな原理を思いつくなと感心しました。
やはりお札を使うマジックって盛り上がるのですが、このお客さんの紙幣を切ってしまうというのは、スリリングでお客さんとのやりとりも十分楽しめる傑作マジックですね。角度にも強くて、持ち運びも楽ちん。そしてなにより「カッター」という日用品を使用しますので、マジック臭さや、道具の怪しさを感じさせないのも魅力的です。なんでもっと早く購入しなかったのだろうと、深く後悔した商品です。価格も手ごろですし、即戦力をお探しの方にも、自信を持ってお薦めできます。
このマジックは二つの要素から成り立っていて、二つ目の「表」と「裏」を選ぶ部分は本当にどちらを選んでもらっても全く問題なく、この原理に感心します。本当に頭がいいなと。
ですが前半部分のエキボックはどうにも馴染みません。もちろんこれで通用する人がいるのもわかります。ゆうきさんの演技を見たことがありますから、不思議に見える部分もある、というのも分かるんです。でも勘のいい人なら、それは自由に選んだって言えるのって感じるのではないかと。
正直に言うと、この「表」と「裏」を選ぶ部分だけ何回もやったほうが面白いんじゃないかと思うほどです。(もちろんギミックを多数用意しないといけませんが)
身近なものを使用して、おもしろい面もあるのですが、何かあともう一工夫あればという気がします。
これほどフェアなオイルアンドウェーターはないと思います。私はパケットの部分だけ必ず財布に入れて、「なにかやって」とリクエストがかかった時に、備えています。また実演回数も一番多いです。
特に3段目はお客さん自身にカードを置いてもらいますので、手渡しが可能なのが本当にすごいところです。段々と不可能設定が高まっていき、繰り返し演じられるのが大変ありがたいです。いつもやる時は3回で終わらせていますが、極端な話10回やってもばれないのではないかと思います。
このマジックは二つの仕掛けがしてあり、どちらもマジシャンにはおなじみのものなのですが、前半部分だけであれば、ひとつ仕掛けがあれば十分です。かえって二つ目の仕掛けが邪魔になるので、自分でノーマルトランプから自作したほうがいいでしょう。またそれにより手渡しの部分がまったくストレスフリーになります。
ちなみに自作するには、フレンチドロップで販売しているあるものを使えば簡単に、うまく仕掛けが完成します。またこのほうがトリックカードが一枚で済むので、本番のマジックが楽です。
最大の欠点としては、これを演じてしまうと他のオイルアンドウォーターを演じたくなくなってしまうことです。それほど素晴らしいマジックです。仕掛けが分かっていても、よく考えないと自分でも不思議に感じる秀作です。星5個ではまったく足りないくらい素晴らしいものです。